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きょうの自転車イタリア語・TAPPA 14IO SONO CAPITANO ―俺はキャプテンだ!

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TAPPA 14

山岳路を走るミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)はヒルクライマー?(ジロ・デ・イタリア2012)山岳路を走るミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)はヒルクライマー?(ジロ・デ・イタリア2012)

 自転車の練習やレース観戦に欠かせない言葉、それはチーム内の役割です。

 日本では多くの場合英語を使いますが、イタリアでは当然ながらイタリア語を使います。独特な言い回しのネーミングが多く、覚えるのもけっこう楽しいですよ。

 さぁあなたの役割やタイプは、なんでしょうか?


使い方

チーム内でのいろいろな役割
capitanoキャプテン
scalatoreヒルクライマー
discesistaダウンヒラー
velocistaスプリンター
passistaオールラウンダー
passista veloceオールラウンダー+スプリンター
passista scalatoreオールラウンダー+ヒルクライマー
gregarioアシスト
massaggiatoreマッサー

 チームの役割は一般名詞のため、とても使いやすいことばばかりです。下記の例文を見てみましょう。

 Oggi Basso è il capitano della Cannondale. │ 今日は、バッソがキャノンデールのキャプテンだ。

 Oggi Petacchi è il velocista della Lampre. │ 今日は、ペタッキがランプレのスプリンターだ。

 Oggi Garzelli è lo scalatore della Vini Santini. │ 今日は、ガルゼッリがヴィーニ・ファンティーニのヒルクライマーだ。

 

文法ポイント

 もう気づいた方がいると思いますが、英語の「~ist」と同じように「~ista」で終わる言葉が多くありますね。イタリア語で「イスタ」とは、専門家を意味します。

 例えば速さ(veloce)の専門家は「velocista」、下り(discesa)の専門家は「discesista」、何でも屋(passare)の専門家は「passista」というように。もし、「私はただのアマチュアですよ」と言いたい場合、こう言いましょう。

 Io sono un cicloamatore(チクロアマトーレ).
 
cicloamatoreは、自転車を意味するciclo+愛好家を意味するamatoreがくっついた単語なんです。

 なお日常生活では、歯(dente)の専門家は「dentista」(歯医者)になり、ピアノ(piano)の専門家(演奏者)は「pianista」などがあります。

つれづれイタリア~ノ!

ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)はジロ・デル・トレンティーノの最多優勝者(写真はジロ・デ・イタリア2010)ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・メリダ)はジロ・デル・トレンティーノの最多優勝者(写真はジロ・デ・イタリア2010)

「トレンティーノ、イタリアの美しき山」

 4月、春になりました。イタリアでも平地はやっと温かくなりつつありますが、山はまだかなり寒いです。しかし、この寒い中でジロ・デル・トレンティーノが行なわれます。

 ジロ・デル・トレンティーノとは、イタリア北部ドロミティ山脈を走る7日間のレースで、ジロ・デ・イタリアの前の最後の大きなレースです。基本的にジロに参加するメイン選手はここで最終調整に入ります。

雄大なアルプスで草を食む牛雄大なアルプスで草を食む牛

 この地域の魅力は、言うまでもなく景色の美しさと、料理のおいしさです。かわいいらしい山村、牛の群れ、広い芝生と花畑、そびえ立つ頂き…まるでハイジの世界にいるようです。

 ですがこの景色、実はほとんどが人間の手で人工的に作られたものです。19世紀初頭、アルペンスポーツが盛んになる前までは、山は悪魔が住む場所とされ敬遠されていました。交通の便も悪く、山賊に襲われる可能性も。遭難したら、あとは死が待つのみの世界でした。

 この厳しい環境で生き抜くために、人々は牛、ヤギ、羊といった家畜を飼い、貴重な毛とチーズを売って生計を立てていました。収入源である大切な家畜のえさとなる草をとるために、森林を広く伐採しこんにちのような開かれた空間になったわけです。

 日本の山の御馳走と言えば、ソバと山菜。イタリアでは、チーズ、ソーセージとスープです。イタリアの山へ行った時は、ぜひこの地元のチーズを食べてください。涙と苦労の結晶を、感じることができるはずです。

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)
イタリア語講師。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会で、自転車にまつわるイタリア語講座「In Bici」(インビーチ)を担当する。サイクルジャージブランド「カペルミュール」のモデルや、Jスポーツへ「ジロ・デ・イタリア」の情報提供なども行なう。東京都在住。ブログ「チクリスタ・イン・ジャッポーネ

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