■キャノンデール「CAAD Optimo1」
税込価格:154,000円(105完成車)
カラー:キャンディレッド、アルパイン
サイズ:44、48、51、54、56
キャノンデールのエントリーロード「CAAD Optimo」(キャド・オプティモ)がフルモデルチェンジを果たした。上位モデルの設計を継承し、クラスを超えたスペックを獲得。最新アルミバイクの実力を試した。
CAAD Optimoはロードバイクビギナーに最適な価格帯で、スポーツライドを楽しむために必要な装備や設計を盛り込んだエントリーグレードだ。モデルチェンジを果たした新作は、「CAAD13」にも用いられているドロップドシートステーやSAVEチェーンステーを採用。ジオメトリも上位グレードと同一となった。フロントフォークはコラムまでフルカーボン製となり、走りを意識したスペックを纏っている。
今回試した「CAAD Optimo1」のコンポーネントは、全てシマノの105で構成されている。ディスクブレーキの設定は無く、リムブレーキのみの完成車販売となるが、前出の構成で税込15万円台はなかなかのもの。下位グレードの「CAAD Optimo3」はコンポーネントをシマノSORAとFSAのクランクにするなどグレードダウンしているが、同一のフレームセットで税込11万円とこちらも見逃せない価格設定となった。
走りは同じくアルミバイクのCAAD13に肉薄した。フルカーボン製のフロントフォークが生き、ダンシング時に車体の振りが軽い。付随して旋回性能も良く、素直にコーナーへと進入。脱出時の立ち上がりも軽快だ。フロント周りの重量と、上位モデルと同一のジオメトリが効いているのだろう。
フレームは金属の独特なダイレクトさは健在だが、CAAD13比ではややマイルドか。ただ、大きなパワーをかけた場合の話なので、サイクリング程度のスピードであれば違いは少ない。実測重量も8.8kg(54サイズ、ペダル無し)とエントリーグレードとしては申し分ない。
とにかく、車体全体のバランスが良く、性能面や構成、塗装に至るまでクオリティの高さが印象的だ。各所にダボ穴が設けられているので、泥除けやキャリアを取り付けたサイクリング向けバイクとして活用するもよし、レース向けのベース車両としてカスタマイズを楽しむのもよし。ロードバイク1台目にはうってつけの優等生だ。
■キャノンデール「CAAD Optimo1」
税込価格:154,000円(105完成車)
カラー:キャンディレッド、アルパイン
サイズ:44、48、51、54、56
サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。
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