ツール・デ・アルプ=マリティーム・エ・ドゥ・ヴァール2021 第2ステージウッズが上りフィニッシュ制して総合首位へ 中根英登は集団前方でレースを進める

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 フランス南部を舞台とする3日間のステージレース「ツール・デ・アルプ=マリティーム・エ・ドゥ・ヴァール」(UCIヨーロッパツアー2.1)は、第2ステージを現地時間2月20日に実施。フィニッシュ手前の上りで勝負が決まり、マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)がステージ優勝。同時に個人総合でも首位に立った。日本勢で唯一参戦中の中根英登(EFエデュケーション・NIPPO)は、ウッズから1分40秒差の54位でレースを終えている。

ツール・デ・アルプ=マリティーム・エ・ドゥ・ヴァール2021第2ステージはマイケル・ウッズが勝利。個人総合でも首位に立った Photo: Israel Start-Up Nation

残り400mからのアタックを成功させたウッズ

 大会中日は、ファイエンスを発着する177.4km。カテゴリー山岳が中盤に2つ控えるほか、フィニッシュ前が上り基調のレイアウトとなっている。コースレイアウトを見る限りは、3日間で最も難易度の低いステージに見えるが、実際は大小さまざまな起伏の連続。最終盤も、フィニッシュライン手前1kmからのハードな上り。登坂力とパンチ力が問われる1日といえる。

ツール・デ・アルプ=マリティーム・エ・ドゥ・ヴァール2021第2ステージ コースレイアウト © 2021 - Groupe Nice-Matin

 前日のステージ勝者、バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)を個人総合リーダーにスタートが切られたレースは、前半で7人が4分ほどのリードで先行。リーダーチームのトレック・セガフレードがコントロールするメイン集団は、先行する選手たちとのタイム差を維持したまま残り距離を減らしていく。フィニッシュまで50kmを切ったところから、いよいよ追撃を本格化させていった。

 距離を追うごとに、先頭グループでは各選手の脚の差が出始め、メイン集団では数人が絡むクラッシュがいくつか発生。それらを経ながら、レース終盤に入るとイネオス・グレナディアーズが完全に集団を統率。残り20kmで先頭とのタイム差は約1分30秒、残り10kmで約1分とし、残り5kmを切ったところでついに逃げていた選手たち全員をキャッチした。

 最終局面に向けて、集団前方へリーダージャージのモレマや、前日2位のグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン)、ウッズといったステージ優勝候補が続々と上がってくる。残り2kmを切ると、ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がハイペースで集団牽引。緊張感が高まる中、最後の上りを迎えた。

 有力どころが好ポジションを抑えながら、フィニッシュへの登坂。勝負を決めたのは、残り400mからのウッズのアタックだった。2番手から飛び出すと、モレマやジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)らを振り切って、そのままステージ優勝の瞬間を迎えた。

 勝利したウッズは、2位フィニッシュのモレマに2秒差をつけ、さらにはボーナスタイムも反映されて個人総合首位に浮上。リーダージャージを奪取し、最終の第3ステージへと進むことに。レース後のインタビューでは、「すべてが上手くいった。チームメートが私のために最高の仕事をしてくれて、シーズン初戦ながら完璧なレース運びができた。明日(第3ステージ)は今日以上に大変だと思うが、チームが強いので(リーダージャージ保持を目指して)できる限りのことはしたい」と述べた。総合タイムでは、2位のモレマとは1秒差、3位のダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマ・エフデジ)とは7秒差としている。

ステージ優勝のマイケル・ウッズがリーダージャージも獲得 Photo: Israel Start-Up Nation

中根は終盤までメイン集団でレースを展開

 最終盤までメイン集団前方でレースを進めた中根は、1分40秒差の57位でステージを完了。個人総合では98位としている。

 レース後のTwitter投稿では、現地の日本人ファンの応援に喜ぶコメント。チームメートもその様子に応じていることを明かしている。

 21日に行われる第3ステージで大会は閉幕。最終日は、ブロサスクを発着する134.7km。レース前半・中盤・後半に1カ所ずつ1級山岳の登坂が待つ。なかでも、3つ目に登場するコル・ド・ラ・マドーヌは登坂距離14km、中腹から頂上にかけて7~8%の勾配が続く。これを越えると、フィニッシュまでは約24km。ステージ優勝争い、総合争いともに、この区間をいかにクリアするかがポイントとなってくる。

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