ツール・ド・ランカウイ2013 第10(最終)ステージ最終ステージはキッキが制する NIPPOのアレドンド・モレノが超級レース総合優勝の金星

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第10ステージのコースプロフィール ©Tour de Langkawi第10ステージのコースプロフィール ©Tour de Langkawi

 マレーシアで開催中の「ツール・ド・ランカウイ」は2日、タシクケニル〜クアラトレンガヌで最終となる第10ステージが争われ、フランチェスコ・キッキ (イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)がゴールスプリントを制して優勝した。総合成績では日本登録のチームNIPPO・デローザに所属するジュリアン・アレドンド・モレノ(コロンビア)が、山岳の第5ステージで手にしたリーダージャージを守り抜いて、アジアツアー超級クラスでの総合優勝に輝いた。

クアラトレンガヌでの最終ゴールスプリントを制したのは、フランチェスコ・キッキだクアラトレンガヌでの最終ゴールスプリントを制したのは、フランチェスコ・キッキだ

 10日間続いたステージレースもいよいよ最終章。共に過ごした1万5千人あまりの大キャラバンも今日で見納めだ。その主役である選手たちを、青空が迎える。刺すような日差し、蒸せかえすような湿気。マレーシアが国をあげ取り組む一大イベント最後の幕が開いた。

 

【映像提供:シクロチャンネル】 
 

 この日はタシクケニルをスタートしてクアラトレンガヌの街に入り、街の中に設けられたサーキットコースを5周する114.8キロ。総合首位を守り切りたいアレドンド・モレノはもちろん、ポイント賞争いのアンドレア・グアルディーニ(アスタナ)とフランチェスコ・キッキはわずか5ポイント差。まだ結果を残していないチームはぜひステージ優勝を勝ち取りたい。様々な思惑が交錯する最終ステージだ。

 スタート後すぐに中島康晴(愛三工業レーシングチーム)を含む6人の逃げが決まる。追うメーン集団はポイント賞を狙うヴィーニファンティーニ、ステージ3連勝を目論むチームヨーロッパカーが積極的に集団を牽引。ハイスピードの展開に逃げグループからは1人、また1人と遅れていく。中島も暑さにやられ、逃げ続けることができなかった。

最終ステージを制したキッキ、逆転でポイント賞の青いジャージも獲得最終ステージを制したキッキ、逆転でポイント賞の青いジャージも獲得

 先頭とのタイム差2分あまりで周回コースに突入。佐野と新城がチームメイトのため集団を積極的に牽く姿が見える。そしてこの日も順当に逃げは捕まり、フィナーレは集団スプリントに。今日の主役は、蛍光イエローのジャージに身を包んだ、フランチェスコ・キッキ。残り200mで一気に飛び出し、ステージ2勝目と共に、逆転でポイント賞のタイトルも獲得した。

 日本人勢は愛三工業の盛が9位、福田が11位と、UCIポイント獲得圏内8位にまたしても一歩届かない結果に終わった。レース後福田は「プロチームとスプリントで真っ向勝負し手応えは感じられた。これからさらにチームで磨きをかけ、まずはアジアのレースでこの経験を生かしたい」と前向きのコメントを残した。また、チームがステージ2勝を果たした新城は、「シーズン初戦で手応えを感じたいいレースだった」と振り返った。

日本のチームに所属する小柄なコロンビア人、ジュリアン・アレドンド・モレノ(チームNIPPO・デローザ)が超級山岳で獲得したリーダージャージを見事に守り抜き、総合優勝に輝いた日本のチームに所属する小柄なコロンビア人、ジュリアン・アレドンド・モレノ(チームNIPPO・デローザ)が超級山岳で獲得したリーダージャージを見事に守り抜き、総合優勝に輝いた
個人総合各賞の選手たち。左から山岳賞とアジア人賞のワン、総合優勝のアレドンド・モレノ、ポイント賞のキッキ個人総合各賞の選手たち。左から山岳賞とアジア人賞のワン、総合優勝のアレドンド・モレノ、ポイント賞のキッキ
チーム総合優勝に輝いたMTNキュベカ。アフリカ初のプロコンチネンタルチームだチーム総合優勝に輝いたMTNキュベカ。アフリカ初のプロコンチネンタルチームだ

 そして総合優勝はアレドンド・モレノが獲得。日本登録のコンチネンタルチームが、見事格上のプロたちを相手に金星を獲得した。ツアーオブジャパンでみせた実力が本物であったことを証明。今後イタリアのレースを中心に活躍する姿を見られることだろう。アシストに奔走した福島晋一も「10回目の出場となったランカウイのレースで、総合優勝を獲得するチームで戦えたのは本当に嬉しい」とチームメートを祝福。また徳田、石橋の鹿屋体育大学コンビも初めての海外プロレースで大きな経験と成果を得た。

 アジア勢の積極的な動き、新星スプリンターの顔見せと、日々違った話題を提供してくれたツール・ド・ランカウイ。このレースを皮切りに、いよいよヨーロッパのレースシーズンが始まる。

 
(取材・シクロチャンネル 写真・砂田弓弦)

 

第10ステージ結果
1 フランチェスコ・キッキ (イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) 2時間39分4秒
2 リコ・ロジャース(ニュージーランド、シナジー・バク サイクリングプロジェクト)
3 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ブランコ プロサイクリング)
4 アラン・デイヴィス(オーストラリア、オリカ グリーンエッジ)
5 アンドリュー・フェン (イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)
6 アヌア・マナン(マレーシア、シナジー・バク サイクリング)
7 ファビアン・シュナイト(チャンピオンシステム プロサイクリング)
8 オマール・ベルタッツォ(イタリア、アンドローニジョカットリ)
9 盛一大 (愛三工業レーシングチーム)
10 サレハ・モハドハリフ(マレーシア、トレンガヌ・サイクリングチーム)
11 福田真平 (愛三工業レーシングチーム)
33 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム)
38 新城幸也 (チーム ヨーロッパカー)
79 福島晋一 (チームNIPPO・デローザ) +21秒
56 佐野淳哉 (ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +4分52秒
101 中島康晴 (愛三工業レーシングチーム) +6分35秒
102 石橋学 (チームNIPPO・デローザ)
107 徳田鍛造 (チームNIPPO・デローザ) +9分21秒
DNS 西谷泰治 (愛三工業レーシングチーム)

個人総合成績
1 ジュリアン・アレドンド・モレノ (コロンビア、チームNIPPO・デローザ)  34時間53分07秒
2 ピーター・ウェーニング (オランダ、オリカ グリーンエッジ) +1分15秒
3 セルジョ・バルディリャ (スペイン、MTNキュベカ) +2分10秒
4 ピーター・ステティナ (アメリカ、ガーミン・シャープ) +2分30秒
5 ワン・メイエン (中国、ハンシャンサイクリングチーム) +2分40秒
6 ネイサン・ハース (オーストラリア、ガーミン・シャープ) +2分43秒
7 フォルッナート・バリアーニ (イタリア、チームNIPPO・デローザ) +2分49秒
8 ジョン・エブセン (デンマーク、シナジー・バク サイクリング) +2分55秒
9 ツガブ・グルメイ (エチオピア、MTNキュベカ) +2分58秒
10 アミール・コラドザグ (イラン、タブリーズ・ペトロケミカル チーム)

25 新城幸也 (チーム ヨーロッパカー) +11分09秒
39 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム) +16分16秒
53 中島康晴 (愛三工業レーシングチーム) +25分09秒
62 福島晋一 (チームNIPPO・デローザ) +36分18秒
81 佐野淳哉 (ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +44分55秒
87 石橋学 (チームNIPPO・デローザ) +46分44秒
97 福田真平 (愛三工業レーシングチーム) +49分20秒
100 盛一大 (愛三工業レーシングチーム)
109 徳田鍛造 (チームNIPPO・デローザ) +1時間10分31秒

ポイント賞
フランチェスコ・キッキ (イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)

山岳賞
ワン・メイエン (中国、ハンシャンサイクリングチーム)

アジア・ライダー総合成績
ワン・メイエン (中国、ハンシャンサイクリングチーム)

チーム総合成績
MTNキュベカ

 

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