自転車で子供を送り迎えするママさん必見!子供や交通弱者を守り、自分の身を助ける自転車の交通ルール・マナーとは

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一般財団法人全日本交通安全協会が作成した交通安全教育用DVD一般財団法人全日本交通安全協会が作成した交通安全教育用DVD「自転車の安全な乗り方」

 小さな子供が交通事故にあう悲劇を少しでもなくしたい。そのために、われわれ大人たちは何をすべきなのか? そんな思いで取材した前回のレポートでは、子育て世帯の事故防止に取り組む大阪府警の女性警察官が「交通社会の一員として、責任をもって行動すること。自分の子供だけでなく人の子も見守り、危険なときには助けること」と訴えた。

 今回は、実際に路上で自転車に乗る場面で、私たちはどのように交通ルールやマナーを守らなければならないのかをわかりやすく紹介する。自転車に安全に乗るためのポイントをまとめた交通安全教育用のDVDから、重要な部分を紹介していこう。 (取材 岡田由佳子)

自転車に乗る前には、ここをチェック

街中では小学校低学年の子がサイズの大きすぎる自転車に乗っていたり、幼児にヘルメットをかぶせていなかったりするケースがよく目につく。次に挙げる項目は基礎的なことだが、確認しておかないと「命取り」になることもある。

○安全に乗るためには、まず自分の体に合った自転車を選ぶことが大切になる

ハンドルやブレーキが操作しやすいなど、使いやすいモノを選ぶ。

○自転車の大きさはハンドルを握ったとき上体が少し前に傾くくらいのものを選ぶ

通常、自転車のサドルにまたがった時、両足のつま先が地面につくくらいが目安になる。

子供には自転車ヘルメットをかぶらせる子供には自転車ヘルメットをかぶらせる

○子どもには自転車ヘルメットを着用させる

保護者は児童が自転車を運転する時、または幼児を幼児用座席などに乗せて運転する時には、自転車ヘルメットを着用させよう。

○自転車は安全基準をクリアしたことを示すマークのモノを選ぶ

下記画像のようなJISマーク、BAAマーク、SGマーク、幼児2人同乗基準適合車(一般社団法人自転車協会)のマークがついたモノを選ぶと安全だ。

JISマークJISマーク
BAAマークBAAマーク
SGマークSGマーク
幼児2人同乗基準適合車幼児2人同乗基準適合車

幼児を同乗させる場合の自転車の使い方

子どもの命を守れるのは保護者! 子供乗せ自転車はとにかく重いのが特徴。乗っている筆者のママ友たちのほとんどが転倒したことがある、目を離したときに車体ごとひっくり返っていた、という経験があると聞き、ニュースで聞く子供乗せ自転車の事故が氷山の一角だということを常々感じている。ここでの項目を注意し、常に「命を預かっている」と意識して安全に移動してほしい。とっさのときでも対応できるよう、服装(特に靴)など体が動きやすいものにすることも大切だ。

 子供を幼児2人同乗用自転車から乗り降りさせる際、次のことに注意すると、転倒や事故を予防できる。

○足の裏全体が地面につくようにサドルを調節し、安定性を確保する

幼児2人同乗用自転車は、車体自体が30kg以上あり、そこに子供2人を乗せると、かなりの重量となることから、停止時の安定性を確保するため、両足裏全体が地面につくようサドルを調節する。

○発進時はふらつきやすいので特に注意

発進時は特にバランスが取りにくくふらつきやすいので注意が必要になる。ふらついて歩行者の妨げにならないように気をつけよう。変速機がある場合、一番軽い設定で走り出すとふらつきが軽減されるのでより安全だ。

両足裏全体が地面につくようにサドルを調節する両足裏全体が地面につくようにサドルを調節する
バランスが取りにくいため発進時は特に注意が必要バランスが取りにくいため発進時は特に注意が必要

○安全な乗せ方

1、幼児2人同乗用自転車に幼児2人を乗せる場合、自転車ヘルメットをかぶらせる
2、自転車が転倒しないよう安定性のよい平らな場所でしっかりとスタンドが立っていることを確認する
3、子供を乗せる前に、あらかじめハンドルが回転しないようロックする
4、大きい子供から先に自転車の後部にのせ、セーフティベルトを着用する
5、次に小さい子供を前の座席に乗せセーフティベルトを着用する
6、最後にスタンドを上げてから、保護者が自転車に乗る

安定した場所で体重の重い大きい子から乗せる安定した場所で体重の重い大きい子から乗せる
必ずセーフティベルトを着用する必ずセーフティベルトを着用する
体重の軽い小さい子を前の座席に載せる体重の軽い小さい子を前の座席に載せる

○安全なおろし方

1、平らで安全な場所で停止する
2、子供を降ろす前にハンドルをロックして、母親から先に降りる
3、再度、安全な場所であることを確認して、スタンドを立て、自転車が転倒しないことを確認する
4、前の子供から先に降ろし、次に後部座席の子を降ろす
5、ヘルメットは降ろし終わったあとに外す

※子供を自転車に乗せたまま、絶対にその場を離れてはいけない。転倒して思わぬ怪我をする危険がある

自転車で走行する場所

自転車に乗って歩行者に怪我をさせてしまったとき、自転車の不備があったから、子供を乗せて重くてふらついていたからなどの言い訳は通用しない。歩道にいる歩行者の中には身体不自由な方、お年寄り、歩きはじめの小さな子供、ベビーカーと、社会的弱者もいる。そういった人たちが安全安心して通行できるよう思いやりと気遣いを意識してほしい。

自転車は車道の左側に沿って通行する自転車は車道の左側に沿って通行する

○自転車は車道の左側、自動車と同じ方向に進む

自転車は自動車やバイクと同じ車両の一つとして位置づけられているため、車道の左側に沿って通行する。右側通行はルール違反であるだけでなく、自転車同士が正面衝突する危険があるため絶対にしてはならない。

○例外として歩道を通行できるが、歩行者優先は絶対に遵守

自転車歩道通行可の標識がある場合は歩道の車道寄りを通ることができる自転車歩道通行可の標識がある場合は歩道の車道寄りを通ることができる

自転車は自転車歩道通行可の標識などがある場合や、13歳未満の子供、70歳以上の高齢者、身体の不自由な人の場合、歩道を通ることができる。また、道路工事や連続した駐車車両などにより、道路の左側を通行することが困難なときにも歩道を通行することができる。その際、自転車は歩道の車道寄りを徐行しなければならない。
歩道は歩行者が優先。歩行者の通行を妨げる恐れがあるときは、自転車から降りて押して歩くようにする。

主な交通ルール・マナー

基本的なことだけれど、これを守らなかったことで重大事故につながった事例が最も多い項目だ。なぜそれをすると危険なのか、今一度見直し、厳守してほしい。

○一時停止の標識などがある所では、必ず一旦停止する

一時停止の標識などがある場所、見通しの悪い交差点では必ず一旦停止して左右をよく確認することで、自転車事故の中で最も多い「出合頭事故」を未然に防ぐことができる。

○夜間、無灯火で自転車に乗ってはいけない

ライトは進行方向を照らすだけでなく、周囲の人に自転車の存在を示す効果がある。

○携帯電話を使用しながらの走行はやめる

片手運転でハンドル操作が不安定なだけでなく、注意力が散漫になりとても危険である。

○傘をさしたまま自転車に乗ることはやめる

片手運転で不安定なだけでなく、前方の視界が妨げられとても危険である。

○雨の日は雨合羽を着用して自転車に乗る

自転車安全利用五則を推進するためのポスター自転車安全利用五則を推進するためのポスター

自転車安全利用五則
1、自転車は、車道が原則、歩道は例外
2、車道は左側を通行
3、歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行
4、安全ルールを守る
・飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
・夜間はライトを点灯
・交差点での信号遵守と一時停止・安全確認
5、子どもはヘルメットを着用


ポイントを押さえ、交通安全の意識レベルは常に高く

 今回の取材を進める中で交通ルールの大切さを認識するだけでなく、日常生活で安全に移動するための工夫を個々でも行うことの大切さを痛感した。例えば、保育所などへ送り迎えする子育て世代が、自分の行動範囲の危険箇所を確認することや、交通量の少ない安全ルートを確保するなども事故防止につながる。小学校に入学する子供たちのため、通学路の危険箇所の確認も行われているという。

小学生の児童を対象に開催された交通安全教育小学生の児童を対象に開催された交通安全教育

 また、2歳の子供を育てる筆者にとって、特に考えさせられるのは、保護者自身が、子供に対して、長期的に交通安全教育を行っていくことも、子供の未来にとって、とても大切になるということ。警察が行う交通安全教育も、未就学児から高齢者に至るまで、交通社会に関わる全ての人たちに行われている。

 未就学児に対しては保護者を対象とした交通安全教育を行い、保護者自身が日常生活を通じて、子供に交通ルールを教えていくことも大切。小学生には具体的にこういうことが危険だと伝え、中高生には、どういったことが危険なのか自分で考えさせることが必要。高齢者には、自身の身体能力を認識してもらいつつ、交通事故防止の大切さを知ってもらう。このように、より良い交通社会の実現のためには、あらゆる人があらゆる機会に道路交通を利用することを踏まえ、それぞれの年齢層に応じた交通安全教育の内容を工夫することが大切になる。

 筆者自身も交通社会に関わる一人として、よりよい交通社会の実現のために、子供に日常生活を通して交通安全教育を行うことから、始めていきたいと思う。

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