バイクインプレッション2021ジェイミス「レネゲードS2 LTD」 タフに走り込みたい日本限定仕様

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 アジェイミスのスチールバイク「レネゲードS2 LTD」を試した。日本限定仕様として組み上げられたアドベンチャーロードで、優れたコストパフォーマンスを誇るモデルだ。オンロードと未舗装路を走行したインプレッションをお届けする。

ジェイミス「レネゲードS2 LTD」 Photo: Shusaku MATSUO

 ジャンルとして定着しつつあるアドベンチャーロードはジェイミスの十八番だ。レネゲードシリーズはカーボンとアルミ、そしてスチールフレームの3種類ラインナップしており、それぞれが未舗装路からツーリングまでさまざまな用途に対応している。サイズごとにフォークのオフセットやチェーンステー、BB下がりの数値が最適化されており、シチュエーションに応じて最も適した走りが可能となっている。

重装備の積載に耐えうる太めのフォークを採用 Photo: Shusaku MATSUO

 レネゲードS2 LTDは、レネゲードS2からホイールのグレードを落とし、価格を6万円以上ディスカウントしたモデルだ。フレームのカラーも唯一で、日本限定として発売されている。なお、フレームはフレームセット販売しているS1とも同等のもの。スペック的にコストパフォーマンスに優れたモデルである。

 フロントフォークはカーボン製で、キャリア取り付け用のダボ穴も豊富に設置されている。パニアバッグを積載しても負けない極太設計だ。肩の部分が前方にオフセットし、さらに先端部では後方にオフセットする形状となっており、快適で安定感のある走りが可能となっている。

振動吸収性を狙い、シートステーは扁平形状に Photo: Shusaku MATSUO
チューブはレイノルズ社の631を採用 Photo: Shusaku MATSUO

 フレームはレイノルズの631チューブを採用。シートステーは扁平な潰し加工がなされ、振動吸収性を確保している。BBには大口径でスレッド規格のT47が採用。コンポーネントはシマノGRXで構成される。

森光流インプレッション

 フレームに使用されている631というチューブの特性が生き、乗り心地の良さが際立ってよかったのが第一印象だった。未舗装路を走った際の突き上げや振動はかなり軽減されていた。

未舗装路での安定性、振動吸収性の良さが光る。初めてのグラベルロードに最適だろう Photo: Shusaku MATSUO

 コントロールも容易なため、初めてのグラベルロードに最適ではないだろうか。一方、オンロードでの走りも良く、通勤・通学といった用途にも合うだろう。趣味としての走りから、日常使いまでカバーできる万能なアドベンチャーロードだった。

松尾修作インプレッション

 乗って軽いを体現したスチールロードだった。実測重量がペダル付きで10.7kgと、カタログ値よりも軽い。しかし、10kgもあればもっさりとした乗り味になるだろう…と思いながら乗ったが、想像以上に軽やかな走りで驚いた。BBにT47規格が採用されているからだろうか。低速時の加速から、中高速時の伸びまで、広い速度域で乗り手を楽しませてくれる。当然、レーシングバイクにはスピードで敵わないが、グラベル用のタイヤを履きつつここまで走れれば非常に優秀だ。

スチールフレームらしからぬ軽さが目立ち、オンロードの性能も高い Photo: Shusaku MATSUO

 個人的には長距離のツーリングや旅用途にベストマッチなバイクだと感じた。時間やスピードにとらわれないライドにぜひ使ってみたい。今回はキャリアやバッグを積載できなかったが、山盛りに積んでも走りは破綻しないであろう。剛性とは異なる強さや丈夫さもバイクから伝わってきた。S2からやや価格は下がったとはいえ、30万円近い価格ではあるが、その価値は十分だと思う。タフに使い込みたいサイクリストに是非おすすめしたい1台であった。

■ジェイミス「レネゲードS2 LTD」

税込価格:297,000円(グレー/グリーン)
サイズ:51、54、56、58cm
重量:10.7kg(完成車)

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