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使ってよかった自転車アイテム「BONX GRIP」はグループライドのコミュニケーションにおすすめ 使ってわかったデキのよさ

by 大関賢土 / Kento OZEKI
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 突然ですが、グループライドをしているときに皆さんが困るのは、どんなことですか? 私がいつも感じているのは、走行時のコミュニケーションの難しさです。走行時は風切り音が大きく、立ち話の状態と比べて会話がしづらくなります。特に後ろからの声は聞こえづらく、逆に後ろに居るときには声を張らなければならないこともしばしばです。

 決められたルートを走っているとき、前走者が道を間違えるような場面では特に大きな声で伝える必要があります(それでも前走者が気づかずに行ってしまうこともしばしばですが)。逆に後ろの走者にトラブル等があったときに前走者は気づかずに先行してしまうこともありがちです。初心者にとっては右左折時や停止時、路面の障害物などを周りに知らせるサインを出すために片手運転をしなければならないこともリスクになるかもしれません。

 また大きな声で会話をしていると、至近にいる歩行者から怪訝な顔をされるだけではなく、驚かせてしまうようなこともあるかもしれません。そんなグループライドの不便を解消するアイテムが「BONX GRIP」です。

BONXは自転車乗りにとってかゆいところに手が届く製品になっている Photo: Kento OZEKI

※車両運転時におけるイヤホンの装着自体を禁止している自治体もありますので、使用にあたっては事前に各都道府県の道路交通規則等を確認しておくことを強く推奨します。

BONXはどうやって使用する?

 BONXは簡単に言うとスマホアプリと連動したハンズフリー通話ガジェットです。一般的な通話アプリと同じようにモバイル通信を利用して会話をするBONXアプリと、Bluetoothでスマホと接続するBONX専用ヘッドセットで構成されており、特殊な部分はありません(アプリは基本的に他社製のヘッドセットでは使用できません)。

届いたらアプリをインストールするだけですぐに使用できる Photo: Kento OZEKI

 アプリとヘッドセットをBluetoothで接続したら、あとは使用するグループでトークルームを作成することで、そのグループだけでの通話環境が完成する仕組みです。一般的な通話アプリと違う点は常に通話が継続されているわけではなく、しゃべったときだけその人の会話がグループ内で共有される仕組みなので、会話をしていないときはモバイル通信を使用しません。

充電や電源ボタンは防水カバーの下にまとめられており迷うことはない Photo: Kento OZEKI

BONXの使用感は?

 実際に半日のライドで使用したデータ量は数十MB程度だったので、データ通信量を心配する必要もなさそうです。試しに通信制限がかかってしまったことを想定して128kbpsの低速通信環境でも検証してみましたが、特に問題なく使用できました。

 一点注意が必要なのはモバイル通信を使用しているので、携帯電話が圏外の環境ではBONXを使用できません。ただ、最近の通信環境ではそこまで圏外になることも多くありませんし、よほどの山奥等でない限りは使用で困ることはないでしょう。

 また、一時的に圏外になっても電波を拾えば自動復旧するので、それほど通信環境を意識することはありません。それよりもモバイル通信なので、何km離れてしまっても会話が成立することの方がメリットは大きいと感じます。

 自宅を出る前に当日のライドグループでトークルームを作成しておけば、ライドの集合時間や場所までも会話が可能なので、時間に遅れたり道に迷っているような仲間を把握することも簡単です。

 装着するヘッドセットのマイクにはノイズキャンセリング機能が搭載されているため、風切り音に反応して通話が始まってしまったり、会話中に雑音が入るようなこともありません。

 初期設定だと自転車乗りに“アルアル”な「頑張っているときの荒い呼吸音」を拾ってしまうことがあるのですが、これもアプリ側でマイク感度を調整することで会話だけを拾うように調整することができるので、うるさく感じたりすることがない点は自転車乗りにとってかなりポイントが高いと言えます。

 なお、会話をしているとき以外は無音で、装着した状態で環境音が聞こえなくなってしまう(カットされてしまう)感じはありません。感覚的には通常の携帯用ハンズフリー機器とほとんど同じです。不安がある場合には、意図的にワンサイズ小さなイヤープラグを使用することで、環境音は聞こえやすくなります。

気になる装着感は?

 本体は15gと軽量ですが、最近流行りのワイヤレスイヤホンのような耳の中に入れるインイヤータイプではなく、ある程度のサイズがあるため紛失するようなことはなさそうです。

 なお、BONX MINIというインイヤーに近いより小型軽量の製品もありますが、こちらは防水ではないため自転車には不適です(BONX GRIPはIPX5の防水性能)。

 カラーは白と黒の他にこういった製品では珍しいグリーンとピンクを合わせた4色展開なので、好みに応じてチョイスできます。また、ライド中は装着し続けることになるため装着感が気になるところですが、耳にひっかけるリングの部分とイヤープラグは3サイズが付属しているため、自分の耳に合うものを選ぶことができます。

装着すると存在感はあるが、ストレスを感じることはない Photo: Kento OZEKI

 耳に掛けるリングはシリコン素材で柔らかいため、ヘルメットの顎紐やサングラスのテンプルに干渉することはほとんどなく、装着していることを意識する必要がない点もうれしいポイントです。

本体をホールドするシリコンパーツはサイズ違いが付属する Photo: Kento OZEKI

BONXのここがいい!

 と、ここまで製品について細かく紹介してきましたが、やはり何よりもこの製品を勧めたい理由は前述の機能たちによってハンズフリーでストレスなく通話が可能な点です。スポーツや職場での使用を想定して企画された製品とのことでしたが、ライドで使用するまではどこかに不満が出てくるのではないかと疑っていました。しかし、使用してみると、「分かっている人が企画した製品なのだろうな」と思わせるデキになっており、これといった不満がありません。文章だと中々伝わりづらいのですが、使用してみると本当に良くできています。

 手を放さずにコミュニケーションが取れるため自分の操作に集中できるのはもちろんのこと、ライド中に大声を出す必要がないのでライド後に喉が痛くなるようなこともありません。そして何より、ライド中の会話が増えていつも以上にライドを楽しむことができるようになるはずです。

 もし似たような経験をしている自転車乗りの方がいれば、是非お勧めしたいガジェットの一つです。

⼤関賢⼟(おおぜき・けんと)

平成元年⽣まれのロングライド系チャリダー。速くはないが、ヒルクライムが好きで、2017年より日本中の峠を登り総評するブログ「え、登らないんですか?」を運営中。ブログ運営の他、自治体向け観光PRのドローン撮影やロードレース、トライアスロンイベントでの運営サポート、撮影業務も行う。各種SNSにて情報発信していますので、お気軽にフォロー下さい。

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