リエージュ~バストーニュ~リエージュ2013ダニエル・マーティンがクラシック初勝利 ジロの覇者ヘシェダルが“アシスト”

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強豪ロドリゲスを置き去りにしてゴールへ飛び込むダニエル・マーティン強豪ロドリゲスを置き去りにしてゴールへ飛び込むダニエル・マーティン

 “アルデンヌ・クラシック”最終戦となる第99回「リエージュ~バストーニュ~リエージュ」が4月21日、ベルギーで開催され、ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)がクラシック初優勝を果たした。2位にホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ チーム)、3位にはアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)が入った。日本の新城幸也(チーム ヨーロッパカー)は46位でゴールした。

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スタート前に笑顔を見せる新城幸也(チーム ヨーロッパカー)スタート前に笑顔を見せる新城幸也(チーム ヨーロッパカー)
優勝候補と目された現世界チャンピオンで地元出身のフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)優勝候補と目された現世界チャンピオンで地元出身のフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)
坂道が多いことが特徴のリエージュ~バストーニュ~リエージュ。沿道は熱狂に包まれる坂道が多いことが特徴のリエージュ~バストーニュ~リエージュ。沿道は熱狂に包まれる

 リエージュ~バストーニュ~リエージュの特徴は、上り坂の多さ。細かいアップダウンが数多く繰り返され、全長261.5kmのコースには11の丘が設定されている。そのため他のクラシックレースと比較すると、オールラウンダーやクライマーがより有利になってくる。

 注目が集まったのは、地元出身で2011年にアルデンヌ・クラシック3連勝を飾ったフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)。昨年、今年とクラシックで結果を残せていない英雄の奮起が期待された。また、昨年の上位3名が所属するアスタナ プロチームなど、各チームがエースを揃えてきた。

 レースが大きく動いたのは9番目の丘、コート・ド・ラ・ルドゥットだった。序盤から続いた逃げが捕まると、集団が活性化し始める。集団のなかには、エースのピエール・ローランを前方に引っ張り上げる新城の姿もあった。

集団の中で走る新城幸也集団の中で走る新城幸也
田園地帯を駆け抜けるプロトン田園地帯を駆け抜けるプロトン

 残り18km地点、10番目の丘となるコート・ド・コロンステでアルベルト・コンタドール(スペイン、チーム サクソ・ティンコフ)が仕掛けると、このアタックに反応した数人のなかからライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)がさらに抜け出して独走を開始。コンタドールらを吸収したメイン集団に対して19秒の差をつけ、最後の丘、コート・ド・サンニコラへ突入した。

アタックを仕掛けたアルベルト・コンタドールアタックを仕掛けたアルベルト・コンタドール
独走に入ったライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)独走に入ったライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)

 登りに入ると、単独で走るヘシェダルに対し、メイン集団は徐々にタイム差を縮めていく。一気に追いつこうと抜け出したのは、4日前の「フレーシュ・ワロンヌ」3位のカルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アジェードゥーゼール ラモンディアル)。それに対応したのはミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)、ロドリゲス、バルベルデ、マーティンら有力選手たち。これにより、ヘシェダルを含む6人が先頭集団を形成、ジルベールやアスタナ勢はメイン集団に取り残された。

逃げ集団に加われなかったフィリップ・ジルベール逃げ集団に加われなかったフィリップ・ジルベール
ヤコブ・フルサング(左)をはじめアスタナ勢もメーン集団に取り残されたヤコブ・フルサング(左)をはじめアスタナ勢もメーン集団に取り残された

 牽制状態に入れば集団に飲み込まれかねないような状況だったが、ヘシェダルが先頭を引き続けた。その結果6人のまま最後の坂にたどり着くと、ロドリゲスが高速で飛び出す。バルベルデ、スカルポーニらが急加速に対応できないなか、じわじわその差をつめていったのはダニエル・マーティン。

ゴール前、サイド・バイ・サイドで競り合うホアキン・ロドリゲス(左)とダニエル・マーティンゴール前、サイド・バイ・サイドで競り合うホアキン・ロドリゲス(左)とダニエル・マーティン
ポディウムに立つ(左から)2位のホアキン・ロドリゲス、優勝したダニエル・マーティン、3位のアレハンドロ・バルベルデポディウムに立つ(左から)2位のホアキン・ロドリゲス、優勝したダニエル・マーティン、3位のアレハンドロ・バルベルデ

 ロドリゲスに追いつくと、一気に突き放しゴールへ。ジロ・デ・イタリア覇者ヘシェダルの逃げと牽引を活かしたガーミン・シャープ勢の見事な勝利だった。

 2010年のジャパンカップ覇者ダニエル・マーティンは、念願のクラシック制覇。新城はアシストの仕事をこなしながらも、1分30秒遅れの46位でゴールしている。

(文・平澤尚威 写真・砂田弓弦)

リエージュ~バストーニュ~リエージュ2013 結果
1 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) 6時間38分07秒
2 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ チーム) +3秒
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +9秒
4 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アジェードゥーゼール ラモンディアル)
5 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)
6 エンリーコ・ガスパロット(イタリア、アスタナ プロチーム) +18秒
7 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)
8 ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)
9 ルイ・コスタ(ポルトガル、モビスター チーム)
10 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)

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