■デカトロン「トリバンRC520」
税込価格:119,900円
サイズ:XS、S、M、L、XL
重量:10.6kg(Mサイズ)
近年、日本に進出したデカトロンのエントリー機「トリバンRC520」の実走レビューをお届けする。良すぎるスペックでなくても、必要な装備があって楽しければいい。そんなスポーツバイクビギナーにうってつけな1台だ。
デカトロンはフランスの総合スポーツメーカーで、1976年に創業している。サッカー、テニス、マリンスポーツ、キャンプ用品やウェイトトレーニング用品まで多種多様な製品を揃えており、国内で例えるとアウトドアブランドのモンベルといったところ。日本には兵庫県・西宮と、千葉県・幕張に店舗を構えると同時に、オンラインショップも展開している。高品質かつ低価格を実現したプロダクトを揃えているのが特徴だ。
なかでも、自転車は創業初期から自社で注力して開発している。一時期はUCIワールドチームのAG2Rもデカトロンプロデュースのフレームを使用していた時期もあるほど。今回試したトリバンRC520も例に漏れず、フランダース地方でテストが実施されたもの。フロントフォークはカーボンブレードを採用し、堅牢なアルミフレームにはキャリアやフェンダーの装着を見越してダボ穴が設けられている。
変速機関連はシマノのR7000系105で揃えられている。ブレーキは油圧と機械式のハイブリッドモデルと珍しい仕様。タイヤやサドルはデカトロンプロデュースの製品で固められている。
速度を求めない、時速30km以下で真価を発揮するバイク。少ない力で遠くの場所まで運んでくれる頼りになる1台だ。実重量があるうえ、タイヤが太めだったりと、速く走ろうとすると辛い場面もあるが、“サイクリング”に用途を絞ればとても優秀だ。
ディスクブレーキであることから、太めのタイヤを履けるメリットもある。グラベル用のタイヤを装着し、遊びの幅と、走行環境の選択肢を広げてもいいだろう。初めてスポーツバイクを買おうとしているビギナーにもおすすめだし、中〜上級者向けのセカンドバイクとしても活躍してくれそうだ。
スポーツサイクリングの入門機としてのツボを押さえており、税込12万円以下で買えるなら全く不満はない出来に仕上がっていると感じた。持って重いが、乗るとキビキビとよく走る。変速も105がスパスパと決まるし、スタビリティや全体のバランスも良い。純粋な油圧ブレーキほどのコントロール性能ではないものの、ディスクブレーキは常に安定した制動力を発揮する。巡航性能やクライミング性能の限界は低いが、この車種を求めるユーザーの視点ではニーズとは異なるだろう。
デカトロンの幕張にある店舗に訪れたのだが、サイクリング製品の豊富な品揃えに驚いた。ウェアやヘルメット、ライトやバックまで全て自社製品が並んでる。手に取ると価格に再び驚かされる。非常に安価だし、物も悪くなさそうに見えた。この日着けていたグローブもその時購入した物。ミトンタイプにもなる2way仕様で、価格は1500円ほど。これから初めてサイクルスポーツを始めたい人はぜひ店舗を訪れてみることをおすすめしたい。
■デカトロン「トリバンRC520」
税込価格:119,900円
サイズ:XS、S、M、L、XL
重量:10.6kg(Mサイズ)
日本写真判定の新入社員として、YouTubeチャンネル「サイクリストTV」の企画「サイクルボーイズ」に出演中。社会人チームの「イナーメ信濃山形」に所属し、JBCFのカテゴリーはE1。ロードからトラック、マウンテンバイクレースに至るまで幅広い種目に挑戦中。
サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。
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