全7戦の本格公道シリーズ戦「ツール・ド・ふくしま」が2021年大会概要を発表 初戦は4月24、25日の「ツール・ド・かつらお」

  • 一覧

 福島県を舞台に開催される自転車ロードレースのシリーズ戦「ツール・ド・ふくしま」の2021年シーズンの概要が発表された。現在は7大会の開催が決定しており、新規の大会も追加される見込みだ。初戦の「第7回福島民報杯 ツール・ド・かつらお2days」は4月24、25日の開催で、エントリー締め切りは4月15日正午まで。

福島県内の公道を舞台に実施される本格シリーズ「ツール・ド・ふくしま」が、初戦の「ツール・ド・かつらお」を皮切りに開幕する Photo: Yuki ASATO

 「ツール・ド・ふくしま」は県内の公道レースを揃えたシリーズ戦で、競技種目はロードレースのほか、ヒルクライムや個人タイムトライアルなどバラエティに富んでいる。また、2日間に渡ってタイムや順位を争うステージレース形式の大会もあるうえ、脚力や年齢、男女別にカテゴリーが細分化されているのが特徴だ。短期間で濃密なレース体験ができることから多くのホビーレーサーから人気を博している。

感染対策を徹底して実施された2020年大会 Photo: Yuki ASATO

 コロナ禍で全国のイベント開催が自粛傾向にあった昨年春、シリーズ初戦となった「ツール・ド・かつらお2days」は日程の延期が決定した。当初は開催中止の意見も出たというが、人が集う式典の中止や来場者の検温の徹底などの感染対策を万全にして大会を実施した。医療機関への負荷を避けるため、落車がなるべく起きにくくするなどの試みも通常以上に行われた。

この2日間のレースにはホビーレーサーのほか、宇都宮ブリッツェンや那須ブラーゼンの選手らプロレーサーも参加 Photo: Yuki ASATO
シーズン中の数少ない貴重なレースの場を提供した形となった Photo: Yuki ASATO
当時那須ブラーゼン所属の下島将輝選手のバイクカメラから見た映像。迫力のスプリントを解説

環境大臣も大会開催にエール

 大会の開催にあたり、小泉進次郎環境大臣からメッセージも届けられた。自身の葛尾村にまつわるエピソードが明かされたのち、参加者に対しては「レースだけでなく、葛尾村や福島県の魅力を感じて欲しい」とコメントを残した。

「ツール・ド・かつらお2days」開催にあたりコメントを送る小泉進次郎環境相

 今年の「ツール・ド・かつらお2days」は、県や日本スポーツ協会が定める感染防止ガイドラインに則り、感染対策を講じた上で予定通り4月24、25日に開催される。コースは葛尾村の公道をダイナミックに使用。初日は1周11km、2日目は28kmもの大きな周回路が封鎖して使用される。ステージレース形式は変わらず、初日はロードレースと個人タイムトライアル、2日目は村内1周のロードレースと、合計3つのレースが用意される。リーダージャージも準備される。

全国各地からチームが集い参戦した Photo: Yuki ASATO
豊富なカテゴリーが用意されているのも特徴 Photo: Yuki ASATO
「ツール・ド・かつら2days」の空撮映像

 本格的なレース環境ではあるが、参加のハードルは高くない。目安となる大会のリザルトがクラスごとに明記されており、エントリーするカテゴリーに迷うことはない。

プロが走るクラスから、ホビーレーサーがエントリーできるカテゴリーまで様々。今年はコスプレクラスも用意 Photo: Yuki ASATO

 今回の大会ではユニークなコスプレ部門も用意されている。シリアスレーサーだけでなく、気楽にレースを楽しみたいサイクリストまで幅広い層を受け入れているのも特徴だ。

 ツール・ド・ふくしまは豪華な賞品が用意されていることも知られている。2021年度は各戦チーム総合トップには競技管理を行うLinkTOHOKU賞として賞金10万円が授与。ツール・ド・かつらおでもチームで参加し上位3名のポイントにより賞金が与えられる。

リーダージャージほか、各賞ジャージも用意される(=2019年撮影) Photo: Kazutaka INOUE

 シーズンを通した個人年間総合ではクラス1の優勝者にトロフィーと総合ジャージ、副賞として「ツール・ド・おきなわ」の参加権と往復航空券が、45歳以上のポイント累計総合優勝ではマスターズジャージとトロフィー、ふくしま牛A5ランク詰め合わせが贈られる。

 また、年間チームランク1位には最大1チーム8名分のオリジナルワンピースサイクルウェアの制作権利が与えられるので奮って挑戦して欲しい。

 参加者の楽しみはレースだけではない。24日、25日の両日、会場では葛尾村の特産品や新鮮野菜が販売されるブースが設けられ、村の情報発信も行われている。また25日には葛尾村婦人会によるカレーや、葛尾村産のそば粉を使用した本格手打ちそばが出場者に振る舞われる。例年、レース終了後の参加者たちから大人気のブースだ。

カレーや葛尾村産のそば粉を使用した手打ちそばが振る舞われる Photo: Shusaku MATSUO
参加者が列を作るほどの人気 Photo: Shusaku MATSUO

 また、家族連れで訪れた際、キッズも楽しめるよう「ランニングバイク」の試乗体験も実施。いずれも新型コロナウイルス感染対策を施しながら行われ、今年は開会式と閉会式も予定されている。

 さらに、当日には環境省によるPRブースが設置されるほか、葛尾村内のスタンプラリーが4月下旬から8月下旬まで実施される予定だ。

追加予定の大会も多数

 4月末のツール・ド・かつらおを皮切りに、ツール・ド・ふくしまではほぼ毎月の大会開催が予定されている。

「ツール・ド・ふくしま2021」レーススケジュール

【第1戦】ツール・ド・かつらお(葛尾村)
日程:4月24日、25日
概要:ロードレースと個人TT(11kmコース)、ロードレース(28kmコース)2日間3種目

【第2戦】磐梯吾妻スカイラインヒルクライム(福島市)
日程:5月29日、30日
概要:高湯温泉側13km(ヒルクライム)、土湯温泉側32km(ヒルクライム)の2日間レース

【第3戦】こまちロードレース(小野町)
日程:7月25日
概要:ロードレースと個人TT

【第4戦】あぶくま洞ヒルクライム(田村市滝根町)
日程:9月5日
概要:1日に性質の異なる2コースを走りその合計で競うヒルクライム

【第5戦】ツール・ド・はなわ(塙町)
日程:9月26日
概要:ロードレース

【第6戦】平田村タイムトライアル+クリテ(平田村)※名称は仮
日程:10月2日または3日
概要:ジュピアランドひらた往復の公道21kmのTT
(チームTTを主体にして、個人TT)と、TT終了後道の駅ひらた付近でクリテを実施

【その他】
白河市(例年は10月)、三春町(こちらも仮に開催の場合は10月第2〜3週)
新規で楢葉町なども検討中。

 今年から新規で追加された大会は、公道21kmを使用した平田村のタイムトライアルが決定している。その他、いくつもの自治体と新たな大会実施を検討中だという。

 各地はレースに適した土地であるのはもちろん、絶景を望める磐梯吾妻スカイラインや、鍾乳洞のあぶくま洞など、観光地としても知られている地域でもある。コロナ禍で地方への遠出が控えられてはいるが、感染対策を万全にレースや観光を楽しみつつ、参加者も一丸となって福島県を盛り上げて欲しい。
(提供:葛尾村公社)

この記事のタグ

レース 大会・イベント情報

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

Cyclist CLIP

スペシャル

自転車協会バナー

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載