溝畑宏のサイクルツーリズム <2>50歳を過ぎた体にきついが… 観光の原点求める「みちのくひろし旅」

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 全国の自転車ファンの皆様、こんにちは! 現在、「みちのくひろし旅」シーズン3で岩手-青森を走行中の溝畑宏です。第2回のコラムからは、「みちのくひろし旅」での体験を中心に語っていきたいと思います。

みちのくひろし旅スタッフと気合のポーズみちのくひろし旅スタッフと気合のポーズ

 2012年3月18日、「東北観光博」というプロジェクトが始まりました。東北六県全てを博覧会会場ととらえて、新しい旅の楽しみ方を提供することで、東北復興を観光面から進めようというプロジェクトです。私が観光庁長官在任中に構想段階から立ち上げたものです。その後、2012年3月31日付で観光庁長官を退任しましたが、その「東北観光博」を日本に、世界にPRするために立ち上げた企画が、この「みちのくひろし旅」なのです。

夜も走ってます夜も走ってます

 この企画は東北観光博の重点地域である28のゾーンを私自身が自転車をこいで回って行き、その様子をUstreamで日本中・世界中に配信しています。時には激しい坂を上り、強い雨に打たれながらも走行しています。激しい雨の中の走行は雨粒が顔にビシバシあたって痛いですが、旅先で温かく迎えてくれる人々やUstreamを見ながら応援してくれる人々のおかげで楽しく元気に走っております。

 旅の中継地点としているのが、各ゾーンにある「旅のサロン」という東北観光博の為に設置した観光案内所です。ここに到着すると、「観光案内人」という方から、その場所の観光名所、名産を教えてもらい、実際にそこへ向かいます。各々の土地の旅館に宿泊し、女将からその土地の悩みやオススメポイントを教えてもらいます。まさに、観光の原点である「自分の力でその土地の良いところを見つけていく企画」なのです。

 シーズン1は10日間をかけ、福島県新地町から岩手県盛岡駅まで走りました。距離にして460km近く自転車をこぎました。坂道でくじけそうになりながら、50歳を過ぎた体で筋肉痛になやまされながらも、自転車の楽しさ、観光地をゆっくり巡る楽しさを感じながら走りました。

福島県新地町役場でのスタート式福島県新地町役場でのスタート式
吉川屋の畠女将と一緒に吉川屋の畠女将と一緒に

 まずは記念すべき「みちのくひろし旅」初日である4月27日、福島県新地町役場から、ひろし旅を盛り上げるために集まってくれた新地町の皆様の温かい応援を受けてスタートしました! 早速の上り坂に苦戦しつつ、山を越えて福島市を目指して走りまくりました。久しぶりに自転車に乗ったのでよろけながらも、徐々になれてきて、風を感じながら進みました。

 Ustreamの中継もまだまだ不慣れで、配信が途切れては繋いでを繰り返して、自転車以外でも大変な出だしです・・・。その夜宿泊したのは、穴原温泉の吉川屋。女将の畠ひで子さんは、雨の中で泥だらけになった私をおいしい手作りのタケノコご飯でむかえてくれました。初日ということもあり、どっと疲れが出て、風呂に入ってマッサージを受けるなり爆睡状態・・・先が思いやられます。

花見山に到着!花見山に到着!
はなぁみぃやぁまぁ♪はなぁみぃやぁまぁ♪

 吉川屋の温かなおもてなしと温泉で回復した翌28日、目指すは福島ゾーンの旅のサロンです。途中、観光名所である「花見山」に立ち寄り、すれ違う人々に「どこから来たの?」と声をかけながら観光客や地元の人と交流しました。遠方から来た観光客には東北に来てくれたことの感謝を伝えると、満面の笑みを返してくれます。これでまた元気100倍です。これぞ旅の醍醐味ではないでしょうか。

 この日は自転車で県境を越えてなんとか宮城県に入ったところで終了しました。夜の国道を自転車で走りましたが、車がスピードを出す中、自転車が走る環境は整っていないことを感じました。

 まだまだ書きたいことは尽きないですが、今回はここまで。シーズン1をこの回で書き切る予定が…2日目途中で終わってしまいました。また次回以降を楽しみにしてください!
「みちのくひろし旅」USTREAMサイト

溝畑宏溝畑宏(みぞはた・ひろし)
1960年生まれ。1985年自治省入省。2002年大分県企画文化部長。04年大分フットボールクラブ(大分トリニータの運営母体)代表取締役。10年から第2代観光庁長官。12年3月に退任。現在は内閣官房参与。

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