パリ〜ニース2013 第7(最終)ステージポートが圧倒的タイムで個人TT勝利 自らの総合優勝に花を添える

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ステージ優勝を決め総合優勝も果たしたリッチー・ポート(スカイ プロサイクリング)。山岳TTで他を寄せ付けぬ走りを見せたステージ優勝を決め総合優勝も果たしたリッチー・ポート(スカイ プロサイクリング)。山岳TTで他を寄せ付けぬ走りを見せた

 フランスで開催のパリ〜ニースは10日、最終となる第7ステージがニース〜コル・デェズ間の9.6km個人タイムトライアルで争われ、個人総合首位のリッチー・ポート(オーストラリア、スカイ プロサイクリング)がステージ優勝し、同時に個人総合優勝の座も手にした。日本から唯一出場している別府史之(オリカ・グリーンエッジ)はステージ128位、総合112位で完走した。

 最終日の個人タイムトライアルは、ニースの街からモナコへと至るエズ峠(コル・デェズ)までを駆け上がる山岳TT。標高差469m、平均勾配は4.8%となる。

 この日151人中43番目にスタートした別府は、トップと4分3秒差のタイムでステージを終えた。今回のパリ〜ニース、序盤はスプリントのアシストとしての働きを見せたが、アップダウンが厳しくなる中盤以降では、逃げグループに入るべく動きながら、それはかなわなかった。レース後別府は、自身のツイッターで「今回は良い走りが出来なくって悔しさが残るけど、これからも地道に積み重ね頑張ります」と語っている。

全ステージ完走を果たした別府史之(オリカ・グリーンエッジ)。チームではアシスト役として活躍した全ステージ完走を果たした別府史之(オリカ・グリーンエッジ)。チームではアシスト役として活躍した
ステージ3位の好タイムをたたき出したナイロアレクサンデル・キンタナ(モビスター チーム)ステージ3位の好タイムをたたき出したナイロアレクサンデル・キンタナ(モビスター チーム)

 総合上位の選手が登場する後半、131番目に出走したナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)が、初めて20分を切る19分43秒のタイムを叩き出した。総合トップ10の選手も次々とスタートを切っていく。

 中間計測地点で、総合4位のジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル )がキンタナのタイムを上回る。総合3位のシルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ)は、好タイムながらやや及ばない。そして総合2位のアンドルー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)は、ペローをさらに上回るハイペースをマーク。重めのギアをグイグイ踏んでいく。

前日の第6ステージを制し好調のシルヴァン・シャヴァネル(オメガファルマ・クイックステップ)はステージ5位。総合でのポイント賞も獲得した前日の第6ステージを制し好調のシルヴァン・シャヴァネル(オメガファルマ・クイックステップ)はステージ5位。総合でのポイント賞も獲得した
リッチー・ポートに及ばずステージ2位にとどまったアンドルー・タランスキー(ガーミン・シャープ)。総合での逆転優勝はかなわなかったが、総合2位と新人賞を手中にリッチー・ポートに及ばずステージ2位にとどまったアンドルー・タランスキー(ガーミン・シャープ)。総合での逆転優勝はかなわなかったが、総合2位と新人賞を手中に
低い姿勢で空気を切り裂いて突き進むリッチー・ポート。まさにスカイらしい“王者の走り”を披露低い姿勢で空気を切り裂いて突き進むリッチー・ポート。まさにスカイらしい“王者の走り”を披露

 しかし圧巻は、最終スタートのマイヨジョーヌを着るポートの走りだった。中間計測でタランスキーを21秒も上回るトップタイムをマーク。軽めのギアで脚をクルクル回し、非常に集中した表情でゴールへの距離を縮めていく。最後はダンシングで加速しながらゴール地点に現れ、ゴールラインを越える瞬間に右手を突き上げてガッツポーズ。2位のタランスキーに23秒の大差を付ける圧倒的なタイムで優勝を飾った。

 昨年のパリ〜ニースを制したのは同じチームのツール・ド・フランス覇者、ブラッドリー・ウィギンス。今年ウィギンスは出場しなかったが、ポートはディフェンディングチャンピオンチームのエースとして、期待以上の走りを見せた。ポートの所属するスカイには現在、ウィギンスとクリス・フルームという2大エースが君臨するが、ポートも今回の勝利で「第3の男」として名乗りを上げた形だ。

最終日にマイヨジョーヌを着て表彰台に立ったリッチー・ポート最終日にマイヨジョーヌを着て表彰台に立ったリッチー・ポート
新人賞のジャージを着て歓声に応えるアンドルー・タランスキー新人賞のジャージを着て歓声に応えるアンドルー・タランスキー
今季結成された新チームのイアム サイクリングから殊勲の山岳賞を獲得したヨアン・チョップ今季結成された新チームのイアム サイクリングから殊勲の山岳賞を獲得したヨアン・チョップ

 総合上位陣では、ペローがシャヴァネルを逆転して総合3位に入った。総合2位と新人賞はタランスキー、ポイント賞はシャヴァネル、山岳賞はヨアン・チョップ(スイス、イアム サイクリング)がそれぞれ獲得している。

(左から)ポイント賞のシルヴァン・シャヴァネル、総合2位で新人賞のアンドルー・タランスキー、個人総合優勝のリッチー・ポート、総合3位のジャンクリストフ・ペロー(アージェードゥーゼル ラモンディアル )、山岳賞のヨアン・チョップ(左から)ポイント賞のシルヴァン・シャヴァネル、総合2位で新人賞のアンドルー・タランスキー、個人総合優勝のリッチー・ポート、総合3位のジャンクリストフ・ペロー(アージェードゥーゼル ラモンディアル )、山岳賞のヨアン・チョップ

第7ステージ結果
1 リッチー・ポート(オーストラリア、スカイ プロサイクリング) 19分16秒
2 アンドルー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +23秒
3 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +27秒
4 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) +32秒
5 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +52秒
6 シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ チーム) +55秒
7 ディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +1分0秒
8 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +1分3秒
9 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) +1分5秒
10 イオン・イサギレ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +1分6秒
128 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +4分3秒

個人総合時間賞
1 リッチー・ポート(オーストラリア、スカイ プロサイクリング) 29時間59分47秒
2 アンドルー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +55秒
3 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) +1分21秒
4 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +1分44秒
5 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) +1分47秒
6 シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ チーム) +1分48秒
7 ディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +1分54秒
8 リーウ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) +2分17秒
9 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レイディオシャック・トレック) +2分22秒
10 ペーター・ ヴェリトス(スロバキア、オメガファルマ・クイックステップ) +2分28秒
112 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +58分52秒

ポイント賞
1 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) 88 pts
2 アンドルー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) 83 pts
3 リッチー・ポート(オーストラリア、スカイ プロサイクリング) 68 pts

山岳賞
1 ヨアン・チョップ(スイス、イアム サイクリング) 64 pts
2 リッチー・ポート(オーストラリア、スカイ プロサイクリング) 27 pts
3 ティエーリー・ユポン(フランス、チーム アルゴス・シマノ) 24 pts

新人賞
1 アンドルー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) 30時間42秒
2 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +49秒
3 ディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +59秒

チーム総合
カチューシャ チーム

 
(文・米山一輝 写真・砂田弓弦)

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