ツール・ド・フランス2012 第7ステージ山岳で躍り出たスカイ フルームが勝利、ウィギンスが総合首位に

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 ツール・ド・フランス第7ステージは、1級山岳のゴールを目指してトンブレーヌ~ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ間の199kmで争そわれ、クリストファー・フルーム(イギリス、スカイ プロサイクリング)がステージ優勝。チームのエースであるブラッドリー・ウィギンス(イギリス、同)が総合首位に立った。

ステージ優勝を果たしたフルームステージ優勝を果たしたフルーム

 昨日の落車で8人がリタイヤ、182人でスタートした第7ステージ。スタートからほどなくして8人による逃げ集団が形成される。クリスアンカー・ソレンセン(デンマーク、チーム サクソバンク・ティンコフバンク)やルイスレオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク サイクリングチーム)らを含むなかなかのメンバーだ。

スタートに向かうカデル・エヴァンススタートに向かうカデル・エヴァンス
前半に出来たエスケープグループ前半に出来たエスケープグループ

 しかし、メイン集団は総合上位を狙うスカイ プロサイクリングやBMCレーシングチーム、そしてレイディオシャック・ニッサンあたりがしっかりとペースをコントロールし、逃げ集団との差を5分前後に間に保つ。

田園地帯を行くプロトン田園地帯を行くプロトン
レース中盤でプロトンの中を進む新城幸也レース中盤でプロトンの中を進む新城幸也

 レースが動き始めたのは残り20kmを切ったあたりからだ。スカイやBMCに加えてガーミン・シャープ・バラクーダ、カチューシャ チーム等が積極的に前に上がり、集団のペースを速めていくことで、登りが得意ではない選手、スプリンターなどは次々と集団から脱落する。残り15kmで、逃げ集団とメイン集団との差は1分25秒に。

 1級山岳の登り口を前に、逃げ集団からも脱落する選手が出始める。一方メイン集団では、このステージにチャンスがあったはずのユルヘン・ヴァンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル チーム)がメカトラブルで集団から遅れてしまう。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)もメカトラブルで遅れた。

 逃げ集団は残り5.1kmでメイン集団に吸収されだ。そして総合首位のファビアン・カンチェッラーラ(スイス、レイディオシャック・ニッサン)がいよいよ遅れ始めた。先頭はリッチー・ポート(オーストラリア、スカイ プロサイクリング)が力強く牽いている。

峠を下るイヴァン・バッソ峠を下るイヴァン・バッソ
最後の上りの手前で集団をリードするミラー最後の上りの手前で集団をリードするミラー

 集団から脱落する有力どころが後を絶えない。リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、オメガファルマ・クイックステップ)、シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ)、トマ・ヴォクレール(フランス、チーム ヨーロッパカー)らが千切れた。残り4kmでフランク・シュレク(ルクセンブルク、レイディオシャック・ニッサン)も脱落。

 ポートが役目を終えて後退していったとき、先頭集団に残っていたのは僅かに9名。スカイ プロサイクリングはクリストファー・フルーム(イギリス)とブラッドリー・ウィギンス(イギリス)を残している。

 残り2km、ポートから役目を引き継いだフルームによる牽きに、先頭集団に食らいついていたデニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ チーム)、アイマル・スベルディア(スペイン、レイディオシャック・ニッサン)、ピエール・ローラン(フランス、チーム ヨーロッパカー)が千切れていく。

ゴールに向かって突き進むブラッドリー・ウィギンス、カデル・エヴァンスらゴールに向かって突き進むブラッドリー・ウィギンス、カデル・エヴァンスら

 残り1.5kmで先頭集団に残っていたのは、フルームとウィギンスの他には、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)、レイン・タラマエ(エストニア、コフィディス ルクレディアンリーニュ)、そしてカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)だけ。

 残り500m、先に仕掛けたのはエヴァンスだが、ウィギンスがしっかりとマーク。そして一気に先頭に立ったのはなんとフルーム。昨年のブエルタ・ア・エスパーニャで総合2位になったことで大きな自信をつけたフルームが、エヴァンンスとウィギンスに2秒の差を付けて見事なステージ勝利を飾った。ウィギンスはフルームの勝利を見届け、エヴァンスにぴったりとついてステージ3位でフィニッシュ、ガッツポーズを見せた。

総合首位に立ち、表彰台でマイヨ・ジョーヌに袖を通したブラッドリー・ウィギンス総合首位に立ち、表彰台でマイヨ・ジョーヌに袖を通したブラッドリー・ウィギンス

 ウィギンスはついに総合首位に立ち、表彰台でマイヨ・ジョーヌに袖を通した。フルームも山岳賞でトップに立ち、今ツール中盤を前にして、早くもスカイ プロサイクリングがその強さを誇示した。

日本の新城幸也(チーム ヨーロッパカー)は9分42秒遅れの102位でフィニッシュ、総合では24分56秒遅れの113位となっている。

 

第7ステージ結果
1 クリストファー・フルーム(イギリス、スカイ プロサイクリング) 4時間58分35秒
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +2秒
3 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) +2秒
4 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +7秒
5 レイン・タラマエ(エストニア、コフィディス ルクレディアンリーニュ) +19秒
6 アイマル・スベルディア(スペイン、レイディオシャック・ニッサン) +44秒
7 ピエール・ローラン(フランス、チーム ヨーロッパカー) +46秒
8 ヤネズ・ブライコヴィッチ(スロベニア、アスタナ プロチーム) +46秒
9 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ チーム) +50秒
10 マキシム・モンフォール(ベルギー、レイディオシャック・ニッサン) +56秒
102 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +9分42秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) 34時間21分20秒
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +10秒
3 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +16秒
4 レイン・タラマエ(エストニア、コフィディス ルクレディアンリーニュ) +32秒
5 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ チーム) +54秒
6 アイマル・スベルディア(スペイン、レイディオシャック・ニッサン) +59秒
7 マキシム・モンフォール(ベルギー、レイディオシャック・ニッサン) +1分0秒
8 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) +1分22秒
9 クリストファー・フルーム(イギリス、スカイ プロサイクリング) +1分32秒
10 マイケル・ロジャース(オーストラリア、スカイ プロサイクリング) +1分40秒
113 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +24分56秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1 ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 217 pts
2 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 185 pts
3 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル チーム) 172 pts
4 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、スカイ プロサイクリング) 129 pts
5 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD) 109 pts
6 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイ プロサイクリング) 95 pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1 クリストファー・フルーム(イギリス、スカイ プロサイクリング) 20 pts
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 16 pts
3 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) 12 pts

新人賞(マイヨブラン)
1 レイン・タラマエ(エストニア、コフィディス ルクレディアンリーニュ) 34時間21分52秒
2 トニー・ギャロパン(フランス、レイディオシャック・ニッサン) +2分41秒
3 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ・ビッグマット) +3分35秒

チーム総合
1 スカイ プロサイクリング
2 レイディオシャック・ニッサン +1分37秒
3 カチューシャ チーム +5分54秒

敢闘賞
ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク サイクリングチーム)

 
(文 須賀川健一/写真 砂田弓弦)

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