自転車でしか行けない場所にも簡単アクセス数秒でルート検索、音声とバイブで案内 自転車でも便利なゼンリンデータコム「いつもNAVI」

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「いつもNAVI」で行き先を指定中の記者「いつもNAVI」で行き先を指定中の記者

 ゼンリンデータコムが提供する地図・ナビゲーションサービス「いつもNAVI」。クルマのカーナビ機能が充実し、徒歩や電車・バス移動での便利さも広く知られている。しかし、それだけではない。実は自転車のナビゲーション機能も非常に優れているという。そこで、「いつもNAVI」のアンドロイド版アプリをダウンロードし、実際に東京都内を自転車で移動するときに使ってみた。(柄沢亜希)

自転車に最適なルートを瞬時に検索

 試してみたコースは、東京・大手町のオフィスから出発して西浅草のサイクルショップ「オオマエジムショ」を目指す往復10km弱の道のり。発着点と目的地の間には、靖国通りや浅草通りをはじめとする大きな幹線道路や、JR線・東京メトロ・都営地下鉄の駅など、車や人が集中する道路やスポットがいくつもある。

 記者がルートを決める時はたいてい、人混みを避け、まっすぐ走りやすい幹線道路を選ぼうとする。ただ、そういったルートを探し始めると“ベストな道”を追求するあまり、土地勘のある場所ですら10~20分も考えこんでしまうことがある。

 いつもNAVIでは、ルート検索時に「自転車」を選択することができる。現在位置はGPSで特定されるので入力不要。目的地や、途中で通りたい道順については、ランドマークや住所を入力して指定する。検索が始まれば、数秒間待つだけで目的地までのルートができあがり。今回は、幹線道路と裏道がミックスされた検索結果が表示された。

ルート検索時に「自転車」を選択することができる「いつもNAVI」ルート検索時に「自転車」を選択することができる「いつもNAVI」
交差点に近づいた時の「いつもNAVI」画面交差点に近づいた時の「いつもNAVI」画面

ハンドルバーにマウントしてナビの本領発揮

レンタサイクル&カフェ「BIKE CITY TRIPPER & CAFE」=東京都台東区レンタサイクル&カフェ「BIKE CITY TRIPPER & CAFE」=東京都台東区

 走りだしてすぐに、スマートフォンをハンドルバーに設置しなければ利便性を体感できないことに気づいた。「いつもNAVI」はクルマのカーナビと同様に、交差点などにさしかかると「およそ500m先、右折です」というように軽やかな口調のガイド音声で知らせてくれる。それがポケットの中ではうまく聞こえてこないのだ。

 そこで、応急処置でスマートフォンをハンドルバーへ装着することに。目的地への道すがら、以前に取材やイベントでお世話になったレンタサイクル&カフェ「BIKE CITY TRIPPER & CAFE」を訪ねて、両面テープと輪ゴムを拝借。やや強引ではあるが、サイクルコンピューターの台座を利用してスマホをハンドルへマウントすることができた。

両面テープと輪ゴムを使ったオリジナルの“マウントシステム”両面テープと輪ゴムを使ったオリジナルの“マウントシステム”

※サイクリストのみなさんはこの応急的な方法ではなく、ちゃんとしたマウント用ケースも販売されているので、そちらを使用していただきたい。

 「いつもNAVI」が選択したルートには、交通量が少ない裏道も含まれていたが、自転車で車道を快適に走れる程度に道幅のある道路が選ばれていた。ふだん、自分1人では選ばないような道を走ることは、新鮮でわくわくする。また、ただ走っているだけでは気づかないような小さなお寺や、ルートから少し離れた場所にあるコンビニや郵便局にも気づくことができるのもナビのメリットだ。

 目的地のオオマエジムショは、国道462号線から上野駅方面へ入った場所にある。このように少し込み入った場所でも、きちんと最後まで案内され、無事に到着することができた。ナビを終了すると「お疲れさまでした~」と爽やかな女性の声が響く。自転車でしか行かない(行けない)ような場所へのアクセスにも最適なナビだと言える。

オオマエジムショ前で自転車を整備する大前仁さん=東京都台東区オオマエジムショ前で自転車を整備する大前仁さん=東京都台東区
オオマエジムショですてきな革サドルを発見オオマエジムショですてきな革サドルを発見

自転車ナビならではのメリットと課題

 ただし、問題点もある。今回は、10km弱の道のりを走行したが、スタート時にほぼフル充電だったスマートフォンのバッテリーは、戻ってくると60%ほどに減少していた。現在地を意識せずどこまでも走行できてしまう分、スマートフォン単体のバッテリーだけでは心もとない。予備バッテリーを持参していれば安心だろう。

東京都内をサイクリング東京都内をサイクリング

 ルート検索では、クルマだと一方通行を逆走することになる道も、「自転車は除く」という規則にならってルートに組み込まれることがある。そのまま“逆走”しても法律的には問題ないが、「自転車は車両」という認識をもっているサイクリストとしては、違和感を持った。

 「自転車で走行中にナビゲーション画面を見るのは危険」という声を聞くこともある。ただ、実際に使ってみて、危険を感じることはなかった。というのも、下を向いてナビゲーション画面を凝視しない限り、ルートや地名は確認できないのだが、走りながら画面を凝視することなんて不可能だからだ。本気で画面を確認できるのは、信号待ちなどで停止したときに限られる。

 いつもNAVIは、ガイド音声とともに振動するバイブレーション機能が備わっている。常に画面を確認できない状況や、まわりが賑やかで音が聞こえない場所でも、ハンドルに振動が伝わるおかげで重要なチェックポイントを逃しにくい。

 たとえルートを外れてしまっても、大丈夫。試しにわざと進路をそれてみたところ、しばらくして「ルートをはずれました。ルートを再検索します」とナビが考えはじめ、新しい道を示してくれた。

 いつもNAVIは、今年2月にクルマでのルートナビ機能がバージョンアップ。目的の建物へ導くだけでなく、指定する出入り口までしっかりと案内してくれるようになった。ビルの前まで着いたのに、入り口を探してさがしてウロウロ…という事態は解消されそうだ。自転車でも、駐輪場がある入り口を案内してくれるというように、さらに便利なアプリになっていくのだろうか? 今後の発展に期待したい。

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