博多駅周辺では1500台→400台へ福岡、熊本両市の放置自転車が規制強化で激減 さらにエリア拡大や夜間監視強化へ

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 福岡、熊本両市の繁華街で通行の妨げになるなど問題となってきた放置自転車が、行政の規制強化が奏功し、大幅に減少している。福岡市はピーク時の4分の1になり、さらに改善を目指して4月1日から規制区域を拡大する。熊本市も昨年の規制で、市役所周辺では10分の1にまで激減した。放置自転車は景観を損なうだけでなく、救急車の進入妨害など深刻な事態につながる可能性があり、両市はさらなる規制エリア拡大や指導強化を計画している。 (産経新聞 津田大資)

禁止区域にもかかわらず放置自転車が並ぶ歩道=福岡市博多区禁止区域にもかかわらず放置自転車が並ぶ歩道=福岡市博多区

 福岡市は昭和60年に制定した「自転車の放置防止に関する条例」に基づき平成3年に天神周辺、14年に博多駅周辺を規制区域に指定した。

 だが、指導員による巡回など実効性のある手を打たなかったため、市の18年の調査によると、JR博多駅周辺だけで放置自転車は約1500台に達した。市は、通勤が多い朝に指導員を配置するほか、長期間の悪質な放置自転車は強制撤去処分とするなど、規制を強化した。

 その結果、23年の博多駅周辺の放置自転車は約400台に減少した。現在は市内主要駅周辺の計41エリアで規制している。

 ただ、博多駅北西の地下鉄祇園駅や呉服町駅周辺で放置自転車が増えている。点字ブロック上の放置などマナーの悪さも目立つことから、市は両駅周辺に計約270台収容できる駐輪場を整備。博多駅の南にあるJR竹下駅周辺も含めて、4月1日から新たに規制区域に指定する。

 さらに九州最大の歓楽街、中洲にも規制区域を設定するという。

 一方、熊本市も市役所周辺や繁華街で長年放置自転車の対策に苦慮してきた。 昭和61年に規制条例を制定したが、規制の単位が主要道路だったため、これを逆手に取った自転車利用者は、規制されていない路地や裏通りに放置するなど悪質化した。

 熊本市は民間に補助金を出して駐輪場を整備するとともに昨年5月、条例を改正し、繁華街の市役所周辺で規制単位を道路からエリアに変更した。

 指導員による注意や強制撤去を繰り返した効果もあり、23年10月の調査で約1600台確認された放置自転車が、24年10月には約170台にまで激減した。

 熊本市はJR熊本駅周辺などの規制区域も、市役所周辺と同様にエリア規制に変更する。

 また、朝から夕方にかけては指導員の監視があるため放置自転車は少ないが、手薄になる夜間になると増加する傾向があるといい、熊本市は指導員の監視を昼間から夜間にシフトさせるという。

 ただ、両市とも、放置自転車がなくなったわけではない。熊本市の担当者は「規制エリア拡大だけでなく、対策を工夫して放置車両をさらに減らしていきたい」と話している。

MSN産経ニュースより)

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