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西加南子の“勝手に”サイクルカフェ紀行<2>島豆腐のおからと豆乳で手焼き「しまドーナッツ」 ほのぼの古民家カフェ&テラス

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※国内女子トップクラスのロードレーサー、西加南子さんによる新連載です。

ピチピチサイクルジャージでどこまでいけるか!?

 最初はお店に入るのが恥ずかしいサイクルジャージ。カジュアルパンツを履いたり、女性ならスカートを履いたりと、自転車雑誌などでは色々な特集が組まれて紹介されています。

ジャージ姿で、いただきます!ジャージ姿で、いただきます!

 それもいいのですが、サイクルジャージで自転車に乗ることが断然多い私は、あえてピチピチサイクルジャージでも入れるお店を探していこうというコンセプトを持っています。

 とはいえ、明らかにお店の雰囲気を壊すようなことはしたくありません。オーナーと他のお客さんの反応を見極めつつ、あとは勇気と自信(!)を持ってお店に入ります。ですから「“勝手に”サイクルカフェ紀行」で紹介していくお店は、ピチピチジャージでも大丈夫。安心して入ってくださいね。

 ちなみに、私がこれまで行ってみたチャレンジングな場所としては、歯医者と内科医院。歯医者では、レースで力を発揮するためにの歯並びの重要性に始まり、ドリンクを飲み続けるのだから休憩するときは口をすすぐだけでも口内の酸性化が抑えられる、といったアドバイスをもらえました。また内科医院では、予防接種に行ったのに「あなた、必要ないんじゃない?」と言われました(笑)

 「スポーツ選手の身体は丈夫!」と思われているのですね。確かに、場面によっては力を発揮することができる身体ですが、案外、疲労で免疫力が落ちています。

 そんな私の免疫は、春、花粉に異常反応してしまいます。今回は、例年“避難先”にしている沖縄で見つけたカフェを紹介します。

“Sorry”の看板とアットホームな店内「しまドーナッツ」(沖縄県名護市)

 自転車で名護市から北へ向かう道すがら、いつも気になっていた可愛らしい古民家カフェがありました。カフェの横には小さなガーデンテラスもついています。さらに気になることに、店の前のには「しまドーナッツ」の店名とともに“Sorry”と書かれた売り切れの看板がいつも出ていたのです。

「しまドーナッツ」外観。ぶら下がったドーナツ型と“Sorry”の看板=沖縄県名護市「しまドーナッツ」外観。ぶら下がったドーナツ型と“Sorry”の看板=沖縄県名護市

 ドーナッツといえば、アスリートには“禁断”の食べ物ですよね。脂質と糖質の組み合わせが一番脂肪になりやすく、その“完璧なバランス”を持つものがドーナッツです。売り切れの看板だけでなく、それを食べる罪悪感から立ち寄るチャンスを逃していたのかもしれません。しかしある時、その店への興味が抑えられずにとうとうドア開けてみたのが始まり。

 店内にはかわいらしい女性が2人。オーナーの山本真穂さんとスタッフの比嘉美希さんが、それぞれに赤ちゃんを背負って1つずつせっせとドーナッツを手作りしていました。なんてほのぼのとした光景でしょう!

右からオーナーの山本真穂さん、スタッフの高橋純也さんと比嘉美希さん右からオーナーの山本真穂さん、スタッフの高橋純也さんと比嘉美希さん
ジーマミー、シナモン、チョコ、チェダーチーズ…店頭には毎日、定番10種類と日替わり1種類のドーナッツが並ぶジーマミー、シナモン、チョコ、チェダーチーズ…店頭には毎日、定番10種類と日替わり1種類のドーナッツが並ぶ
忙しくでも赤ちゃんを背負いながら楽しそうに働く山本オーナー忙しくでも赤ちゃんを背負いながら楽しそうに働く山本オーナー

 そして肝心のドーナッツは、なんと“揚げ”ではなく“焼き”ドーナッツではないですか! これは少し安心…といって、3つも4つも食べたら意味がないですけどね。まぁ、サイクリストなら食べた分のカロリーは走って消費しましょう。

 ドーナッツの味は、紅芋、ジーマミー、クランベリー&クリームチーズ、チェダーチーズ…毎日、定番10種類と日替わり1種類の合計11種類が用意されているそうです。どれも、基本は島豆腐のおからと豆乳を組み合わせた素朴な味わいが魅力です。

 甘さは控えめ。おからが入っているので、ズッシリと満足感がある割にヘルシーです。粉類は九州産の全粒粉を配合し、三温糖と黒糖を使い、保存料は入っていません。子供にもおいしく食べてもらえるように、安心安全な材料で作っているそうです。

 店内を見渡すと、照明など細部にまでこだわった内装が施され、木の梁もいい雰囲気を出しています。話を聞いてみると、2カ月前に本部(もとぶ)にあったお店から引っ越してきたばかりで、オーナーの真穂さんと大工をしているご主人で古民家に手を加え、ここまでかわいらしい新店舗を作ったのだそうです。

 この日、店には例の看板が出ているにも関わらず、地元のお客さんがひっきりなしに訪れていました。持ち帰りのお客さんが圧倒的に多いのですが、店内かテラス席でこのカフェの雰囲気を味わいつつ食べるのもお勧めです。

外のテラスでドーナッツ2個とコーヒータイム外のテラスでドーナッツ2個とコーヒータイム
手前がジーマミー、下がクランベリー&クリームチーズドーナッツ手前がジーマミー、下がクランベリー&クリームチーズドーナッツ

 外のテラス席は、塀1枚を隔ててすぐ隣が道路だというのに、とてもリラックスできる空間です。天気の良い日は外でノンビリも良いですね。

 しまドーナッツは女性2人の手作りによって提供されるので、大量生産はできません。営業時間内であっても、確実に食べるためには電話予約した方がいいかもしれませんね(お持ち帰りは特に)。

「しまドーナッツ」
所在地: 沖縄県名護市伊差川270
TEL/FAX: 0980-54-0089
営業時間: 11:00~15:00 ※なくなり次第終了
定休日: 日・月曜日、祝日
ブログ: http://shimado.ti-da.net/

文・写真 西加南子

西加南子西加南子(にし・かなこ)
日本大学短期大学在学中、トライアスロンを始める。1994年、サイクルショップ「ズノウイースト」(千葉県船橋市)にて本格的に自転車ロードレースを開始。8年間「チーム ラバネロ」に所属し、2010年からは自身のチーム「Luminaria」を運営・活動する。座右の銘は「女は年齢じゃない、肌と筋肉だ!」、自他共に認めるカフェ好き。千葉県在住。ブログURL(http://www.kanakonishi.com/)

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