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強豪ホビーレーサーの知恵高岡亮寛さんオススメの体冷却法 水切りネット+氷で効率的にパフォーマンス維持

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 体温が上がりすぎると本来のパフォーマンスは維持できません。発汗したり、水をかけるなどの対策にも限界があります。そこで今回ご紹介するのは、水切りネットと氷を使った効率的な冷却法。強豪ホビーレーサーの高岡亮寛さん(Roppongi Express)が伝授します。

走行中に体を冷却するなら水切りネット+氷の組み合わせがおすすめ Photo: Masahiro FUKUDA

 自転車サイトやSNSで新商品の紹介記事は溢れていますが、あえてそういうところから外れる実は使える便利グッズをご紹介します。

ご紹介グッズ:水切りネット(キッチン用)

コスト:★★★★★             6円前後/1枚
耐久性:★                             使い切り
利便性:★★★★★             冷却効果は高く、使用後はほぼ邪魔にならない
利用頻度:★★                     酷暑のイベントでサポートから定期的に受け取れる場面に限定

 酷暑の自転車イベントではパフォーマンスを維持するのにオーバーヒートをいかに防ぐかが非常に重要になります。

 昔、フロイド・ランディス(アメリカ)がツール・ド・フランスの山岳ステージで大逃げをした際に、ひっきりなしにサポートカーから受け取った冷水を頭からかけ続けていた事があります。単独で逃げ続けていたのでTVカメラがつきっきりでしたが、異常なほど高頻度に水を受け取り、頭からかけていました。

ボトルに括りつけて補給 Photo: Masahiro FUKUDA

 その後、ドーピングが明るみに出て優勝は剥奪されましたが、暑い日の山岳ステージで勝負を仕掛けた日のあの行動は示唆に富んでいました。無論、色々な要因があるでしょうが、暑い日に高いパフォーマンスを発揮し続ける一つの方策として、冷却し続ける事の重要さというのが再認識されたように感じました。

 しかし、常に冷たい水を浴び続けるというのはなかなか難しいものです。保冷ボトルに氷水を入れるというのは一つの策ではありますが、身体にかける目的で使うとボトル1本分の冷水はすぐに使い切ってしまいます。また補充するにも、周回コースであれば空いたボトルを渡して新たに氷水が入った保冷ボトルを受け取る、という作業になります。

 そこで利用価値が高いのが水切りネットです。ネットにコンビニ等で買える氷を適当に入れて口を縛ります。選手は脚を冷やしたりするのに使い、その後に首筋の下あたりに入れます。今のレーシングウェアはタイトフィットなので、ウェアと肌の間に挟まれた氷は下に落ちずにそこにとどまります。そして体熱と風によって溶けた冷水が首筋から身体を伝って全身を冷却してくれます。

全日本選手権をはじめ、長丁場のエンデューロレースで効果的 Photo: Shuasku MATSUO

 酷暑の中で行った日本縦断チャレンジの際に実感しましたが、冷水をかけて一時的に冷やすのと違い氷が時間をかけて溶けていくので、冷却効果が非常に高いです。酷暑で走り続けていても意外と氷が溶けていくのに時間がかかり15分くらいは続くような気がします。氷は大きめの方が溶けるまでの時間が長いので効果は高いです。

 溶け切った後には肌とウェアの間にネットが残りますが、非常に薄手のネットなのでほとんど存在感はなく邪魔とは感じません。

 利用できる場面は、周回コースのエンデューロやレースで補給所がありサポート要員から受け取る事ができるイベント、またはサポートカーがついて必要なモノを随時受け取る事ができる状況に限定されますが、そのようなイベントにはコストが非常に安価で効能が高い水切りネットを準備しない手はないと思います。

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