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素材の違いなど5つのポイントを紹介バーテープの選び方とおすすめ7選

by 浅野真則 / Masanori ASANO
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 バーテープはロードバイクのハンドルバーに巻くテープです。色やデザインで見た目の印象が変わるだけでなく、素材や厚みによって握り心地や衝撃吸収性、手の滑りにくさも変わるなど、走りにも影響を与える意外に重要なパーツです。そこで、これまでさまざまなバーテープを愛用してきた自転車ライター・浅野真則がバーテープの選び方のポイントやおすすめのモデルを紹介します。

バーテープの選び方とポイントを紹介します Photo: Masanori ASANO

ポイント① バーテープの素材

 バーテープにはさまざまな素材でできたものがあります。大まかにコルク、樹脂(ポリウレタンやEVAなど)、レザー、コットンなどがあり、それぞれに特徴があります。素材別の特徴を知れば、バーテープ選びで悩むことは少なくなるはずです。

・コルク
 バーテープではポピュラーな素材のひとつで比較的安価。カラーもさまざまなものがあり、クラシックなバイクから最新のカーボンフレームのバイクまで幅広く使えます。

・樹脂(ポリウレタンやEVAなど)
 最近勢力を拡大しているポリウレタンなどの樹脂を素材とするバーテープ。比較的安価な製品も多いですが、複数の素材を組み合わせてクッション性とグリップを高い次元で兼ね備えた高価なものもあります。

・レザー
 革製のバーテープは、手入れをすれば長く使えるのが特徴。定価はほかの素材のバーテープと比べると高いですが、長く使える分、ランニングコストはそれほど高くないとも言えます。クラシカルなスチールフレームなどと相性がいいです。

・コットン
 コットン素材のバーテープは、薄手で価格が安いのが特徴。スチールフレームなどクラシカルなフレームとも相性がいいです。一方、振動吸収性はそれほど高くなく、伸びにくいのできれいに巻くにはコツがいります。

ポイント② バーテープの厚みはどうか?

 バーテープを選ぶ際に重要な要素のひとつは厚みです。厚みの違いは素材の違いや衝撃吸収材のゲルを内蔵しているかなどによって生まれます。

 一般的に、薄手のバーテープと厚みのあるバーテープを比べると、薄手のバーテープはダイレクト感があり、厚みのあるバーテープの方が衝撃吸収性に優れています。衝撃吸収性を重視するなら厚みのあるバーテープがおすすめです。

 しかし、厚みのあるバーテープを巻くと、その分ハンドルの直径が太くなります。手の小さな人はハンドルが握りにくく感じてしまうかもしれないので、いろいろ試して好みの厚さのテープを見つけましょう。なお、厚みのあるバーテープでも、強めに引っ張りながら巻くとある程度薄くなるので、厚みを感じにくくなります。

 ダイレクトな握り心地やバイクの重量を少しでも軽量化することを重視するなら薄手のバーテープもおすすめです。ただし、薄手のバーテープは衝撃吸収性が乏しいものも少なくないので、気になる方はパッド入りのグローブを併用するといいでしょう。

ポイント③ バーテープ表面の滑りにくさはどうか?

 バーテープはライダーの手やグローブに直接触れるので、走行中に手が滑りにくいことも重要です。パッケージにバーテープの切れ端の見本が付いていることもあるので、それに触れてバーテープ自体のグリップ感を確かめ、滑りにくいものを選ぶことをおすすめします。

 滑りにくいバーテープの特徴としては、表面にヘアライン加工や穴あき加工が施されていたり、粘性が高い滑りにくい素材を使っているものが挙げられます。

 一方、表面がつやつやで滑らかなバーテープは、雨に降られたり汗をかいてグローブや肌が濡れると滑りやすくなりがちです。見た目が気に入っても、そういうタイプは避けた方が無難です。

ポイント④ バーテープの色やデザインはバイクにマッチするか?

 バーテープを変えるだけでバイクの見た目の印象をガラッと変えることができます。ですから、カラーコーディネートに気を配るだけでカッコよく、かわいく、通っぽくなります。基本的にはフレームやサドルなどのパーツ、ウェアと同系色か差し色に使われている色を使うのが無難。黒っぽいフレームなら、あえて赤や青、ネオンカラーなどの鮮やかな色を差し色として使うのも素敵です。バイク単体で見たときに、トータルの色数を3つぐらいまでに抑えるとすっきりした印象になります。

 また、バーテープによってはブランドロゴがプリントまたはエンボス加工されていたり、途中で色が変わっているテープもあります。こうしたテープをうまく使うことで、個性を主張することもできます。

 さらにクラシックなデザインのスチールフレームのロードバイクの場合、レザーやコットン製のバーテープを合わせると雰囲気が出ます。

ポイント⑤ バーテープの伸縮性が高く、巻きやすいか?

 もし自分でバーテープを巻くなら、巻きやすさも重要です。伸縮性の高いバーテープは、巻くのが難しいハンドルバーのドロップ部分の曲線に沿って巻きやすいので、バーテープを巻くのがあまり得意でない人でも比較的うまく巻けるでしょう。

 また、ロゴや模様が施されているバーテープは、適度に引っ張りながらうまく巻いていかないと模様がずれていって不格好に見えがちです。うまく巻ける自信がない人は無地のバーテープを選ぶのが無難です。

ライター浅野おすすめのバーテープ

 ここからはおすすめのバーテープを紹介します。

おすすめその① リザードスキンズ V2 DSP バーテープ

 アメリカ・ソルトレークシティに本拠を構えるブランド・リザードスキンズの名を広く知らしめたDSP(デュラソフトポリマー)という独自素材を採用したバーテープ。しっとり、もっちりした独特の感触と高いグリップ力に定評があります。最新のV2モデルになってバーテープ表面のパターンや素材が新しくなってグリップ力や耐久性が向上。厚さが1.8mm、2.5mm、3.2mmの3種類から選べ、最も薄い1.8mmは軽さとグリップ力、握ったときのダイレクト感を重視しつつ、ほどよい衝撃吸収性も兼ね備えています。

 一方、最も厚みのある3.2mmは非常に衝撃吸収性が高いので、ロングライドやグラベルロードにもおすすめです。2.5mmはダイレクト感と衝撃吸収性のバランスが取れたオーソドックスなモデルです。どの厚みのモデルもカラーバリエーションも豊富なので、愛車やウェアとのカラーコーディネートも楽しめます。

おすすめその② スパカズ スーパースティッキークッシュ

 2010年にアメリカ・カリフォルニアで誕生したスパカズ。ブランド名はSUPER CASUALにちなみ、カジュアルなデザインと品質な高さを両立するバーテープに定評があります。高粘性ポリウレタンを採用した表層部は非常に高いグリップ力を誇り、ブランドロゴの麻の葉模様がエンボス加工されていて晴天時だけでなく、雨天時や手が濡れている状態でも常に安定したグリップ力を発揮します。中層部のフォームは高いクッション性を実現。下層部のエンボスがテープの接着力を高めることで、ずれにくくなっているのも特徴です。

 単色のシングルカラー、2色または3色のテープが途中で変化するマルチカラーなどカラーバリエーションが豊富。ネオンカラーやオイルスリックなど、他と違う個性的で“攻めた”カラーが選べるのもスパカズならではです。

おすすめその③ シルバ フォレロ

 イタリアが誇るバーテープの老舗ブランド・シルバ。フォレロは、表面にヘアライン加工を施したコルクバーテープの定番モデル・モルビダンに穴あき加工を施したモデルです。ヘアライン加工を表面に施すことでタオル生地のようなふんわりとした肌触りと滑りにくさを両立。さらに穴あき加工を施すことで、手が汗で濡れているときや雨天時でもより滑りにくくなっていて、若干ですが軽量化も期待できます。カラーバリエーションも8色あり、価格も1000円台半ばと求めやすい価格なのも魅力。バーテープ選びに迷ったらこのモデルの好みの色を選んでおけばまず間違いないでしょう。

おすすめその④ ディズナ スクラッチ ノーテープ

 オリジナルの自転車パーツを企画・開発する東京サンエスのブランド・ディズナのコルク製のバーテープ。ノーテープの名の通り裏面に接着テープを使っておらず、ハンドルバーへはバーテープの伸縮性だけで固定するのが最大の特徴です。

 このため、交換する際に接着テープの残りかすでハンドルが汚れることがなく、バーテープ交換時に便利です。ふわふわと柔らかな手触りも特徴で衝撃吸収性も高く、かつ通常のバーテープより厚みも0.5mm薄いので手の小さな人でも握りやすく、伸縮性もあって巻きやすいのも魅力。表面には縦にひっかいたようなスクラッチ加工が施されているので、グリップ力も高く滑りにくくなっています。そして何よりお財布に優しい価格でコストパフォーマンスに優れ、カラーバリエーションが豊富なのもおすすめのポイントです。

おすすめその⑤ Kabuto BT-06

 Kabutoブランドでおなじみの日本のヘルメットメーカー・オージーケーカブトは、元々自転車のグリップを製造してきたという歴史があり、今でもバーテープなどのサイクルパーツを製造しています。

 さまざまなバーテープがラインナップされていますが、中でもBT-06は、厚さ0.7mmとかなり薄手なのが特徴。薄さがもたらすダイレクト感の高さは、他社の製品を含めて随一と言っていいでしょう。表面にも凹凸が設けられていて、グリップ力も非常に高いです。衝撃吸収性はほとんど期待できませんが、ハンドルを握ったときのダイレクト感やグリップ感を重視する人、バーテープの重量を削って少しでも自転車を軽くしたいというヒルクライマーには特におすすめです。

おすすめその⑥ ブルックス レザーバーテープ

 1880年代から自転車のサドルを製造し続け、今も本革製のサドルのトップブランドとして知られるイギリスのブランド・ブルックス。レザーバーテープは、ブルックスのサドルの雰囲気にマッチする本革を使用し、天然由来のオイルを染み込ませた優しくて温もりある手触りが特徴の逸品。価格は高いですが、本革の持つ温もりや存在感が所有欲をかき立ててくれ、手入れをすれば長く使えるので、ランニングコストは他の素材のバーテープと比べて特別割高というわけではありません。

 バーエンドもワインの栓を思わせる木製またはラバー製のものが付属し、クラシカルなルックスのスチームフレームとの相性抜群です。カラーバリエーションも全14色と豊富で、サドルだけでなく、バイクとのカラーコーディネイトも楽しめます。

おすすめその VIVA コットンバーテープ

 東京サンエスのオリジナルブランド・VIVAから販売中の、今では珍しい綿100%のコットンバーテープ。日本製で確かな品質を誇ります。バーテープ自体があまり伸びないのできれいに巻くにはややコツが必要です。

 幅が20mmと通常のバーテープと比べて狭めで巻き回数が多くなるので、緻密な印象の巻き上がりになるのも特徴です。カラーバリエーションは全15色と豊富で、レッドやイエロー系のけばけばしくなりがちな色も落ち着いた色合いで、大人っぽいカラーコーディネートを楽しめるでしょう。

浅野真則(あさの・まさのり)

自転車ライターとして活動する傍ら、Jエリートツアーやホビーレースに参戦したりロングライドを楽しんだりする根っからの自転車好き。楕円チェーンリングやビッグプーリーなど気になったものは試さずにいられないタイプ。試してみたいアイテムや自転車は多いが、身体がひとつしかないのが悩み。

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