通行位置を明示して安全を確保自転車は交差点内で青い矢印を走って 「自転車ナビライン」東京都内で試行開始

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「自転車ナビライン」が設置された千石一丁目交差点「自転車ナビライン」が設置された千石一丁目交差点

 警視庁と国土交通省東京国道事務所は3月12日、自転車の交差点における安全な通行を確保するため、交差点内に自転車の通行位置と進行方向を明示する「自転車ナビライン」の試行を始めた。これまで自転車は横断歩道に併設された自転車横断帯を通行するのがルールとされていたが、車道左端の自転車通行帯から直進する形に改められる。今後は試行箇所において効果の検証を行い、設置箇所を増やしていく方針だ。

 今回のナビラインの設置は、昨年11月に国土交通省や警察庁がまとめた、自転車利用に関するガイドラインに沿って行われたもの。同様の試みは札幌市と宇都宮市ですでに始まっているが、警視庁では利用者に分かりやすくするために、新たに「ナビライン」の愛称を付けた。

自転車目線で見ると、自転車専用通行帯からまっすぐナビラインにつながる様子がわかる。交差点手前では車道との間に進路変更禁止のオレンジのラインが引かれた自転車目線で見ると、自転車専用通行帯からまっすぐナビラインにつながる様子がわかる。交差点手前では車道との間に進路変更禁止のオレンジのラインが引かれた
交差点手前の停止線は、わずかに自転車が先行するように引かれている交差点手前の停止線は、わずかに自転車が先行するように引かれている
左折車線の内側には、2段階右折時の待機場所にもなる青の溜まり区間が設けられた。赤いポールが設置され、自動車は左折時に溜まり空間を避けて曲がるようになっている左折車線の内側には、2段階右折時の待機場所にもなる青の溜まり区間が設けられた。赤いポールが設置され、自動車は左折時に溜まり空間を避けて曲がるようになっている


 都内で試行されるのは、港区の「札の辻交差点」と、文京区の「千石一丁目交差点」の2カ所。札の辻交差点はその複雑な構造から、以前より「自転車がどこを通っていいのか分からない」との声が上がっていたため、今回の試行において具体的な通行位置が示されることになった。千石一丁目交差点は一般的な交差点の実例として、効果検証のために選ばれたという。

12日朝には女性白バイ隊員らが、自転車利用者にチラシを配ってナビラインをPRした12日朝には女性白バイ隊員らが、自転車利用者にチラシを配ってナビラインをPRした

 また、交差点内のナビラインの設置と同時に、交差点付近の自転車専用通行帯の設置や、交差点直前で自動車が自転車通行帯に入らないための進路変更禁止ラインの設置、左折巻き込みを防止して2段階右折時の待機場所にもなる“溜まり空間”の設置、停止線付近の自転車滞留スペースの確保、直進自転車を考慮した信号表示の変更などが実施される。

 警視庁、国交省東京国道事務所、東京都などは、昨年10月より自転車通行環境の整備課題を検討するワーキンググループを設置。各道路管理者の連携を図り、都内の自転車通行環境を整備するための検討を進めているという。


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