バイクインプレッション2020キャノンデール「CAAD13 ディスク105 」の実走レビュー ベストセラーアルミロードが刷新

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 キャノンデールのアルミバイク「CAAD13 ディスク105」の実走レビューをお送りする。アルミレーシングバイクとして高い評価を受けるCAADシリーズだが、フレーム各所には拡張性の高さをうかがわせる装備が散見。その走りはいかに。Cyclist編集部の松尾修作とサイクリストTV「サイクルボーイズ」に出演する森光流がインプレッションを行った。

キャノンデール「CAAD13 ディスク105」をインプレッション Photo: Masami SATOU

拡張性の高い装備

 今回インプレッションを行ったモデルは、シマノの105をメインコンポーネントに、油圧ディスクブレーキを備えたエントリー向けモデルだ。価格は税込20万円台前半に抑えられており、初めてのロードバイク、または初めてディスクブレーキ導入を目指す既存のサイクリストにとって最適な1台だろう。

シートステーがシートチューブ中ほどに接続し、振動吸収性を向上 Photo: Masami SATOU

 フレームのスペックに関しては折り紙付で、同社のCAADシリーズはアルミバイクの最高峰として人気を博している。現行モデルはこれまでのイメージと打って変わり、ハイエンドモデルのスーパーシックスEVOに寄せられた。各所にカムテール形状のエアロデザインを取り入れ、リア三角は小さく構えるデザインに。シートステーはシートチューブ中ほどに接続され、路面からの突き上げがシートチューブをしならせ、振動吸収性とトラクションを向上させる機能を備えている。ペダル込みの実測重量は9.1kgだった。

フォークやダウンチューブなど各所にエアロデザインを採用 Photo: Masami SATOU
コンポーネントはシマノ105に油圧ディスクブレーキを装備 Photo: Masami SATOU

 フォークの裏側やリア周りには、フェンダー取り付け用のダボ穴が設けられており、通勤・通学やシティライドにも適した仕様となっている。ディスクブレーキ仕様は30mmまでのタイヤ幅に対応しており、グラベル用のタイヤも装着可能なクリアランスが用意されている。レースやハードなトレーニングだけでなく、幅広い用途に対応する懐の広さもこのバイクの特徴である。

実走インプレッション

 森:エントリーユーザーから上級者まで満足できるレーシングモデルという印象が強いバイクだが、ロングライドにも適しているオールラウンダーでもあった。フルカーボンのフォークは軽く、振動吸収性も優れている。バイクを振った時や、コーナリング時のメリットは明らかだった。

レースからロングライドまで幅広く対応する走りが魅力 Photo: Masami SATOU

 フレームの振動吸収性も高く、体へ疲れも残しづらいだろう。一方で十分な剛性もあり、どちらも高いレベルで両立している。長距離のライドから、踏み込んでパワーかけるレースまで万能に活躍する1台だった。

 松尾:金属特有のダイレクトな反応が持ち味だった先代から舵を切り、乗りやすさが全面に現れたライドフィーリングが魅力のモデルだ。第一印象として、振動吸収性の良さが目立つ。荒れた路面でも振動は角が落ち、体へと伝わる頃にはライドインフォメーションとしてすんなり受け入れることが可能に。28Cの太めのタイヤとタッチの軽いディスクブレーキとの組み合わせも良く、マイルドな乗り心地を実現した。一方で踏み込めば粘りのあるトラクションが加速力を生み出し、軽快な走りをみせる。エンデューロからクリテリウムまで、幅広い競技で結果を狙う走りにも適しているだろう。

乗り手に合わせたカスタマイズでさらに化けるポテンシャルを秘めている Photo: Masami SATOU

 完成車状態のスペックであればシティライドからレースまで対応できるだろう。しかし、このままではある意味で中途半端。方向性を決めたのであればそれにマッチするカスタムをしたい。競技への参戦を目指すのであればやや重いホイールは変えたいところ。通勤通学なら30mmまでのタイヤを履かせたいし、林道走行や未舗装路も走りたいアウトドアスタイルを目指すのであればスリックタイヤ以外の選択肢もある。乗り手に応じて様々な要望に答えることができる懐の広さこそCAAD13 ディスクの魅力だと感じた。

■キャノンデール「CAAD13 ディスク105」

税込価格:242,000円
カラー:マンティス
サイズ:44、48、51、54、56
重量:9kg

森光流

日本写真判定の新入社員として、YouTubeチャンネル「サイクリストTV」の企画「サイクルボーイズ」に出演中。社会人チームの「イナーメ信濃山形」に所属し、JBCFのカテゴリーはE1。ロードからトラック、マウンテンバイクレースに至るまで幅広い種目に挑戦中。

松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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