電撃参戦の欧州ツアーで貴重なポイント増田成幸が東京五輪ロードレース代表入り決定的に スペインのUCIレースで中根英登を逆転

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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増田成幸(宇都宮ブリッツェン) © UTSUNOMIYA BLITZEN

 東京五輪男子ロードレース代表を懸けた最終決戦となったUCIヨーロッパツアー「プルエバ・ビジャフランカ=オルディシアコ・クラシカ」に、選考ランキング2位の中根英登、同4位の石上優大を擁するNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスと、同3位の増田成幸を擁する宇都宮ブリッツェンが出場。雨と寒さの厳しいレースに増田がUCIポイント圏内の20位でフィニッシュした。中根はDNF(未完走)となったため、逆転で増田の五輪代表入りが決定的となった。

1.8点差で増田が代表入りを決める

 レース開始前の日本代表選考ランキングでは、533点を獲得している新城幸也(バーレーン・マクラーレン)が代表2枠のうち1枠を獲得することが事実上確定しており、残る1枠を巡って282点の中根と274.8点の増田が7.2ポイント差で争っていた。4位につける石上は161.5点となっており、上位入賞の必要があるものの可能性が残されている状況だった。

 プルエバ・ビジャフランカ=オルディシアコ・クラシカは1.1クラスのレースとなっており、UCIポイントは25位まで付与される。10位以内に入賞すれば係数4倍、25位以内であれば3倍という計算だ。仮に25位であれば3ポイント獲得(選考ポイント9点獲得)となるため、増田が中根を逆転するためには少なくとも25位以内の入賞が必須という状況だった。

 バスク州の山間部に位置するオルディシアの街を発着する周回コースで争われ、アルト・デ・アルバルツィスケタ(登坂距離3.1km、平均勾配7.3%)の上りを5回、ラスト2周はさらにアルト・デ・アルツォ(登坂距離2.6km、平均勾配6.1%)の上りが加わるアップダウンの激しい計165.7kmのクライマー、パンチャー向けのコースレイアウトとなっていた。

 レースは強い雨が降りつけ、気温も11℃と非常にタフなコンディションのなか進行。ワールドチーム不在で、強力にレースをコントロールするチームがいないため、1周目から平均時速45.3kmをマークするなど、ハイペースでサバイバルな展開に。

 周回を重ねるごとに集団から脱落する選手が続出するなか、増田は先頭集団に生き残り最終周回を迎える。一方の中根はDNFとなってしまった。

 カハルラル・セグロスRGAがコントロールする先頭集団は、30人弱が生き残っており、増田はこのまま完走して25位以内に入れば、逆転で五輪代表が決定する状況だが、最終周回のアルト・デ・アルツォの上りでレースが激しく動き出し、増田はペースアップした先頭集団から脱落してしまう。

 優勝争いの行方は、最後の上りでアタックを仕掛け独走に持ち込んだサイモン・カー(イギリス、NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス)が逃げ切ってプロ初勝利を飾った。

 増田はトップから数分遅れたものの、20位でフィニッシュ。UCIポイントを3点獲得し、選考ポイントでは9点を加え283.8点に。DNFの中根はポイントを伸ばせず、選考ポイントは282点どまり。わずか1.8点差で増田の五輪代表入りが決定的となった。

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