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山田美緒の「旅する満点バイク」<8>“満点バイク”を大掃除して元日はヴィクトリアの滝へ初乗り&初詣! ザンビアで迎えた年末年始

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 アフリカ8カ国自転車旅のあいだ、2005年の年明けはヴィクトリアの滝で迎えました。ヴィクトリアの滝は、ジンバブエとザンビアにまたがり、世界の三大滝のひとつでもあります。季節にもよるのですが、1分間に5億L(リットル)というものすごい水量で、雨季には近寄るとまるで地面から空へ向かって雨が降っているかのようとのこと! びしょぬれになりますね。

 ヴィクトリアの滝では、滝つぼをクルーズする船や上空から滝を見るセスナ、滝にかかる橋から飛び降りるバンジージャンプなど観光地としてさまざまなアクティビティが楽しめます。満月の夜には水煙の中に丸い虹が見られます。なんともロマンティック。

世界の三大滝のひとつヴィクトリアの滝を見下ろす世界の三大滝のひとつヴィクトリアの滝を見下ろす

 ここで私は、ザンビアの「Jollyboys」というバックパッカー宿の庭にテント泊。庭にはたくさんのマンゴーの木があって、夜に「ドスン!」とマンゴーの落ちる音で目が覚めることもありました。日本人や韓国人も何人か宿泊をしていて、久しぶりにの日本語トークにも花が咲きます。「いいたいことがすべて言える、伝わるって素晴らしい」と新鮮な気持ちにすらなりました。

「Jollyboys」ではマンゴーが食べ放題! ワニ肉は鳥のササミのような風味「Jollyboys」ではマンゴーが食べ放題! ワニ肉は鳥のササミのような風味
宿で知り合ったナイスな2人宿で知り合ったナイスな2人

 大晦日には、テントを洗い、愛車の“満点”を磨き大掃除。満点はよくがんばったもんなぁ、このまま「もう動きません」ってなるくらいまで乗り倒したいものです。

 そして、夜。

 「3・2・1…バシャーン!」

 宿のみんなでカウントダウンをして、年が変わるのに合わせてプールに飛び込みました。日本では真冬ですが、暑いので大丈夫です(笑)。その後は、町へ繰り出すと「Happy New Year!」と知らない人とハイタッチをしたり握手をしたりハグをしたり…朝まで大騒ぎでした。

 たとえ夜遅くまで起きていても、テント泊のときは日の出とともに目が覚めます。太陽が昇ると暑くてテントの中にはとてもいられないのです。

 というわけで、元日は早起きをして初乗り&初詣へ。「乗せていって」という同じ宿の日本人を後ろの荷台に乗せてヴィクトリアの滝まで10kmほど。日本では2人乗りは厳禁ですが、こちらでは“自転車タクシー”まであって2人乗りは当たり前。むしろ荷台があるのに人を乗せていないのは申し訳ない気持ちになります。

川の中の平均台のような通路を渡って滝を見下ろすポイントへ川の中の平均台のような通路を渡って滝を見下ろすポイントへ

 人も車もほとんど通らない道を走ること半時間、自転車だとあっという間に滝に到着。とどまることなく無限であるかのように流れ落ちる豪快な滝を見て、幸先のいいスタートです。ふと気づくと、ケニアタンザニアの乾燥地で「水をくれ!」と言っていた人たちをぼんやりと思い出していました。ずいぶん遠くまで来たなぁ。そしていろいろ見てきたなぁと。

ザンビアで飲んだビールにはヴィクトリアの滝が描かれていたザンビアで飲んだビールにはヴィクトリアの滝が描かれていた

 感慨に浸っている私の目の前では、地元の人が裸で体を洗ったり、泳いだりしています。数m先は滝だというのに! もし落下したら…と思うと、私は怖くて入れませんでした。

 年越しはどこでどうなるのだろうか、ドキドキしながらも「なんとかなる」と信じてただひたすらペダルをこいでここまでやってきました。無事に新年を迎えられたこと、そしていろんな人の力に守られ、支えられていることに改めて感謝をしました。

 さぁ、次はいよいよ最も過酷な砂漠地帯、ナミビアへ!

文・写真・イラスト 山田美緒

山田美緒山田美緒(やまだ・みお)
大阪府生まれ。サイクリストとして世界中を旅してきたほか、一般社団法人コグウェイを設立し、「四国ディスカバリーライド」などを主催。著書に、アフリカ大陸縦断記をまとめた『マンゴーと丸坊主』、女性サイクリストたちとの旅や交流の体験記『満点バイク』がある。ブログURL(http://mantem.exblog.jp/)

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