■ARGON18「クリプトンGF」
税抜価格:290,000円(フレームセット)
重量:995g(フレーム)、420g(フォーク)
サイズ:XXS、XS、S、M、L
ARGON18のロングライドモデル「クリプトンGF」の走りをチェックした。レーシングモデルとは一味違う、快適な長距離走行を目的とした設計を取り入れた「クリプトン」シリーズのミドルグレードだ。Cyclist編集部の松尾修作と、動画チャンネル『サイクリストTV』の企画「サイクルボーイズ」の森光流が実走レビューする。
クリプトンシリーズは振動吸収性と走りの軽さを両立させたロングライドモデルで、「クリプトンCS」、「クリプトンGF」、「クリプトンプロ」の3つの車種がラインナップしている。今回試したのは中間グレードに当たるモデルで、日本で展開され始めてまだ間もない。
フレームの細部に注目すると、ARGON18らしく3Dヘッドチューブが採用されている。ヘッドチューブを延長させる思想の設計で、なるべくベアリングに近い位置にステムを位置させることで、ヘッド周りに限りなく剛性を保てる設計だ。フレームを上下に役割を分ける設計のホリゾンタルデュアルシステムも取り入れられ、上半分を乗り心地、下半分は剛性を高める構造となった。
今回レビューした車体は、フレームセットからプロショップがデモバイクにと組み上げたもの。シマノGRXにロルフプリマのグラベル用ホイールを装着。タイヤはコンチネンタル「GP5000」の32Cというユニークな構成だ。ツーリングから悪路走行にまで耐える万能ロングライドモデルを試した。
森:疲れにくく、長距離を早く走ることが得意なバイクだ。特に安定性が際立って高く、コーナリングの立ち上がりで、トルクをかけて踏み込んだ時に踏ん張りが効く。振動吸収性と走りの軽さ、安定感のいいトコロ取りをした走りができた。
今回の仕様では舗装路でも特に荒れた林道などで効果を発揮するだろう。万能な性格ゆえに、完全な舗装路にも良し、グラベルよりの未舗装路に近い路面でも良し。どこでも活躍できる走りが可能なので、極端に寄ったカスタマイズではもったいないと思えるオールマイティさがある。乗り手のフィールドに合わせた走りに対応する懐が深いバイクだ。
松尾:下位モデルのクリプトンCSと同じく、踏みこむと重量以上に軽く俊敏によく走る。加速したい時にしたい分だけ進む。いくらロングライドモデルとはいえ、意図した動きができないとストレスが溜まるものだが、クリプトンGFは期待以上に応えてくれる。巡航性能も非常に高い。振動吸収性に優れているので、ペダリングを乱すことなく、自分の力を路面へ常に伝達してくれる。結果として高い速度域で走り続けられるのである。
今回は太めのタイヤを装着していたが、細身のモデルに変更すればエンデューロレースでも活躍できるだろう。リア三角の反応に優れているので、走り方次第ではクリテリウムでも活躍できるのではないかと思えたほど。だが、真価を発揮するのはやはりロングライドだ。ブルベや何日もかけたツーリングのような超長距離での相性が最も良いだろう。
■ARGON18「クリプトンGF」
税抜価格:290,000円(フレームセット)
重量:995g(フレーム)、420g(フォーク)
サイズ:XXS、XS、S、M、L
サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。
日本写真判定の新入社員として、YouTubeチャンネル「サイクリストTV」の企画「サイクルボーイズ」に出演中。社会人チームの「イナーメ信濃山形」に所属し、JBCFのカテゴリーはE1。ロードからトラック、マウンテンバイクレースに至るまで幅広い種目に挑戦中。
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