じてつう物語<13>朝練を兼ねた自転車通勤で劇的な減量に成功! 鍛治谷映巳子さん

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 「自転車に乗って痩せたい」と思っている人、自転車に乗れば痩せるんじゃないか!?」と淡い期待を抱いている人は多いだろう。しかし、実際に痩せるとなると案外難しいものだ。今回登場する女性は、自転車通勤によって劇的な減量を達成したという。なんと2年間でンkg!? 詳しくお話を伺ってみるとことにした。

鍛治谷映巳子さん鍛治谷映巳子さん

もともとはバイク通勤

 京都府宇治市に住む鍛治谷映巳子(えみこ)さん(32)は、自転車通勤歴2年。自宅から10km離れた久世郡久御山町にある勤務先まで、ほとんど毎日自転車で通勤している。しかも出勤時の往路は早起きをして、30kmを走っているという走りっぷりだ。

もとはと言えば大のスーパースポーツ系バイク好き

 そんな鍛治谷さんだが、自転車通勤を始める2年前までは、とくに自転車の経験はナシ。移動の足と言えばバイク(オートバイ)だった。

 「18歳で二輪の免許を取得して以来、ずっとバイクに乗っていたんです。最初に乗ったバイクはホンダのCBR250RR。今はスズキのSV1000Sに乗っています。そしてカワサキ・KMX125を通勤用に乗っていました。基本的にはサーキットを走るスーパースポーツ系のバイクが好きなのですが、ライディングを向上させるにはオフロード車にも乗ったほうが良いと言われ、通勤にも使えるということでKMX125を買ったんです」

 週末はビッグ・ツインのSV1000Sでライディングを楽しみ、平日は軽量な125ccオフロードバイクで通勤をしていた鍛治谷さん。しかし、2年前から突如として自転車に乗り始めた。

 「自転車に乗り始めたきっかけは、ダイエットしたいと思ったことです。移動は通勤も含めてバイクばかり、仕事は事務職なので普段はまったくカラダを動かすことがなく、体重ばかり増えてしまって……。ダイエットしたいと思っていたら、バイクのツーリング仲間のひとりが自転車屋さんをやっている方で、“ダイエットするなら自転車に乗るといいよ”って言ってくれたんです。でも私は自転車を持っていないといったら、中古のMTBも用意してくれて」

朝練兼自転車通勤+食事でみるみる減量

 そこから鍛治谷さんの自転車通勤が始まった。毎朝、自転車で一汗かいてから出社するようになったのだ。もともとバイク通勤がOKだった会社だけに、自転車通勤はまったく問題無し。走る場所もあったので、環境としては恵まれていた。

 「そのツーリング仲間の方が、“朝練やりましょう”って誘ってくれたんです。それで、毎朝メールで起こされて、遠回りをして会社まで行くようになりました」

 京都八幡木津サイクリングロードや国道307号を走る遠回りのルート、30kmの朝練兼自転車通勤は、自転車経験のない鍛治谷さんにとっては、なかなかハードなものだった。

 「はじめのうちは、一緒に走ってくれる人がいたのでただひたすら付いて行く、離されて迷惑かけたりしないように……と思っていたところもあります。実際に走ってみると、とにかく疲れました。足とか体とかというよりも、早起きが辛くて仕事中に居眠りしそうになりました(笑)。でも、もともとも眠りが深い方ではないので、朝練行きましょうって携帯電話にメールが来ると、その着信音で目が覚めてしまうんですよね。そのうちすっかり癖になって、今では朝の6時前には自然に目が覚めるようになりました」

通勤時のスナップ通勤時のスナップ

 毎日の朝練の成果はすぐに表れた。もちろん、ただ自転車に乗るだけではなく、食事も制限をした。

 「一ヶ月に5kgほど体重が減ることもあるくらいでした。自転車に乗る目的がダイエットだったので、痩せていく自分の体とか体重とかを見るたびに“あぁ!自転車乗ってもっと運動して痩せるぞ!”と。それだけがモチベーションでした。ただ、食事もかなり制限していたので、ときにはハンガーノックを起こすこともあり、今冷静に思えば無茶してたなって思います。でもある時期から、自転車に乗りながら季節の移り変わりとを感じる余裕が出てきて、それも楽しみになってきました」

 肝心の減量前と減量成功後の体重についてはヒミツだが、減量した量については教えてもらうことができた。

 「2年間たって、30kg痩せました。正確に言うと、40kg痩せて10kg戻り、そこで安定しているのが今の状態です。あまりに食事を制限していたので、それも良くないだろうということで、食べることも意識するようにして、10kgは戻りました。今でも遠回りでの自転車通勤は続けているので、体重は落ち着いています」

 10kgのリバウンドがあったとはいえ、2年間で30kgの減量となれば、周りの反響も大きい。

 「周りの反応はすごかったです。“病気ですか?”とか(笑)。うれしかったですね! うれしくて、余計に食べなくなった時期もありましたが、それはさすがに家族が“痩せたというよりやつれてる”と言うので」

スーパースポーツ好きだからドロップハンドル!

通勤途中のサイクリングロード通勤途中のサイクリングロード

 中古のMTBからスタートした鍛治谷さんの自転車通勤だが、今はスペシャライズドのエアロ系ロードバイク「VENGE」に乗る。

 「スーパースポーツ好きとしては、やはりドロップハンドルにあこがれがあって、ロードバイクに乗り換えました。バイクもセパハンが好きなんで(笑)。そのドロップハンドルに慣れるまで、最初は戸惑いましたけど。今では通勤以外でも、ダイエットと自分の体のためって思って土日でもコースを変えて乗ってます。サイクリングロードをいつもと逆方向に走って、嵐山に行ったりする程度ですけどね」

 自転車通勤の服装は、冬場はそれほど汗もかかないので普段着。これからの季節はトレーニングウェアにサイクリングニッカだという。そして、荷物は極力減らすようにしている。

 「職場がある程度のカジュアルウェアでも大丈夫なので、冬場は仕事の服装そのままで自転車に乗っています。夏はさすがに汗をかくので、仕事の前に着替えます。仕事帰りにスーパーなどのお店に寄ることもあるので、ガチガチのジャージではなく、上はユニクロのトレーニングウェアーと下はモンベルのサイクリングニッカの組み合わせが多いです。自転車通勤のときはモンベルのリュックを背負っていますが、荷物は少なめ。着替え等の荷物は、ときどきバイク通勤をするときや、雨の日のクルマ通勤のときなどにまとめて運んでいます」

ドロップハンドルにあこがれて買ったロードバイクドロップハンドルにあこがれて買ったロードバイク

 自転車に乗るときの服装はカジュアルな感じでも、もともとスーパースポーツ系のバイクが好きなだけに、安全装備はぬかりない。

 「ヘルメットはOGKのレジモスを愛用しています。そして、グローブとアイウェアも必ず着用しています。とくにヘルメットは、一度通勤中に転んで頭と顔を打ったことがあって、その時に被ってて良かったと実感したことがありました。自転車用のヘルメットに少々恥ずかしいという気持ちもあるのですが、それでもいいものを使うようにしてます」

運動だけでも食事だけでもなく、バランスが大事

 自転車で痩せたいと思っている人は世の中に多いはずだが、30kgという大幅な減量に成功した鍛治谷さんは、実感を込めてこう話す。

 「自分が減量の成功者だとは思ってないので、アドバイスとかはできないのですが、とりあえず言えることは、運動も食事の見直しも、両方やらないと痩せません……ってことでしょうか。運動だけでも痩せませんし、食事を減らしただけでも、あるレベル以上は痩せません。少なくとも私は、食事を減らすだけは、痩せるのではなくてやつれます(笑)。運動と食事の両面で、ほどほどに頑張るってことが大事なんじゃないかと思います」

職場では屋内に駐輪場所を確保できた職場では屋内に駐輪場所を確保できた

 40kg減量した際は、やり過ぎだと自身でも気づいていた鍛治谷さん。今の生活で体重が維持できていることに満足している。

 「これからは、楽しく自転車に乗って、体重の維持を目標に頑張っていきたいです。自転車のイベントなんかも、気軽に参加できるものがあれば出てみたいですし、サイクリングなら“しまなみ海道”を走ってみたいですね!」

 「痩せたい!」という女性の一途な思いから始まった自転車通勤。2年間で得たのは「痩せた!」というウレシイ事実と「自転車のある楽しい生活」だったようだ。

勤務先:京都府久世郡久御山町
ルート:京都八幡木津サイクリングロード〜国道307号、往路30km、帰路10km
使用している自転車:SPECIALIZED VENGE COMP
心がけていること:転倒時にありがたみを知ったのでヘルメットは必ず着用

TEXT BY Gen SUGAI

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