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山田美緒の「旅する満点バイク」<7>ジンバブエで結婚パーティーに飛び入り参加 交番に宿泊する貴重な経験も

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 2004年のアフリカ8カ国自転車旅では、ほとんどの場合ゲストハウスに宿泊をしていたのですが、ジンバブエではホームステイをしたり、テントを張ったりすることが多々ありました。あるはずの宿がなかったり、閉鎖していたりしたためです。

 地元の人に尋ね、必ず人のいるところを選ぶようにしていましたが、さまざまな場所を勧められました。「ポリスステーションがいいよ!」と交番を勧められたこともありました。確かに、一番安全な場所ではありますよね。でも夜にトイレへ行った時に、両手に手錠をされて座っている人がいてちょっとびっくりしました。

宿泊したポリスステーションにて宿泊したポリスステーションにて

 「うちに張ったらいいよ!」と自宅の一部分を貸してくれる人もいました。家の庭に張らせてもらったり、閉店後の店内に張らせてもらったり。ただし、住人や村人が珍しそうに遊びに来るので中にいても落ち着かず、外にでて話しをしたり一緒にごはんを食べたりするので、結局テントの中で過ごすのは寝る時くらいでしたよ。

 なんなら家にどうぞと、ホームステイをさせてもらったこともありました。クウェクウェ(Kwekwe)という町では、ミュージシャンのおっちゃんに泊めてもらいました。家の中には楽器や機材にあふれ、スタジオ兼備! 仲間とよく演奏をしているのだそうです。

リズムに乗って赤いじゅうたんを入場する新郎新婦。周りの人も踊り出すリズムに乗って赤いじゅうたんを入場する新郎新婦。周りの人も踊り出す

 親しく話しているうちに、「明日結婚パーティーで演奏をするんだ、よかったらミオもおいでよ」と突然のお誘い。呼ばれてもいないのに行ってもいいものだろうかと戸惑いましたが、せっかくなので行ってみることにしました。

 会場は、200人くらいの人が集まりとても華やか。ここぞとばかりに着飾ったおしゃれママたちはカラフルで、見ているだけで楽しくなります。ちなみにドレスも正装も何もない私は、一番カラフルなレインコートで参加しました!

パーティーにておしゃれを楽しむジンバブエの人たちパーティーにておしゃれを楽しむジンバブエの人たち

 これほどの大人数では、来場客の中にも、きっと私のようにあまり関係がない人がいるのでしょう。それでも、みんなでおいしい料理を食べて飲んで、合間に踊ったり歌ったりして盛大にお祝いをします。

 そうこうしているうちに、みんなが行列を作り始めました。手には毛布や鍋、食器などを持っています。どうやら新郎新婦にプレゼントを渡す時間らしく、司会者が品物(金額)、名前をマイクで大声で叫ぶと、会場は大盛り上がりです。

 司会者「ミオさん1万円~!」
 会場「レレレレレレー!!」
 ミュージシャン「ドンチャンドンチャン♪」

 そしてみんなで踊ります。この時のジンバブエの結婚パーティーは、2時間くらい楽しく盛り上がりました。

 知らない人が結婚パーティーに飛び入り参加なんて、日本では考えられないことですね。とても楽しい経験だったので、それ以来私は、異国で結婚式やパーティーを見かけた時には覗いてみることにしています。おすすめですよ。

文・写真・イラスト 山田美緒

山田美緒山田美緒(やまだ・みお)
大阪府生まれ。サイクリストとして世界中を旅してきたほか、一般社団法人コグウェイを設立し、「四国ディスカバリーライド」などを主催。著書に、アフリカ大陸縦断記をまとめた『マンゴーと丸坊主』、女性サイクリストたちとの旅や交流の体験記『満点バイク』がある。ブログURL(http://mantem.exblog.jp/)

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