パリ〜ニース2013 第5ステージ山頂ゴールで羽ばたいたポートが独走勝利 総合首位に立つ

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 フランスで開催中のパリ〜ニースは8日、第5ステージがシャトーヌフ・デュ・パプからモンターニュ・ド・リュールまでの176kmで争われ、スカイ プロサイクリングのリッチー・ポート(オーストラリア)がステージ優勝した。“モンターニュ(山)”の名の通り、山を上っての頂上ゴール決戦。これを独走で勝利したポートは、同時に総合首位の座も獲得した。

リッチー・ポートが独走で頂上決戦を制したリッチー・ポートが独走で頂上決戦を制した

 レースは序盤に41歳のベテラン、イェンス・フォイクト(ドイツ、レイディオシャック・トレック)のアタックから4人の逃げが形成。途中の2級・3級山岳を越えて、終盤近くまでの100km以上を逃げ続ける展開となる。しかしメーン集団も次第にペースアップし、ゴールへの1級山岳の上りを前に、その差は1分半にまで縮まっていた。

山あいを走るメーン集団山あいを走るメーン集団
41歳の大ベテラン、フォイクトが元気な走りを見せる41歳の大ベテラン、フォイクトが元気な走りを見せる

 最後の上りへの入口で、フォイクトが逃げグループからアタックし、単独先頭に立つ。メーン集団はスカイのアシスト選手が先頭を固めてペースを作る。総合首位のマイヨジョーヌを着るアンドルー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)は、すでにアシストを失って単独だが、集団前方に位置して調子が良さそうだ。

 力強く先頭を独走するフォイクトだが、淡々と追いつめるメーン集団に、ついに残り7kmで吸収されてしまう。集団では幾つかアタックが仕掛けられるが、メーン集団の先頭を固めるスカイ勢は、まるで気にせず淡々とマイペース・ハイペースで集団をコントロールし続ける。アタックはそれぞれ長続きせず、昨年ツール・ド・フランスなどを席巻した“スカイ戦法”の再現を見るようだ。

タランスキーが残り3km、マイヨジョーヌ自らアタックを仕掛けるタランスキーが残り3km、マイヨジョーヌ自らアタックを仕掛ける

 残り3kmで、マイヨジョーヌのタランスキーが自らアタック。鋭い加速を見せるが、スカイのエースであるポートがこれに反応。再度タランスキーが仕掛けるが、これもライバル達が反応する。成功はしないものの、リーダー自ら果敢な攻めを見せる。

 しかし残り1.5km、今度はポートがアタックした。これまでの誰とも異なる強烈な加速に、直前で脚を使ったタランスキーも追い切れない。ここまで完璧なお膳立てをしたスカイのチームメートに応え、まさに空へと飛翔するような走りを見せたポートが、ゴールまでを独走で走り抜けて勝利を飾った。

ステージ3位ながら、“失意のゴール”となったタランスキーステージ3位ながら、“失意のゴール”となったタランスキー
首位を逆転、ついにマイヨジョーヌに袖を通したポート首位を逆転、ついにマイヨジョーヌに袖を通したポート

 2位はデニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ チーム)、タランスキーは33秒遅れの3位でゴールしたが、総合首位の座は失ってしまった。まだポイント賞と新人賞で首位に立つが、表彰式では悔しい表情を隠さなかった。

 日本から唯一出場の別府史之(オリカ・グリーンエッジ)は21分35秒遅れの124位でゴールしている。

第5ステージ結果
1 リッチー・ポート(オーストラリア、スカイ プロサイクリング) 4時間50分54秒
2 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ チーム) +26秒
3 アンドルー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +33秒
4 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +33秒
5 ディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +33秒
6 リーウ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) +33秒
7 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) +33秒
8 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +33秒
9 シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ チーム) +33秒
10 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +33秒
124 別府史之(日本、オリカ・グリーンエッジ) +21分35秒

個人総合時間賞
1 リッチー・ポート(オーストラリア、スカイ プロサイクリング) 24時間26分0秒
2 アンドルー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +32秒
3 リーウ・ウェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM) +42秒
4 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) +49秒
5 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +52秒
6 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) +53秒
7 シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ チーム) +53秒
8 ディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +54秒
9 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +54秒
10 ペーター・ ヴェリトス(スロバキア、オメガファルマ・クイックステップ) +56秒

ポイント賞
1 アンドルー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) 61 pts
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール) 55 pts
3 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) 50 pts

山岳賞
1 ヨアン・チョップ(スイス、イアム サイクリング) 31 pts
2 ティエーリー・ユポン(フランス、チーム アルゴス・シマノ) 24 pts
3 リッチー・ポート(オーストラリア、スカイ プロサイクリング) 17 pts

新人賞
1 アンドルー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ) 24時間26分40秒
2 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +20秒
3 ディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +22秒

チーム総合
カチューシャ チーム

 
(文・米山一輝 写真・砂田弓弦)

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