ツール・ド・フランス2012 第5ステージサガンは落車で勝負に絡めず! グライペルがステージ連勝を飾る

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 フランス国内に入り3日目となる第5ステージは、山岳ポイントの設定がない平坦のコース。各チームがエーススプリンターのための体制を整える中、終盤でまたもや勝負を左右する落車が発生。わずかに登り基調のゴール前プリントを制したのは、前ステージに続きアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル チーム)だった。

 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー)が長い距離を逃げて敢闘賞を獲得、日本のサイクルロードレースファンをおおいに湧かせた第4ステージ。一夜明けてこのステージでは、敢闘賞の証である赤いゼッケンをつけてレースを走る。

スタートで冗談を言い合うファビアン・カンチェッラーラ(左、スイス、レイディオシャック・ニッサン)とイヴァン・バッソ(右、イタリア、リクイガス・キャノンデール)スタートで冗談を言い合うファビアン・カンチェッラーラ(左、スイス、レイディオシャック・ニッサン)とイヴァン・バッソ(右、イタリア、リクイガス・キャノンデール)
エスケープを続ける4人の選手エスケープを続ける4人の選手

 さて、スタートからほどなくしてパブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)、ヤン・ヘイスリンク(ベルギー、コフィディス ルクレディアンリーニュ)、ジュリアン・シモン(フランス、ソール・ソジャサン)、マチュー・ラダニュス(フランス、エフデジ・ビッグマット)の4名が逃げを決める一方、メイン集団はレイディオシャック・ニッサン等がコントロールし淡々と進行する。

新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー)とピエール・ローラン(フランス)。後ろでふざけているのはダヴィデ・マラカルネ(イタリア)新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー)とピエール・ローラン(フランス)。後ろでふざけているのはダヴィデ・マラカルネ(イタリア)
ドクターカーから治療を受ける選手ドクターカーから治療を受ける選手

 早々にリタイアしてしまったのが、体調不良が伝えられていたマルセル・キッテル(ドイツ、チーム アルゴス・シマノ)。ただでさえ登坂の苦手なスプリンターだが、今ツールではわずかな坂や集団のペースアップについていけず、苦しむ姿が何度も映像に捉えられていたが、このステージでツールを去った。

 残り距離が少なくなるにつれ、スカイ プロサイクリング、ランプレ・ISD、オリカ・グリーンエッジ等、スプリンターを擁するチームが集団前方を固め、逃げている4名とのタイム差をきっちりと詰めていく。

集団で走るフランク・シュレク(ルクセンブルク、レイディオシャック・ニッサン)集団で走るフランク・シュレク(ルクセンブルク、レイディオシャック・ニッサン)
麦畑沿いを走るプロトン麦畑沿いを走るプロトン

 そしていよいよステージ終盤に差し掛かった残り3.2km付近において、メイン集団内で落車が発生。タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ・バラクーダ)が地面に叩き付けられ、自転車だけが前方へ大きく飛んでいき、ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)の進路を塞ぐ。サガンは必死にバイクをコントロールするも結局落車してしまい、今日の勝負には絡めず。サガンにダメージが少なそうなことだけは幸いだ。

 残り1kmのアーチを目前にして、まだ吸収されずに粘っていた4名の逃げ集団からヘイスリンクが懸命のアタック、逃げ切りに期待が高まる。しかし、しかけるのが若干早かったかヘイスリンクは足が売り切れてしまった。一方メイン集団ではマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、スカイ プロサイクリング)が前方に位置するが、牽引するアシストが早々にひとりになってしまう。

 残り200mでメイン集団がヘイスリンクを飲み込み、各チームのスプリンターたちがスプリント勝負をかける。カヴェンディッシュの他に、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル チーム)、マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)らの姿。

今大会2勝目をあげたアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル チーム)今大会2勝目をあげたアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル チーム)

 わずかに登っているせいなのか、それとも昨日のケガの影響か、カヴェンディッシュは伸びず、スプリント勝負を制したのはグライペル。2位にバイク1台分弱の差を付け、ステージ連勝を飾った。ゴスが2位、3位にはフアンホセ・アエド(アルゼンチン、チーム サクソバンク・ティンコフバンク)。カヴェンディッシュはアエドに差されて4位フィニッシュとなった。

 敢闘賞ゼッケンで走った新城は、タイム差無しの58位でフィニッシュしている。

 

第5ステージ結果
1 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル チーム) 4時間41分30秒
2 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
3 フアンホセ・アエド(アルゼンチン、チーム サクソバンク・ティンコフバンク) +0秒
4 サミュエル・デュムラン(フランス、コフィディス ルクレディアンリーニュ) +0秒
5 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、スカイ プロサイクリング) +0秒
6 トム・フィーレルス(オランダ、チーム アルゴス・シマノ) +0秒
7 オスカル・フレイレ(スペイン、カチューシャ チーム) +0秒
8 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD) +0秒
9 セバスティアン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) +0秒
10 ヨアン・ジェヌ(フランス、チーム ヨーロッパカー) +0秒
58 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +0秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1 ファビアン・カンチェッラーラ(スイス、レイディオシャック・ニッサン) 24時間45分32秒
2 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) +7秒
3 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) +7秒
4 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +10秒
5 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイ プロサイクリング) +11秒
6 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ チーム) +13秒
7 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +17秒
8 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +18秒
9 ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ・バラクーダ) +18秒
10 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レイディオシャック・ニッサン) +19秒
53 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +2分3秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1 ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 155 pts
2 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 137 pts
3 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル チーム) 132 pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1 ミカエル・モルコフ(デンマーク、チーム サクソバンク・ティンコフバンク) 9 pts
2 イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) 2 pts
3 ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 2 pts

新人賞(マイヨブラン)
1 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) 24時間45分42秒
2 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイ プロサイクリング) +1秒
3 レイン・タラマエ(エストニア、コフィディス ルクレディアンリーニュ) +12秒

チーム総合
1 スカイ プロサイクリング 74時間17分10秒
2 レイディオシャック・ニッサン +4秒
3 BMCレーシングチーム +6秒

敢闘賞
マチュー・ラダニュス(フランス、エフデジ・ビッグマット)

 
(文 須賀川健一/写真 砂田弓弦)

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