ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第4ステージ今大会最初の集団スプリントをベネットが制す ログリッチは危なげなく総合首位を維持

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 ブエルタ・ア・エスパーニャ2020の第4ステージが10月23日に開催され、今大会最初の大集団スプリントをサム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)が制し、ステージ優勝を飾った。総合勢には大きなハプニングもなく、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)が危なげなくマイヨロホをキープした。

今大会最初のスプリントステージをサム・ベネットが制した © Unipublic/Charly López

下り基調の平坦ステージの登場

 第4ステージはガライ ヌマンシアからエヘア・デ・ロス・カバリェロスまでの191.7kmで争われた。今大会最初の平坦ステージで、道中は下り基調でカテゴリー山岳は一つも登場しない。ようやく訪れたスプリンターたちにとって貴重な活躍の場となった。

 レースはスタートしてハリー・タンフィールド(イギリス、アージェードゥーゼール ラモンディアール)、ルイス・マテ(スペイン、コフィディス)、ヘスス・エスケラ(スペイン、ブルゴス・BH)、ウィレム・スミット(南アフリカ、ブルゴス・BH)の4人の逃げが形成。メイン集団に対して最大4分程度のリードを築いた。

 途中、モビスター チームを中心に横風区間を狙った動きがあったが、分断までには至らず。それ以外を除くと、集団スプリントに向けて逃げを捕まえやすい1〜2分程度のタイム差にコントロールして、レースは進行した。

4人の逃げグループが先行 © Unipublic/Charly López

 残り25km地点に設定された中間スプリント地点に向けて、タンフィールドがアタック。先頭通過を果たすと、スミットのみが食らいつき、マテとエスケラは遅れてしまった。

 さらに直後に現れた短い上り区間で、スミットがタンフィールドを千切って独走に持ち込んだ。しかし、その粘りも長くは持たず。残り15km地点で集団に吸収された。

伸びのあるスプリントでベネットが差し切る

 ステージ優勝を狙うスプリンターチームと、危険回避のために総合系のチームが集団前方に位置取り、集団のペースが上がっていく。

 残り3km地点、ドゥクーニンク・クイックステップがアシスト6人を引き連れ先頭をキープ。盤石の体制を築いたかに思われたが、残り300mの最終コーナーのイン側にルイ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAE・チームエミレーツ)がうまく入り込み、エースのジャスパー・フィリプセン(ベルギー)を先頭で発射することに成功。わずかな下り区間も利用して、フィリプセンは自転車3〜4台分ほど後続を一気に引き離した。

 すかさず、ベネットもスプリントを開始。前を行くフィリプセンめがけて加速すると、フィニッシュ直前にギリギリかわしてフィニッシュラインに先着。ツール・ド・フランスではマイヨヴェールを獲得する活躍を見せたアイルランド人スプリンターが、ブエルタでも2年連続の区間勝利を飾った。

大きく先行したフィリプセンをベネットがゴールライン直前でかわした © Unipublic/Charly López

 フィリプセンは区間2位となり、3位には翌年の契約がまだ決まっていないヤコブ・マレツコ(イタリア、CCCチーム)が入った。総合勢は危なげなくトップと同タイムでフィニッシュ。平穏な一日を過ごした。

 翌第5ステージはウエスカからサビニャニゴまでの184.4kmで争われる。前半は多少アップダウンがあるものの概ね平坦路で、後半からフィニッシュにかけて2級・3級・2級山岳が立て続けに登場。フィニッシュ地点はやや上り勾配となっている。

危なげなく総合首位のマイヨロホを守ったログリッチ © Unipublic/Charly López

第4ステージ結果
1 サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ) 3時間53分29秒
2 ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAE・チームエミレーツ) +0秒
3 ヤコブ・マレツコ(イタリア、CCCチーム)
4 パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
5 ヘルベン・タイッセン(ベルギー、ロット・スーダル)
6 マッテオ・モスケッティ(イタリア、トレック・セガフレード)
7 マックス・カンター(ドイツ、チーム サンウェブ)
8 ミヒケル・レイム(エストニア、イスラエル・スタートアップネイション)
9 エマヌエル・モラン(フランス、コフィディス)
10 マグナス・コルトニールセン(デンマーク、EFプロサイクリング)

個人総合(マイヨロホ)
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 16時間30分53秒
2 ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション) +5秒
3 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) +13秒
4 エンリク・マス(スペイン、モビスター チーム) +32秒
5 ヒュー・カーシー(イギリス、EFプロサイクリング) +38秒
6 セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) +44秒
7 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) +1分17秒
8 エスデバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット) +1分29秒
9 マルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム) +1分55秒
10 ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィスマ) +1分57秒

ポイント賞(プントス)
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 65 pts
2 ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション) 57 pts
3 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) 50 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) 18 pts
2 ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション) 16 pts
3 セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) 14 pts

新人賞(マイヨブランコ)
1 エンリク・マス(スペイン、モビスター チーム) 16時間31分25秒
2 アンドレア・バジオーリ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) +2分26秒
3 ジーノ・マーダー(スイス、NTTプロサイクリング) +2分59秒

チーム総合
1 ユンボ・ヴィスマ 49時間35分42秒
2 モビスター チーム +1分42秒
3 UAE・チームエミレーツ +7分14秒

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UCIワールドツアー ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 ロードレース

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