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福光俊介の「週刊サイクルワールド」<9>ジロ開幕目前、ツール出場チーム発表! ロードレースはグランツールモードへ

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 いよいよジロ・デ・イタリアの開幕が迫ってきましたね。各チームが続々と出場選手を発表し、5月4日のナポリでのスタートに向け準備に余念がない状況に。そして、ツール・ド・フランスの出場チームも発表。これから始まる熱い日々が待ち遠しくなってきました!

5月4日開幕! ジロ・デ・イタリア序盤の展望

2012年のジロ・デ・イタリアはナポリで幕開け2012年のジロ・デ・イタリアはナポリで幕開け

 まずはジロ・デ・イタリア。今回は序盤の数ステージをチェックしてみたい。

 ナポリでの開幕ステージは、前半に4級山岳を2カ所クリアしたのち、ほぼフラット。まずはピュアスプリンターが、ポール・スミスデザインの新しいマリア・ローザに袖を通すこととなるだろう。マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)や、ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ)らに期待がかかる。

 ナポリ湾に浮かぶイスキア島での第2ステージ(イスキア~フォリオ)はチームTT。各チームともこのステージを重要視しており、総合優勝候補を擁するチームがどうまとめてくるかに注目が集まる。

 イタリア半島を南下する第3ステージ(ソレント~マリーナ・ディ・アシェーア)、半島のつま先部分を目指す第4ステージ(ポリカストロ・ブセンティーノ~セッラ・サン・ブルーノ)は、難易度こそ5段階中3だが、中級山岳ステージに設定される。このあたりで、マリア・ローザを1日だけでも着たい選手が動きを見せるはず。

 終盤に起伏がある第5ステージ(コゼンツァ~マテーラ)は上れるスプリンター向け。カテゴリー山岳がなく、ほぼフラットな第6ステージ(モーラ・ディ・バーリ~マルゲリータ・ディ・サヴォイア)がピュアスプリンター向けと言えそうだ。

ツール・ド・フランス出場22チームが発表! 日本人選手の出場なるか

2013年のツール・ド・フランス出場チームが決定した2013年のツール・ド・フランス出場チームが決定した

 ツール・ド・フランスを主催するアモリ・スポル・オルガニザシオン(ASO)は4月27日、今年出場する22チームを正式発表した。UCIプロチーム19チームに加え、プロコンチネンタルチームから選出するワイルドカード3チームから構成される。出場チームは次のとおり。

2013年ツール・ド・フランス出場チーム
 
●UCIプロチーム

アージェードゥーゼル ラモンディアル(フランス)
チーム アルゴス・シマノ(オランダ)
アスタナ プロチーム(カザフスタン)
ブランコ プロサイクリングチーム(オランダ)
BMCレーシングチーム(アメリカ)
キャノンデール プロサイクリングチーム(イタリア)
エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)
エフデジ(フランス)
ガーミン・シャープ・バラクーダ(アメリカ)
カチューシャ チーム(ロシア)
ランプレ・メリダ(イタリア)
ロット・ベリソル(ベルギー)
モビスター チーム(スペイン)
オメガファルマ・クイックステップ サイクリングチーム(ベルギー)
オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)
レイディオシャック・レオパード・トレック(ルクセンブルク)
チーム サクソ・ティンコフ(デンマーク)
スカイ プロサイクリング(イギリス)
ヴァカンソレイユ・DCM プロサイクリングチーム(オランダ)
 
●ワイルドカード(プロコンチネンタルチームから選出)
コフィディス ソリュシオンクレディ(フランス)
チーム ヨーロッパカー(フランス)
ソジャサン(フランス)

 注目されていたワイルドカードは、今年はいずれもフランスチームに渡った。サプライズ選出こそなかったものの、レースディレクターのクリスチャン・プリュドムがチーム選びに関してのコメントを残したこともあり、大きな波紋はなくスムーズに事が進んだ。

 プリュドムいわく、チーム ヨーロッパカーは、フランス自転車界きってのスター選手でありツールでの実績豊富なトマ・ヴォクレールとピエール・ローランが所属していることから、文句なく選出。

 コフィディス ソリュシオンクレディは、過去のチーム実績に加え、レイン・タラマエ(エストニア)やジェローム・コッペル(フランス)など、総合優勝の可能性がある選手を抱えることから出場が決定。ソジャサンは、イアム サイクリング(スイス)との比較を経て選出されたが、UCIヨーロッパツアーでの現在のチーム順位が上であることが決定打になった。

 一方で、ワイルドカード最終候補に残りながら選に漏れたのは、前出のイアム サイクリングをはじめチーム ネットアップ・エンデュラ(ドイツ)、ブルターニュ・セシェ アンヴィロヌモン(フランス)の3チーム。この中で、チーム ネットアップ・エンデュラがブエルタ・ア・エスパーニャのワイルドカード狙いを既に表明している。

 こうなってくると、注目されるのは日本人選手の出場。チャンスがあるのは、出場が決定したチームに所属する増田成幸(キャノンデール プロサイクリングチーム)、別府史之(オリカ・グリーンエッジ)、宮澤崇史(チーム サクソ・ティンコフ)、新城幸也(チーム ヨーロッパカー)の4人となる。いずれの選手も十分にメンバー入りの可能性があるので期待したい。

オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)の別府はクラシックレースでも実績を重ねるオリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)の別府はクラシックレースでも実績を重ねる
過酷なクラシックレースにて集団で駆けるチーム ヨーロッパカー(フランス)の新城過酷なクラシックレースにて集団で駆けるチーム ヨーロッパカー(フランス)の新城
チーム サクソ・ティンコフ(デンマーク)の宮澤は2012年のジャパンカップでも勇姿を見せたチーム サクソ・ティンコフ(デンマーク)の宮澤は2012年のジャパンカップでも勇姿を見せた
宇都宮ブリッツェンからキャノンデール プロサイクリングチーム(イタリア)へ移籍した増田宇都宮ブリッツェンからキャノンデール プロサイクリングチーム(イタリア)へ移籍した増田

 第100回記念のツールは、6月29日に地中海に浮かぶコルシカ島・ポルトヴェッキオで開幕する。

今週の爆走ライダー: ダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)

「爆走ライダー」とは…
1週間のレースの中から、印象的な走りを見せた選手を「爆走ライダー」として大々的に紹介! 優勝した選手以外にも、アシストや逃げなどでインパクトを残した選手を積極的に選んでいきたい。

 “キラー”がジロに帰ってくる。早くからヴィーニファンティーニ・セッレイタリア入りが噂されていたが、4月末にようやく正式契約。復帰戦となった4月27日のGPラルチャーノ(イタリア、UCI1.1)でトップと14秒差の10位に入ると、翌日のジロ・デッラ・トスカーナ(イタリア、UCI1.1)ではスプリントに絡み6位。この上々の結果を受けて、ジロ・デ・イタリアのロースター入りを果たした。

出場停止処分が明けて2011年ジロ・デ・イタリアを走るディルーカ出場停止処分が明けて2011年ジロ・デ・イタリアを走るディルーカ

 アックア・エ・サポーネで走った昨年は、チーム自体がジロ出場を果たせず、カチューシャ時代以来2年ぶりの出場となる。

 リクイガス時代の2007年にジロ総合優勝を果たしているが、筆者個人的にはLPR時代の2009年にデニス・メンショフ(ロシア、当時ラボバンク)との壮絶な総合優勝争いの方が印象に残っている。残念ながら、薬物違反で記録は抹消されてしまったのだが。

 37歳。切れ味鋭いアタックは全盛期ほどではないかもしれないが、これまでに培った勝負勘で再び輝きを取り戻してほしい。そして、レース中にTVカメラに向かって時折見せる“キラースマイル”で再び我々を虜にしてほしいものである。

文 福光俊介

福光俊介福光俊介(ふくみつ・しゅんすけ)
自転車ロードレース界の“トップスター”を追い続けて数十年、気がつけばテレビやインターネットを介して観戦できるロード、トラック、シクロクロス、MTBをすべてチェックするレースマニアに。2011年、ツール・ド・フランス観戦へ実際に赴いた際の興奮が忘れられず、自身もロードバイク乗りになる。自転車情報のFacebookページ「suke’s cycling world」も充実。本業は「ワイヤーママ徳島版」編集長。

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