実は、最終回のイモラ・サーキット、残り2kmの上りでアタックをしました。下りで勢いをつけて9位集団から抜け出しを図った。のですが…強い向かい風でカミカゼ出戻り君になりました。楽しめました。
武井コーチと話したことは、「昨年の借りを返そう」。コロナ、機材、ナショナルチーム。けど、私は私。集中して楽しめました。
天気は晴れ、風が強い。ジェットコースターのような上りと下り、平坦が無いコース。遅れたら絶対に戻れないし、とにかく道が細く、上りの斜度がきつい。サーキットでの獲得標高は2900m。過去最高に厳しいコースでした。
ニュートラルスタート時に前方の落車に巻き込まれ、脱チェーン。私はカンパニョーロのフルコンポーネントですが、シマノニュートラルのサポートを受けて集団へ復帰。
後はとにかく耐えました。1周目、2周目、セレクションがかかった3周目、4周目。道が狭すぎて前の展開も良く分からず。集団で展開をする中で、周りの選手を見て、これがメイン集団と理解をして。
きついけど、ここで耐えないと駄目、な場面でも結構粘れました。きつかったけど、楽しめたな。
ここ数年、世界選手権にはコンディションが合わせられず、もうワールドツアー終盤の疲れがどっと出て集中力を欠いていましたが、今年の世界選手権では結果を出したい。自分のレースがしたい。その気持ちが大きかったです。
最終回も耐えて、イモラ・サーキットへ。ゴール手前2kmの上り。「やってみよう」と決めて下りで勢いをつけてアタック! 抜け出しを。ですが、向かい風にギューッと戻されて集団へ。
あとは、下ハンドルを持ってゴールスプリント。ズブズブでしたが、楽しめました。21位。最後までメイン集団で粘れたレース。
武井コーチは最初に「惜しかったな、9位集団だよ」です。「お疲れ様」とか「良くやったね」とか、無いんですかね。無いんですよね。
10月。いよいよシーズンインです。水曜日は ワールドツアーのフレッシュ・ワロンヌ、激坂Huyです。
全てを力に変えて
與那嶺 恵理