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きょうの自転車イタリア語・TAPPA 11VORREI UN CASCO ―ヘルメットがほしい

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TAPPA 11

ずらりと並んだヘルメットずらりと並んだヘルメット

 暖かくなって、春・夏物の買い物や、カフェへのお出かけに心躍る季節になってきました。「vorrei、ほしい」は、そんな時にとても便利な言葉です。お店やレストラン、カフェなどでほしいものがあれば、いつでもどこでも使えます。

 今回は、自転車のウェアやグッズの名前を例に、使い方をマスターしましょう。


使い方

「●●がほしい」
Vorrei un cascoヘルメットがほしいです
Vorrei una magliaジャージがほしいです
Vorrei dei pantalonciniビブショーツがほしいです
Vorrei dei guantiグローブがほしいです
Vorrei dei calziniソックスがほしいです
Vorrei degli occhialiサングラスがほしいです
Vorrei delle scarpeシューズがほしいです

文法ポイント

 「Vorrei」とはvolereという動詞(ほしがる)の条件法1人称です。使い方は簡単、「vorrei+ほしい商品」でOKです。

 ほしい商品の前にあるun、dei、delleという短い言葉は数を表し、「1つ」「1組」など、いくつかを意味します。言葉の前に置き、名詞の性、数、頭文字の影響を受けて変化します。

 主語「私」をつける場合、volereを普通変化させて「io voglio~」になります。ただしこれは「私は~がほしい!」という風に、言い方に気をつけないと口調がきつく聞こえます。一方、「io vorrei~」を使うと「~がほしいのですが」というような柔らかい表現になります。

◇      ◇

 気づいた方もいると思いますが、ビブショーツやサングラスは1つなのに、イタリア語は複数扱いになっています。これは、長い歴史の中で生まれた変化です。もともとズボンはセパレートの生地を縫い合わせ、メガネも2つのレンズを合わせて作られたもの、というわけです。

 少し面倒ですが、次の不定冠詞の使い方をみてましょう。

単数
■男性名詞 
un cascoヘルメット1つ
uno zainoリュック1つ
un ombrello傘1本
■女性名詞 
una magliaジャージ1枚
un’aspirinaアスピリン1錠
複数
■男性名詞 
dei guantiグローブ1組
degli occhialiサングラス1つ
■女性名詞 
delle scarpe靴1足

 女性名詞に対し、男性名詞の不定冠詞は2種類があります。もしも文法を忘れた時には、思い切って身振り手振りを加えて会話をするとたいていつうじます。イタリア人をまねて体を使って「ほしい」を伝えてみましょう!

つれづれイタリア~ノ!

「賞金にまつわる話」

 イタリア人が一番ほしがるものは、愛とお金です。

 ここではせっかくですので、賞金の話をしましょう。プロツアー(トップカテゴリー)に所属しているチクリスタたちの給料は、平均年俸は3万ユーロ(現在のレートで390万円)と意外と少ないんです。100万ユーロを超えるトップ選手はごくわずか。そのため、賞金はとても大事な収入源になっています。

 自転車レースでは、優勝した人が全額をもらうわけではなく、賞金はチーム内で分けられます。その中には、スタッフも含まれます。

ジロ・デ・イタリア2012で、トロフィーにキスするライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)ジロ・デ・イタリア2012で、トロフィーにキスするライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)

 ジロ・デ・イタリアのように、21ステージから構成されているグランツールの場合、賞金はかなり高額になります。2012年のジロの賞金総額は、138万ユーロ(1億7940万円)。経済危機に直面していたイタリアとしては、“最高”金額でした。

 その内訳を、簡単に紹介しましょう(単位はユーロ)。

 総合優勝: 9万
総合2位: 5万
総合3位: 2万
ステージ優勝1位: 1万1000
ステージ優勝2位: 5500
ステージ優勝3位: 2700
マリアローザ獲得賞金: 1000(1日当たり)
ベストヒルクライム賞: 5000
スプリントゴール優勝: 500

 かなり細かい賞金設定ですね。ちなみにこの年は、ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)が総合優勝、マリアローザ獲得賞金、ステージ優勝などを果たし、全部で40万ユーロを獲得しました。

 ところで、1909年の第1回ジロ・デ・イタリア総合優勝の賞金は5325イタリアリーラでした。現在に換算しますと、たった2万ユーロ。ですが、当時としては天文学的な数字でした。歴史は面白いですね。

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)
イタリア語講師。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会で、自転車にまつわるイタリア語講座「In Bici」(インビーチ)を担当する。サイクルジャージブランド「カペルミュール」のモデルや、Jスポーツへ「ジロ・デ・イタリア」の情報提供なども行なう。東京都在住。ブログ「チクリスタ・イン・ジャッポーネ

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