サイクリスト考案、都心の自転車“基地”独身サイクリストのためのコンパクトマンション「シーフォルム門前仲町」を篠さんがチェック

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 東京・江東区の門前仲町に登場した「自転車と暮らす」コンセプトのコンパクトマンション「SYFORME MONZEN-NAKACHO」(シーフォルム門前仲町)をご存知だろうか? 実はこのマンション、不動産会社に勤務するサイクリスト社員の発案によるもので、コンパクトなスペースにサイクリストが望む機能が凝縮されたデザイナーズ物件なのだ。サイクリストが考えた「独身者サイクリスト向けマンション」とは果たしてどのようなものなのか。確かなモノ選びに定評がある篠さんと、『Cyclist』編集部の松尾修作が潜入チェックした。

自転車と暮らすコンセプトで話題のコンパクトマンション「シーフォルム門前仲町」を、篠さんと編集部・松尾が潜入リサーチ! Photo: Yosuke SUGA

1階の「強み」を生かした発想

 「シーフォルム門前仲町」が位置する門前仲町は、オフィスビルが立ち並ぶJR東京駅周辺まで約2.2kmほど、地下鉄日本橋駅周辺までも約1.8kmという自転車通勤にも余裕な好立地。一方でサイクリストに人気の通称「荒川サイクリングロード」へも自転車で21分ほどでアクセスできる、オン・オフともに自転車ライフを送るのに適した独身向けマンションだ。

東京・大手町・日本橋エリアから2km前後の圏内に位置するシーフォルム © SYLA
2020年7月に竣工したデザイナーズ物件、「SYFORME門前仲町」。東京メトロ・都営地下鉄の門前仲町駅から徒歩5分と、自転車だけでなく電車での都心へのアクセスも良好 © SYLA

 外観はスタイリッシュな印象の一般のコンパクトマンションだが、よく見ると1階の6室(すべて1DK、25.66㎡~)の塀部分に、玄関とは別に部屋ごとの自転車を持ち込むための「搬入路」が設けられている。

1階部分にはエントランスを通らずに自転車を部屋に持ち込める搬入路が各部屋にある(画像は扉が開いた状態) Photo: Yosuke SUGA

 玄関と同じ住居キーで施解錠ができ、門扉とサッシでダブルセキュリティを確保しているほか、防犯カメラ、セコムセキュリティといったセキュリティシステムを完備している。搬入扉からつながる専用庭にはメンテナンススペースとしても活用できる広さが確保されている。

 室内壁面には自転車用フックと有孔ボードを設置。自転車だけでなく、市販のフックなどを自由に取り付けてホイールやウェア、ヘルメット等を収納できるようになっている。

居室内壁面は多彩なアレンジが可能な有孔ボードを使用。フローリングやクロスは汚れが目立ちにくい濃い色の仕上げ材を採用している © SYLA

 この“自転車仕様”の間取りは1階部分のみとなっている。同物件を取り扱う不動産会社SYLA(シーラ)の蛭田智啓さんによると、「そもそもマンションの1階部分は2階以上と比較してしまうと入居が付きにくいことが悩みだった」という。「ならば1階の強みを生かせる物件を」との発想転換で、サイクリストである自身の経験から編み出したのが搬入路と入居者専用の外スペースを活用したサイクリスト仕様の間取りだったという。

篠さん。ヒルクライムの魅力をSNSで発信し続ける人気インスタグラマー。『Cyclist』の連載「自転車アイテムセレクション」ではギアを使い込んで吟味する“品定め力”に定評がある Photo: Yosuke SUGA

 そんな自転車仕様物件の使い勝手は、実際にサイクリストの目にどう映るのか。『Cyclist』の連載「自転車アイテムセレクション」でも確かな“品定め力”を発揮している篠さんと、実際に同エリア在住で大手町へ通勤し、荒川サイクリングロードをトレーニングコースとする編集部の松尾修作がインプレッションした。 

自分だけの「自転車搬入路」

 まず外観ですが、スタイリッシュな雰囲気でコンパクトマンションと思えない高級感がありますね。全体的にシックな色味で、とくに男性が好みそうな渋めのテイストです。自転車搬入路の扉も塀のように全体の風景に溶け込んでいますね。

マンションのエントランスではなく個室の搬入路へと向かう2人 Photo: Yosuke SUGA

 マンションの共用部を通る場合、廊下が複雑な構造だったりすると自室に着くまでに壁と接触しないようにしたり、何かと気を遣いますよね。でも、この自分だけの専用搬入路を使えば、最短かつ直線距離で部屋にアクセスできて、自転車をぶつける心配もない。確かに1階じゃないとできない導線だと思います。

搬入路の扉は引き戸なので自転車をもっていても操作しやすい。付近にはシティサイクルを駐めるのに適した入居者専用の駐輪スペースもある Photo: Yosuke SUGA

「庭を経て自転車ごと室内へ入れるのは楽チン。自分専用の搬入路って贅沢ですね!」と篠さん Photo: Yosuke SUGA

 自転車を持ち上げて部屋に入ったらそのまま自転車を壁のフックに収納できる導線もありがたい。これも普通なら、玄関から入って狭い廊下を通って…って、部屋に持っていくまでに壁を傷つけないようにするのが一苦労なんですよね。

そのまますぐに壁のラックに自転車を格納。篠さん「導線が考えられた構造がとても良いですね」 Photo: Yosuke SUGA

 何よりあらかじめ自転車フックが完備されていて、自分でラックを購入しなくて良いし、しかも省スペースなデザインなのが嬉しいポイント。この有孔ボードもヘルメットや工具等をカッコよく壁面収納できて良いですよね。収納だけでなく思い出の写真を飾ってみたり、アイデア次第で愛車を含めてインテリアにできる。自宅にも導入したいくらいです(笑)。

有孔ボードのフックに自転車をかけた状態。上下2本のリールのどこでも好きな位置へフックを動かすことができる Photo: Yosuke SUGA

 あとはローラーを使用する場合、1階なら下の階への騒音を気にすることもありませんし、当物件担当の蛭田さんによると隣の部屋への騒音被害がないことも自身の固定ローラーで試して確認済ということなので、安心して漕ぐことができます。

自分だけの室外メンテナンススペース

松尾 庭スペースも独身向けのコンパクトマンションじゃなかなか得難い空間ですよね。普通は敷地をフル活用して室外は洗濯物が干せる程度のスペースしかありませんが、そこをしっかり自転車のメンテナンススペースとして確保してくれている物件はなかなかありません。

自転車のメンテナンスを行うには十分なスペース(6.03㎡、約1.82坪) Photo: Yosuke SUGA

「室内だとこんなに思い切り洗車できないので、これはありがたいです」 Photo: Yosuke SUGA

 例えば河川敷を走ったときは、場所によっては水たまりがあったり泥が滲み出している場所があって、車体がすぐ汚れるんです。庭がない自宅だと床に新聞紙等を敷いて汚れを拭き取るぐらいしかできませんが、こんなふうに水を使って思い切り洗車できるスペースがあれば、こまめにメンテナンスしようという気にもなります。シクロクロスやMTB等、盛大に汚れてしまうバイクのメンテナンスにもかなりおすすめだと思います。

「こうやって間近に洗車を見られるのも乙なものですね(笑)」と篠さん Photo: Yosuke SUGA

コンパクトながら効率的な設備

松尾 その他にも自転車とは関係ありませんが、よくみると様々な設備が充実しています。中でも僕が気になったのはマルチファンクションライト。スピーカーが一体化された照明で、Bluetoothでスマホとつないで好きな音楽を楽しむことができます。

スピーカーが一体となったマルチファンクションライトが備え付けられている Photo: Yosuke SUGA

 お風呂やキッチン回りもコンパクトながら機能がとても効率的です。浴室が乾燥室としても使えるので洗濯の時間は問いませんし、キッチンも安全センサー付のガスコンロが二口ついているので、自炊をしたい人にもしっかり応えてくれると思います。収納も豊富でとても機能的です。

衣類乾燥機能も搭載した浴室。「いつでも洗濯できる環境は独身者にはマストです」 Photo: Yosuke SUGA

「コンパクトながらも機能的なキッチン収納!」と目のつけどころが、さすが女子 Photo: Yosuke SUGA

篠 あとは必要に応じてダイニングと寝室をしっかり引き戸で間仕切りができるのも、個人的にポイントが高いです。

松尾 来客時等必要に応じて選択できる仕切りがあるのはありがたいですよね。コンパクトマンションだからこそ、使い勝手を配慮した作りにこだわりを感じます。

リビングスペースを寝室や玄関と仕切れる便利な引き戸。松尾側が玄関、篠さん側が寝室 Photo: Yosuke SUGA

総合評価で高得点獲得

松尾 門前仲町は都心から近いけれど、下町情緒あふれるエリア。古くからの商店街がある一方で、最近はカフェやレストラン等の新しいスポットも増えていて住み良いエリアです。荒サイをはじめ、都心のどこへ行くにもアクセスが良いですし、時間を有効に使いたい独身者には色々な意味で利便性が高い場所だと思います。

 その分賃貸価格の相場も決して安いエリアではありませんが、都心に務める独身サイクリストにとって、立地環境・設備においてこれほど総合的な快適さを兼ね備えたコンパクトマンションは他にないと思います。

搬入口の扉はオートロック式なので防犯上も安心 Photo: Yosuke SUGA

 仕事と、自転車と向き合う時間を両立できる、いわば「“ソロ”サイクリストのための自転車基地」といっても過言ではありませんね。私がもし都心に務める独身者だったら、間違いなく入居を検討していたと思います。

 ただ、居心地が良過ぎて「自転車が恋人」なんてことにならないよう、独身者の皆さんは気を付けないといけないかもしれませんね(笑)。

SYFORME MONZEN-NAKACHO(シーフォルム門前仲町)

名称:SYFORME MONZEN-NAKACHO(シーフォルム門前仲町)
所在地:東京都江東区永代二丁目7番6-〇〇〇〈部屋番号〉
交通:東京メトロ東西線・都営地下鉄大江戸線「門前仲町」駅(4番出入口) 徒歩5分
  JR京葉線「越中島」駅(1番出入口) 徒歩10分
総戸数:36戸(管理事務室1戸含む)
構造・規模:壁式鉄筋コンクリート造・地上5階建
間取り:1DKタイプ(A・B・C・D・E・Gタイプ)、1LDKタイプ(F・Hタイプ)

株式会社シーラ
東京都渋谷区広尾1丁目1-39 恵比寿プライムスクエア7F TEL:050-3188-0985
国土交通大臣 (1) 第9715号(公社)東京都宅地建物取引業協会

(提供:株式会社シーラ)

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