シャンゼリゼの興奮を日本で再現本場のツールと同じ価値、精神で開催 「さいたまクリテリウム by ツールドフランス」記者発表会詳報

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 さいたま市と、ツール・ド・フランス(ツール)を主催するASO(アモリ・スポル・オルガニザシオン)が3月25日に調印し、開催が正式決定した「SAITAMA Criterium by Le Tour de France」(さいたまクリテリウム by ツールドフランス)。10月26日のレースに本番には、今年のツールで個人総合優勝や山岳賞、ポイント賞を獲得した有力選手が大挙して来日する見通しだ。記者発表会での清水勇人さいたま市長とジャンエティエンヌ・アモリASO社長の発言を詳報する。


開催同意書を交わす清水勇人さいたま市長(左)とジャンエティエンヌ・アモリASO社長開催同意書を交わす清水勇人さいたま市長(左)とジャンエティエンヌ・アモリASO社長
ツール・ド・フランスを紹介するビデオ映像が流されたツール・ド・フランスを紹介するビデオ映像が流された

 

【映像:シクロチャンネル】 
 

「日仏合同プロジェクトとして挑戦」 清水さいたま市長コメント

清水勇人さいたま市長清水勇人さいたま市長

 このたび「ツール・ド・フランス」の名を冠した、世界初となるイベント「さいたまクリテリウムby ツールドフランス」を10月26日にさいたま新都心周辺を舞台として開催いたします。

 主催は社団法人さいたま観光国際協会、さいたまスポーツコミッション、さいたま市、そしてASO社を予定しています。参加選手は、今年開催されるツールの上位入賞選手、および国内主要選手を予定しています。

 自転車は、環境への負荷低減や渋滞の緩和、更には自転車産業界の発展など多様な分野で社会や企業にメリットをもたらします。ファッションやツーリズムなど遊びの観点からも大きな発展可能性を持つ乗り物です。さいたま市としても、例えば「電気自動車と自転車を効果的に活用した持続可能なライフスタイル」などという、さいたま発の新しいライフスタイルの提案などにより、イメージアップにつながるものと考えています。加えて埼玉県も、自転車保有率および自転車の出荷台数が全国1位とのことから、自転車王国を目指しています。

 このイベントはさいたま市のみならず、日本にとっても大きなメリットをもたらすスポーツイベントになると思われることから、今後は競技団体など多くの団体からなる実行委員会を組織し、ASOとともに、日仏合同プロジェクトとして挑戦します。私はこのイベントにより、多くのさいたま市民、そして国民の皆様、さらには世界の人々が笑顔になることを信じています。

「ツールの雰囲気をそのままさいたま市にもたらす」 アモリASO社長コメント

ジャンエティエンヌ・アモリASO社長ジャンエティエンヌ・アモリASO社長

 ASOはさまざまな国際的イベントを運営するとともに、マーケティングによって確実にメディアで報道されることを業務としています。毎年5つのスポーツで40の大会を開催しています。自動車ではダカールラリー、ゴルフではフレンチオープン、またパリマラソン、ヨットのツールドフランスアボワールを開催しています。自転車競技ではヨーロッパを離れ、ツアー・オブ・カリフルニア、ツアー・オブ・カタール、ツアー・オブ・オマーンなども開催しています。

 しかしやはり何より大きな大会は、ツール・ド・フランスです。ツールはオリンピック、サッカーのワールドカップに次いで世界で3番目に大きいスポーツ大会で、世界190カ国、およそ1200万人が観戦します。また近年、ツールのルートはフランスを越えてヨーロッパ各国に伸びています。

 このような影響力の大きなツールの名称を掲げて、このたびさいたま市と共に「さいたまクリテリウム by ツールドフランス」を開催する運びとなりました。憧れのツールの選手たちが、さいたまに集まる大会になります。

 コンセプトは非常にシンプルです。新しいセッティング、新しい国、しかし(ツールの)価値は変わらない。

 新しいセッティングというのは、21世紀の発展の可能性を持つさいたま市で開催されるということです。新しい国、これはツールとして日本初上陸となります。しかしその価値も精神も(本場のツールと)変わりません。

 この大会はさいたま市におけるサイクリングの活性化にもつながると思います。何より世界中の目がさいたま市に集まる絶好の機会となるでしょう。ASOはあらゆるレベルでさいたま市をサポートすることを約束します。ツールの雰囲気をそのままさいたま市にもたらし、レースのマネージメントを行い、そして全世界への配信を行います。

 日本とツール・ド・フランスの間には長いラブストーリーがあります。最初にツールに出場した日本人は、1926年にキソカワムロという名前で出場した川室競という選手でした。その後、記憶に新しいところでは別府史之選手、新城幸也選手が日本人としてはじめて2009年にシャンゼリゼのゴールをくぐりました。

 また日本のテレビでも長年にわたってツールドフランスは放送されてきました。最近ではJスポーツでツールにオマージュを捧げる番組を放送しています。

 「さいたまクリテリウム by ツールドフランス」とはすなわち、ツールの雰囲気がそのままさいたま市の中心で味わうことができるという事です。

 10月26日、およそ50人のライダーによるプロトンが、さいたまの通りを疾走します。ツールで活躍した国際的な選手たちと共に、日本の国内の優秀な選手たちも参戦することが大いに期待されています。

アモリ社長は、日本で初めての開催であっても、本場のツール・ド・フランスと同じクオリティを実現すると説明したアモリ社長は、日本で初めての開催であっても、本場のツール・ド・フランスと同じクオリティを実現すると説明した
コースにはJRの下をくぐるトンネルも含まれ、ツールのパリ・シャンゼリゼ周回コースを彷彿とさせるコースにはJRの下をくぐるトンネルも含まれ、ツールのパリ・シャンゼリゼ周回コースを彷彿とさせる
ツール・ド・フランスのリーダージャージ「マイヨ・ジョーヌ」にサインを書き入れて披露する清水市長とアモリ社長ツール・ド・フランスのリーダージャージ「マイヨ・ジョーヌ」にサインを書き入れて披露する清水市長とアモリ社長

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 清水市長は、大会の開催が1回のみかどうかという質問に対し「来年以降も継続的にやっていきたい」と回答。また、このイベントによってさいたま市の経済が活性化することや、国内の自転車マーケットが広がることを期待した。

 レースに来日する選手について、アモリASO社長は明言は避けたものの、「今年のツール・ド・フランスでめざましい活躍をみせた選手」とコメントした。あわせて、日本のプロ・ロードレーサーが、前座レースではなく本戦に出場することにも期待を寄せた。

 さいたまスポーツコミッションによると、収容人数3万7000人の「さいたまスーパーアリーナ」の一部を含むさいたま新都心駅周辺で、自転車関連のブースの出展や、レースのコースをサイクリングできるライドイベントの開催などを企画中という。担当者は「ようやくこうやって発表できた」とホッとした様子で語りつつ、初開催となる大会の成功に導こうと表情を引き締めていた。

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