アイテムインプレッション2020ワンランク上のエントリー向けシューズ シマノ「RC3」をインプレッション

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 シマノのロードシューズのひとつ「RC3」をインプレッションした。ミッドソールとアッパーをシームレスな一体構造にし、BOAクロージャーシステムを採用。ワンランク上のスペックを持つエントリグレードの履き心地を試した。

シマノのロードシューズ「RC3」 Photo: Shusaku MATSUO

上位モデルのテクノロジーを継承

 シマノのロード向けシューズは、年々愛用者が増えているように思える。プロの世界でも顕著で、UCIワールドチームや、国内のJプロツアーに所属する選手たちの足元を見てもその傾向がうかがえる。デザインも洗練されたものになってきているし、何よりフィット感や剛性感など総合的な性能に満足しているからだという。

ヒールは滑りづらい素材を採用し、ソフトにぴったりとフィットする Photo: Shusaku MATSUO
ソールまで同色に揃えられたクリーンなデザインに Photo: Shusaku MATSUO

 ラインナップはハイエンドモデルの「RC9」を筆頭に、「RC7」「RC5」ときてRC3は上から4番目。下には「RC1」が控えているが、ポジション的にはエントリーグレードに当たるだろう。しかし、スペックはクラスを超えたもの。実際に履いてみるとその特徴が明らかになった。

 左右のアッパーで足を包み込む「サラウンドラップ」構造は、BOAクロージャーシステムを使い、ワイヤーで均等に締め込むことができる。ダイヤル一つで調整できるため、直感的で簡単だ。ライドの最中であっても難しいことではない。シンプルかつ合理的な構造で、とてもエントリーグレードには見えないスマートなデザインに仕上がっている。

BOAのダイヤル一つで足全体を包み込むようにフィットさせるサラウンドラップ構造のアッパーを採用 Photo: Shusaku MATSUO

 足の形は千差万別ではあるが、超がつくほど幅広な足形を持つ筆者でもワイドタイプであれば快適にペダリングができた。足に触れる内部の素材には若干のクッション性があり、長時間のライドでもストレスを感じることはなかった。ヒール部は滑りづらい素材が配され、ソフトにぴったりとフィットする。

 ソールは上位モデルと同様にラスティングボードを廃したシームレスミッドソール構造を採用している。ペダル軸により近づくことでダイレクトなペダリングが可能になるのだ。ソールの素材にはグラスファイバーコンポジットナイロンが用いられている。実際にパワーをかけてみると、硬すぎず柔らかすぎないソールが絶妙なバネ感を生みリズミカルにペダリングができた。より硬質なカーボンソールと比較するとしなるが、硬ければ良いという訳ではない。乗り始めて間もないサイクリストにとっては最適な硬度であろう。

心地よくフィットし、適度な硬さのソールがリズミカルなペダリングを生む Photo: Shusaku MATSUO

 展開しているカラーはバイクに合わせやすいシンプルなもので、サイズ展開も36〜48と多く、ワイドサイズ設定もある。スペックもワンクラス上なので、ビギナーにとっては申し分ない仕様ではないだろうか。SPD-SLデビューを目指すなら、ペダルとセットで揃えたいシューズである。

RC3

税抜価格:14,000円
カラー:ブラック、ホワイト、インディゴブルー(ウィメンズ)
サイズ:メンズ 36〜48(ワイドサイズあり)、ウィメンズ 36〜40
重量:243g(サイズ42)

松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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