ライディングスキル向上もパワトレでベストタイム更新へ TOMIさんがガーミンと共にヒルクライムへ挑んだ結果とは

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 自転車系YouTuber「tom’s cycling」のTOMIさんが、ガーミンのパワーメータを活用した本格的なパワートレーニングを経て、富士スバルラインのヒルクライムへと挑んだ。果たして目標達成となったのか…。

いよいよ本番!1時間15分切りを目指すTOMIさん(左)と、夫のトレーニングを支えつつ自らも1時間30分切りを目標とするYOPIさん

自己ベストを8分短縮なるか

 TOMIさんとYOPIさん夫婦は動画チャンネル「tom’s cycling」で様々なチャレンジを行い、多くのサイクリストから人気を集めている。今回は富士スバルラインで、目標とするタイムの更新に挑んだ。TOMIさんは春先からガーミンのパワーメーターを使用し、自身初の本格パワートレーニングに励んできた。YOPIさんも自身が目標とする1時間30分切りを目指して練習するなか、TOMIさんのチャレンジをサポートしていた。

 コーチにはアテネ五輪マウンテンバイククロスカントリー日本代表でトレーナーの竹谷賢二さんが就いた。トレーニングログを管理するアプリ「ガーミンコネクト」上で把握したTOMIさんのデータをもとに、竹谷さんがオンラインで指導したり、メニューを組むなど、TOMIさんは万全の環境でトレーニングを積み重ねてきた。

ヒルクライム直前、体のコンディションを確かめるTOMIさん
スタートへ向けて静かに準備を進める2人

 富士スバルラインは、富士山を山梨県側から5合目までを結ぶ有料道路で、多くのサイクリストが料金所から24kmの区間を計測対象としている。平均斜度は5%強、獲得標高は1270mにも及ぶ。TOMIさんのベストは1時間23分で、年々タイムを伸ばしてきていた。

 しかし、目標となるタイムは、過去の自己ベストから8分も短縮しなければならない。竹谷さんからは「体重を64kgまで絞り、体重の約4倍のFTPを実現できれば達成できるタイムでしょう」とアドバイスを受けていた。カロリーを抑え、たんぱく質を多く含むメニューにするなど食事制限を徹底し、体重は66kgから62.5kgまで減量。パワーを含むコンディションも上向き傾向で本番当日を迎えた。

スタートを前に真剣な表情を浮かべるTOMIさん

数値と自分自身に向き合った結果

 「パワートレーニングでは出力の向上だけでなく、スキルも磨かれた」と話していたTOMIさんは、スタート間もない序盤からガーミンの「エッジ830」に表示される自らのパワーを見つめ、斜度に応じた最適なケイデンスを選んで上れたという。エッジ830ではタイムの他、平均パワーやパワーNP、平均スピードを表示項目として設定。また、ストラバの「ライブセグメント」機能をガーミンと連携させて、リアルタイムで自己ベストから何秒遅れたペースかも画面で確認していた。

ステムにはガーミン「エッジ830」をマウント
TOMIさんのエッジで設定した表示項目。左がレース本番で主に使用し、右がトレーニング時に活用した画面表示だ。

 ペースも悪くなく、目標タイムに届くと信じてペダルを回した。しかし、徐々に乱れが生じ、苦しくなってくる。ベストを尽くしたものの、目標タイムには2分届かず、1時間17分で5合目のフィニッシュラインへと到達した。

5合目のゴール直前、最後の力を振り絞ってフィニッシュへと向かった
TOMIさんの本番で出した出力データと、ペダルにかかる左右のパワーバランス(ガーミンコネクトからキャプチャ)

 タイムアタックを走り終えたTOMIさんに、今回のチャレンジや取り組みについて振り返ってもらった。

――目標達成はならずでしたが、チャレンジを振り返っていかがでしたか?

ゴール直後で出し切った表情のTOMIさん

 やはり悔しい気持ちはあります。徐々に遅れていくのが分かり「ちょっとやばいかも」と感じた時には遅かったですね。走行中はパワーメーターの数字をしっかり把握して、踏みすぎないように、そして、踏まなすぎないように注意しながらペダリングをしました。あとからデータを見返すと、後半で垂れてしまい、ベストから15Wほど平均パワーが落ちてしまっていました。2週間で体重を約4kg、急激に落としたことがスタミナ切れを起こした結果かもしれません。目標に達しなかったですが、自己ベストを5分短縮できたことは素直に嬉しかったです。

――パワートレーニングの効果はいかがだったでしょうか?

 得意な部分を伸ばせたのはもちろん、苦手だった科目を把握でき、それを克服するためのメニューに取り組むことができました。L5、L6といった高い出力域が弱みだったのですが、まんべんなくトレーニングへ取り入れて、今まで耐えきれなかった領域でも耐えられるようになったと感じます。

■パワーゾーンの目安(FTP比)

L1:~55%
L2:56~75%
L3:76~90%
L4:91~105%
L5:106~120%
L6:121~150%

L7:151%~

YOPIさん(右)は1時間28分28秒のタイムで目標を達成

――ガーミンのパワーメーターは練習、本番と、それぞれどのような場面で活きましたか?

 僕はエアロロードと、今回使ったオールラウンドモデルのロードバイクを2台持っているのですが、本番では富士スバルラインの試走を経て後者を選びました。ペダル型パワーメーターは交換が容易で、どちらが少ないパワーでタイムが良かったのか比べることができたためです。ホイールやタイヤも数パターン試し、どの機材がマッチするかパワーメーターの値を参考にしてチョイスしました。クランク型と違って簡単に付け替えられるのがいいですね。

試走を繰り返し、相性の良かったメリダ「スクルトゥーラ」を選択
目標タイムには届かなかったが、パワートレーニングを導入して自己ベストを5分短縮した

 現地で8回も試走をしていると、段々と上り方が分かってきました。パワーという定量化された数値が無いとみえてこなかったと思います。竹谷さんから教わった斜度にあった適切なケイデンスの選択ができたのも、パワートレーニングがあってこそでした。失敗や成功が可視化できたからこそ反省もできました。ヒルクライムこそパワートレーニングが生きてくると思いました。

――今後の目標や取り組みについて教えてください

 富士スバルラインへ最初に挑んだ記録から20分タイムを短縮することができています。毎年チャレンジしていますが、ヒルクライムは自分の実力の変化が分かりやすいと思います。もちろん来シーズンにも挑戦して、今回のタイムからさらに5分短縮を目指したいと思います。実力と、自分自身と向かうためにパワーメーターやパワートレーニングを活用していきたいと思います!

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