ジロ・デ・イタリア2013 第1ステージナポリで開幕した3週間の長き戦い スプリントを制したカヴェンディッシュが最初のマリア・ローザを獲得

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 今年最初のグランツールとなる、第96回ジロ・デ・イタリアが5月4日に開幕した。50年ぶりのナポリでの開幕となった第1ステージは、130kmの短い距離で争われ、落車やトラブルが多発する中、最後はスプリント勝負に。前評判が最も高かったマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)が2時間58分38秒で制し、今大会最初のマリア・ローザ着用者となった。

サインに向かう選手たちサインに向かう選手たち

 ジロの開幕は個人またはチームタイムトライアルが設けられることが多いが、今大会は9年ぶりにマスドスタートに。前半に4級山岳を2ヵ所含む周回を4周、中盤からゴールにかけてはナポリ湾沿いの平坦路を8周する。

単独で逃げ続けたワーフ単独で逃げ続けたワーフ

 23チーム、合計207名がスタートし、ファーストアタックを決めたのはキャメロン・ワーフ(オーストラリア、キャノンデール サイクリング)。まもなくジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム)が合流し、さらに5選手の追走集団も追いついて、スタートして20kmほどで7名の逃げ集団が形成された。

 23.3km地点に設けられた最初の4級山岳は、ヴィスコンティが獲得。続く39.6km地点の4級山岳はワーフが獲得。これによりヴィスコンティとワーフ、2回ともに下位通過したギヨーム・ボナフォン(フランス、アージェードゥーゼール・ラモンディアル)の3名が山岳ポイントで並んだ。

 ワーフは2つ目の山岳ポイントの手前で抜け出し、こんどは独走に。メーン集団に対し、一時は2分前後の差で先行したが、ゴールまで残り50kmで1分半、残り40kmで1分と徐々にリードを減らす。105.7km地点の中間スプリントポイントはトップ通過したものの、残り20kmでメーン集団に吸収された。

プロトンの先頭に立つ中国のジ・チェン(アルゴス・シマノ)プロトンの先頭に立つ中国のジ・チェン(アルゴス・シマノ)
落車した後にドクターから治療を受けながら走るピション落車した後にドクターから治療を受けながら走るピション

 一方、メーン集団では、石畳や細かい穴など、荒れた路面により落車やトラブルが次々と発生。35km過ぎにローラン・ピション(フランス、エフデジ)が、50km過ぎには複数選手が絡み、パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)やダニエーレ・ピエトロポッリ(イタリア、ランプレ・メリダ)が地面に叩きつけられる場面も。いずれの選手もレースに復帰し、集団へと戻っている。

海沿いを走るプロトン海沿いを走るプロトン

 残り2周回となり、メーン集団はスプリント体制に。カヴェンディッシュ擁するオメガファルマ・クイックステップ、ロベルト・フェラーリ(イタリア)で勝利を狙うランプレ・メリダ、さらには総合優勝候補であるブラッドリー・ウィギンス(イギリス)の危険回避のためにスカイ プロサイクリングも先頭に立って集団をコントロールした。残り1周になると、オリカ・グリーンエッジや地元のキャノンデール プロサイクリングも加わり、集団前方は混沌とした情勢に。

 そんな中、残り2kmでまたも落車が発生。これにより、トラブルを回避できた10名程度でのゴールスプリントに持ち込まれた。アシストから発射されたマシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が先行するも、大外からかわしたのはカヴェンディッシュ。エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール)、ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ)らが追いすがるも届かず、カヴェンディッシュがステージ優勝とマリア・ローザを獲得した。

ゴールスプリントを制したカヴェンディッシュゴールスプリントを制したカヴェンディッシュ
マリア・ローザを着たカヴェンディシュマリア・ローザを着たカヴェンディシュ

 遅れてゴールした大多数の選手は、ゴール前3km以内の落車が原因だったことから、トップと同タイムの救済措置を受けた。第2ステージは、イスキア島での17.4kmのチームタイムトライアル。チーム力が試されると同時に、総合優勝候補を抱えるチームの走りに注目が集まる。
 
(文 福光俊介/写真 砂田弓弦)

第1ステージ結果
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 2時間58分38秒
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) +0秒
3 ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ) +0秒
4 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、レイディオシャック・レオパード・トレック) +0秒
5 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
6 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター チーム) +0秒
7 アダム・ブライズ(イギリス、BMCレーシングチーム) +0秒
8 リー・ハワード(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
9 ダニロ・ホンド(ドイツ、レイディオシャック・レオパード・トレック) +0秒
10 ブレット・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒

個人総合(マリア・ローザ)
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 2時間58分18秒
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) +8秒
3 ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ) +12秒
4 ダニロ・ホンド(ドイツ、レイディオシャック・レオパード・トレック) +16秒
5 マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM サイクリングチーム) +18秒
6 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、レイディオシャック・レオパード・トレック) +20秒
7 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +20秒
8 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター チーム) +20秒
9 アダム・ブライズ(イギリス、BMCレーシングチーム) +20秒
10 リー・ハワード(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +20秒

ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 28pts
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) 20pts
3 ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ) 16pts

山岳賞(マリア・アッズーラ)
1 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム) 3pts
2 キャメロン・ワーフ(オーストラリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) 3pts
3 ギヨーム・ボナフォン(フランス、アージェードゥーゼール・ラモンディアル) 3pts

新人賞(マイヨブラン)
1 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) 2時間58分26秒
2 ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ) +4秒
3 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、レイディオシャック・レオパード・トレック) +12秒

チーム総合
オリカ・グリーンエッジ 8時間55分54秒

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