Cyclist読者の皆様へ 編集部からご挨拶

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 誠に残念ながら3月31日のこの記事をもって、Cyclistの新規記事更新を停止いたします。これまで読んでくださった読者の皆様、記事を書いていただいたライター皆様、サイト運営に、自転車振興に御協力いただいたスポンサーの皆様、誠にありがとうございました。最後になりますが、Cyclist編集部のメンバーよりお礼のメッセージを述べさせていただきます。

2012年のスタートから約9年間、当サイトをご愛読いただきありがとうございました!

澤野健太「自転車でもっと幸せな世の中に」    

 2012年からこれまでにCyclistに掲載してきた自転車関連の記事は約1万7000本に達しました、自転車関連メディアとしてはもっとも多いコンテンツ数だと思います。サイト設立当初のメンバーから入れ替わったメンバーまで全員でタスキをつなぎ、皆様に愛されて、サイトはここまで大きくなれました。本当にありがとうございます。

全国の道を海を山をたくさんの方と自転車で走った5年間でした Photo: Kenta SAWANO

 Cyclist編集部に2016年から加入し、全国各地(台湾も)を自転車で走らせてもらいました。地域から発信するサイクリストと知り合いになり、自治体の盛り上がりを肌で感じることができました。

 6月30日をもって財産となる記事は閲覧不可能になってしまいますが、でもこれは残念なことでなく、始まりなのかもしれない、と考えています。この1年で私たちの身の回りは一変しました。これからは情報を取るだけでなく、自らが発信できる人、未来を切り開いていける人が、生き残ることができると、強く感じました。読者の皆様が、それぞれ自転車の楽しさを発信していっていただければ、世の中は自転車でもっと楽しく、健康に、豊かになると信じています。

 私自身、自転車関連の事業からいったん離れますが、またオンライン、オフラインのどこかで再びお会いできるのを楽しみにしています。

大澤昌弘「自転車がさらに多くの人に愛されるスポーツになることを願って」

 ツール・ド・フランスの人間ドラマに惹かれ、ロードレーサーに乗り始めた私。あれから25年以上がたち、まさか自転車の仕事に関わるとは思ってもいませんでした。自転車の世界に戻ると、ロードレーサーはロードバイクと呼ばれるようになっていて、日本各地に大きなイベントができ、サイクリストの数も増え、自転車の存在感はいつの間にか大きくなったと感じています。

五輪コースを取材したのは、今ではいい思い出。本大会が無事開催されることを願っています Photo: Shusaku MATSUO

 私自身、最後の編集部員であり、Cyclistに関われたのは3年弱と長くはありませんでしたが、Cyclist編集部に身を置くなかで、世の中における自転車の存在がますます大きくなっていることをダイレクトに感じることができました。

 そうした流れに、Cyclist編集部がどれだけ後押しできたかはわかりませんが、Cyclistでより自転車にハマった、という人が1人でもいてくれたなら、誰かの役に立ち、記憶に残ること、それができたならば、これに勝る喜びはありません。10年後、20年後、自転車がさらに多くの人に愛されていることを願っています。ライターさんをはじめ、取材にご協力いただいた方々、そして読者の皆様、最後まで本当にありがとうございました。

後藤恭子「これからもサイクリスト誕生の“種まき”を」

 Cyclistの閉鎖が決まった1月から更新が終わる今日まで、新型コロナウイルスによる閉鎖的な日々と毎日のドタバタで、正直言って「終わる」という実感がありませんでした。いまこうして過去の記事を読み返しながら、あぁいよいよ終わるんだなという気がしています。自転車の楽しさを伝えたいという思いから、縁あってCyclistで仕事をするようになったのが2015年10月。それから約5年半、自転車を通じて実に様々な仕事をし、たくさんの出会いや経験をさせてもらいました。

Cyclist編集部で「シクロクロス東京」のチーム対抗レースにも出場。仕事を忘れて走りました Photo: Kenta SAWANO

 「自転車」と一言でいっても色々な楽しみ方があって、挑戦があり、夢があり、デビューがあり、冒険があり、山が、坂が、雨が、泥が、ダートが、筋肉が、FTPが…テーマをあげたらキリがない、なんて懐の深いスポーツなんだろうと思います。思い返すとあれもこれもと書きたかったテーマが頭を巡りますが、仕事で大好きな自転車に5年半も関わることができ、その魅力を発信できたのですから、それだけでも本当に幸せな時間でした。

 サイト閉鎖を知った方々から「自転車がこれからというときになぜ?」という声をたくさん頂戴します。私もこのタイミングでサイト閉鎖を迎えてしまったことについては、本当に申し訳ない気持ちです。ただ、Cyclistがなくなっても、書く仕事を続けている限り自転車について書けなくなるわけではありません。

 皆さんもご存知の通り、いま自転車に対して社会的な追い風が吹いています。そんな時だからこそ、専門媒体でないメディアで自転車の魅力を‟翻訳”する意義があると感じています。サイクリストダイレクトな情報ではなくなってしまいますが、心の軸はサドルに置いて、新たな仕事で引き続きサイクリストを増やすための“種まき”をしていければと思っています。

 記事へのレスポンスやイベント参加含め、読者の方々にこんなに温かく支えていただけるCyclistはとても稀有なサイトといわれていました。これもサイクリストならではの優しさ、一つの事に打ち込む真面目さによるものだったと感謝しています。これまでご愛読いただいた読者の皆さん、そして関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

松尾修作「サイクリングライフを豊かにさせるきっかけを作りたい」

 「自分の脚でこれだけ遠くに行けるのか」と感銘を受け、気がつけばロードレースの選手として競技に没頭し、兎にも角にも自転車漬けの学生時代を送ってきました。そんな素晴らしいサイクリングというスポーツを多くの方々に知っていただきたいという思いで編集部の門を叩き、自転車の魅力をお伝えしてこれたことを本当に嬉しく思います。これもひとえに、ライターさんや取材にご協力いただいた方々、そして何より読者の皆さまあってこそだと実感しております。

入社して3カ月、右も左も分らぬままツール・ド・フランスの取材を行ったのもいい思い出です。少しでも皆様の製品選びのお役に立つことができていたら幸いです Photo: Satoshi MURATA

 私とCyclistとの関わりは2012年、バイクインプレッションコーナーの担当ライダーとして依頼を受けたことでスタートしました。以降、400台以上のバイクを試す機会があり、トレンドの最前線に触れることができました。レース向けバイクが隆盛を極めた時代もあれば、コンフォート系のロングライドモデルが続々と登場したり、電動コンポーネントが浸透したり、ディスクブレーキにグラベルに…と、この10年間だけでも多くの製品や流行が生まれました。それだけユーザーと読者の求めるニーズに変化が訪れた結果だと思います。ロードバイクブームや、コロナ禍における自転車需要の拡大などを経て、以前と比べると自転車人口は確実に増加したと思います。もし、ちょっとだけでも自転車を選ぶきっかけがCyclistの記事だとしたら、それに勝る喜びはありません。

 今後も更に自転車の魅力を発信したいと持っていた道半ばでの決定に、私自身も非常に残念です。しかし、一サイクリストとしてこれからもサドルに跨り続けることは変わりありません。ライフスタイルやニーズが変化していっても、自転車は生活に欠かせない乗り物です。Cyclistという媒体がなくなっても、これまでと変わらずサイクリングの楽しさや素晴らしさを伝えていければと思います。これまでご愛読いただきまして、本当にありがとうございました。

石川海璃 「コンテンツ作成に向き合った3年間」

 僕が編集部に配属されたのが2018年。そこからライター/編集者としての人生が始まりました。Cyclistに関わった3年間を振り返ると、編集部内で一番若く、ほかの編集部員と比べてコンテンツの作成・企画経験が明らかに劣るなかで、自分はなにができるだろうかと考え、試行錯誤した日々だったように感じます。そして澤野編集長をはじめ、編集部の先輩方、ライターさんの助けを借りながらコンテンツ作成に奔走し、仕事(と趣味もかねつつ)でさまざまな経験を積ませてもらったこの3年間は、あっという間の出来事でした。

タイアップ案件では全国各地を巡りました。写真は2020年に開催された「弱虫ペダルデジタルスタンプラリー」の様子 Photo: Shusaku MATSUO

 そうした経験の中で、改めて自転車はさまざまな楽しみ方ができる乗り物だと実感しました。かくいう僕も学生のときは自転車競技のツールとして使いましたし、社会人になった今は、気が向いたときにふらっと散策する乗り物として、自転車との関わり方は変われど、サドルから離れず、またがり続けています。ここ数年の自転車のトレンドを見ても、オフロードを楽しめるグラベルロードが誕生したり、キャンプツーリングが流行したりと、新たな楽しみ方がどんどん生まれてきています。

 今後Cyclistとして、そうした自転車の楽しみ方にフォーカスできなくなるのは非常に残念ですが、約8年にも及ぶ歩みの中で、本サイトが読者の方の自転車の購入するキッカケ、サイクリングライフを豊かにしていたのだとしたら、コンテンツを作成する者としては大変喜ばしく、今までコンテンツ作成に向き合ってきて良かったと言えます。Cyclist編集部は解散し、ひとまず自転車関連の情報発信は一区切りになりますが、編集部員はみな違った形でコンテンツ作成に携わります。

 最後になりますが、これまでコンテンツ作成にご協力いただいたライターの皆さま、クライアントの皆さま、そして読者の皆さま、今まで本当にありがとうございました!

 

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