iPhone 5に完全対応 新たにAndroid版も登場スマホがGPSサイコンに 「Runtastic Road Bike PRO」バージョン2新登場

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Road Bike PRO のアイコン

 ランタスティックの「Runtastic Road Bike PRO GPS サイクルコンピュータ」は、スマホをGPSサイクルコンピューター(サイコン)にしてしまうアプリだ。今回初めてのメジャーアップデートが行われ、バージョン2.0となった。

 新バージョンではiPhone 5の縦長画面に対応したのをはじめ、さまざまな新機能が追加された。またこれまでiPhone版のみだったが、新たにAndroid版もリリースされている。

 今回、本格的に試してみる機会があったので、じっくり紹介してみることにしよう。

スマホがそれだけでサイコンに!

スマホがそのまま高機能GPSサイコンに!スマホがそのまま高機能GPSサイコンに!

 通常、自転車にサイコンをセットする作業というものは、なかなか面倒だ。自転車のホイールにマグネットを、フレーム側にセンサーを取り付け、サイコン本体にはマニュアルと首っ引きで、暗号のようなボタン操作で時計やタイヤ周長をセットする……。

 ところが近年普及しつつあるGPS系のサイコンというものは、自転車にサイコン本体を固定するだけで良いのだ。スピードはGPSで移動量を測定して割り出してくれる。初めてこれを知ったときは「本当にこれで速度取れるの?」と思ったものだが、ほぼ問題なく取れている。なんたるハイテク時代!

 「Road Bike PRO」も、これといった難しい設定は不要で、スマホを自転車にセットさえできてしまえば、若干の設定(これも対話式でわかりやすい)をするだけで、すぐに使い始めることが可能だ。位置情報と地図データを連動することで、スピードだけでなく高度や勾配、気温や風向きなどのデータまで、どこからか測定データを引用してきて表示してしまう。情報化社会の凄さを思い知るアプリだ。

セッション実行中の画面。音楽やカメラなどの機能もワンタップで呼び出せるセッション実行中の画面。音楽やカメラなどの機能もワンタップで呼び出せる

表示はカスタマイズ可能

 サイコンとしての基本の画面構成は、上半分が各種情報、下半分が周辺地図といった表示になる。

 上半分の情報部分は、スピード、距離、勾配、消費カロリーなど全17項目から、6項目の現在値を表示することができる。

サイコンの表示項目は、6カ所をそれぞれ自由に設定できる。設定は中央の歯車アイコンをタップサイコンの表示項目は、6カ所をそれぞれ自由に設定できる

 表示位置や内容は、簡単にカスタマイズ可能だ。心拍数やケイデンスも表示できるが、これには別売りのBluetooth接続のセンサーキットが必要。ちなみに速度もバイクにセンサーを付けることで、より正確に測定することが可能だ。

 下半分の地図部分には、現在位置とここまでの通過ルートを表示する。新バージョンでは、あらかじめ作成したルートをダウンロードして、地図上に表示できるようになった。知らない土地でのサイクリングに便利な機能だ。

音声でフィードバック 日本語も追加

 「スタート」をタップしてセッションを開始すると、一定の距離ごとに(デフォルトは1km)音声で所要時間やペースなどを知らせてくれる。フィードバックの内容はカスタマイズ可能だ。言語は6ヶ国語に対応し、今バージョンから日本語の男女の声が加わった。

クラウドでエクササイズを管理

 ランタスティックでは自転車用だけでなく、ランニング、スキー、ウォーキングなど、さまざまなエクササイズ向けのアプリをリリースしているが、これらに共通するのは、クラウドを利用してのエクササイズ管理機能だ。

 「Road Bike PRO」も、実はサイコンとしてより、ロガー(記録装置)としての部分が元々大きい。ボタンひとつでセッションを記録し、ランタスティックのサーバにアップロードされる。自分がいつどこをどれだけ走ったのか、時間がたっても一目瞭然だ。記録したデータは、スマホだけでなくPCからも確認できる。

 これらの作業においても、特に何かのインターフェースと接続しなくて済むのが、本体にデータ通信機能を持つスマホならではだ。TwitterやFacebookにも直接アクティビティを投稿して、友達と共有することができる。

 新バージョンではスマホ上でのセッション表示も、スピードや勾配などの変化をルート上に色付きで表示できるようになり、より感覚的に見られるようになった。

セッションの履歴はスマホ上でも分かりやすく表示できるセッションの履歴はスマホ上でも分かりやすく表示できる
距離ごとのスプリットテーブルも表示可能距離ごとのスプリットテーブルも表示可能
セッション履歴の高度チャート表示セッション履歴の高度チャート表示
履歴のルートを表示する際に、スピードや高度、勾配などでルートを色付けして表示できるようになったスピードや高度、勾配などで履歴のルートを色付けして表示できる

バッテリーには要注意 オフライン地図は必須

 さて筆者は今回、iPhone 5での試用を行ったが、バッテリーの消費量に関しては厳しいと言わざるを得なかった。フル充電からスタートしても、およそ1時間ほどでバッテリーをほとんど使い切ってしまうのである。これでは実用に耐えない。

 ただ、色々試してみた結果、実はアプリ本体ではなく、地図表示部分が異様にバッテリーを消費していることがわかった。デフォルトではOS内蔵の地図機能を利用しているが、最新のスマホの地図は2Dや3Dの技術を使って非常に綺麗な一方で、マシンパワーとバッテリーも大量消費してしまうようだ。

 これを回避するためか、アプリでは「オフライン地図」というものが利用できる。走る区間の地図をあらかじめダウンロードしておくことで、バッテリーの消費を抑え、また通信圏外の山奥などでも地図表示を維持できる。「オフライン地図」のタブからダウンロードできるほか、ルートを取り込む際に周辺地図を一括でダウンロードすることができる。操作自体は非常に簡単だ。

 オフライン地図を使用した場合、感覚的には、内蔵バッテリーだけでも4~5時間ほど使用できそうだった。ただ、やはり長時間のサイクリングで使用する場合は、予備のバッテリーを用意した方が安心かも知れない。

 地図の切り替えは、地図表示が大きくなった状態で、画面右下をタップすることで行える。デフォルト地図(OS)やオフライン地図以外にも数種類の地図が選択できるので、試してみると面白いだろう。

オフライン地図は、入手したい範囲を表示させて、ワンタップでダウンロードオフライン地図は、入手したい範囲を表示させて、ワンタップでダウンロード
ルート管理機能で地図の右上のアイコンをタップすれば、ルートをカバーする地図をダウンロードできるルート管理機能で地図の右上をタップすれば、ルートをカバーする地図をダウンロードできる
表示する地図は6種類から選択できる表示する地図は6種類から選択できる
オフライン地図での表示。拡大版など各サイズ用意されており、十分な情報量だオフライン地図での表示(上の画像と同じ範囲)。拡大版など各サイズ用意されており、十分な情報量だ

画面が消えていても使えます

 実はこのアプリ、画面を消したスリープ状態でも動作する。サイコンの画面を消してどうするんだというツッコミはごもっともだが、GPSロガーとして主に活動記録用として使うなら、これもアリだ。距離ごとの音声フィードバックも動作するので、おおよその平均速度も知ることができる。1kmを2分ちょうどなら30キロ、3分なら20キロ、4分なら15キロだ。

 そして記録用として使うのであれば、スマホを自転車に取り付ける必要すらない。ポケットやバッグにでも入れておけば、どんな自転車に乗った時も(借り物だろうと、ママチャリだろうと!)走行の記録を取ることができるのだ。この万能ぶりと気軽さは、まさにスマホならでは。実は筆者はこの使い方が非常に気に入っている。

 ちなみに突っ込んだ話をすると、スリープ状態でさらにバックグラウンドにしても正常に動作するが、メモリが苦しくなると自動的にプロセスを切られてしまうことがあるので、記録しているときはあまりバックグラウンドで放置しない方がいいだろう。

まとめ

 価格はiPhone版がApp Storeで450円、Android版がGoogle playで520円だ。iPhoneアプリとしては安いものではないが、GPSサイコン、あるいはGPSロガーの価格として考えてみたら、間違いなく破格値だろう。なお、機能限定の無料版も、それぞれ用意されている。

 インターフェースはデザインも動きもよく練られていて、非常に使いやすかった。スマホ慣れしている人であればマニュアルを読まなくても、タップできそうな場所をどんどんタップしていけば、ほぼ使い方を理解できるはずだ。

 高機能サイクルコンピュータを手に入れたい人や、自分のサイクリングの記録を手軽に残したい人など、使える範囲はかなり広い。お値段もワンコイン程度なので、興味があればぜひ試してみてほしい。役に立つかどうかは使う人次第だが、価格分は「遊べる」アプリなのは間違いない。


(レポート 米山一輝)

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