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自転車通勤のススメ④自転車通勤のウェアの選び方とオススメ 

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 クロスバイクで通勤する際に何を着るべきかは、特に夏場は悩ましいところでしょう。片道20分くらいなら、特別なものを用意しなくても、普段着でも大きな問題はないかもしれません。でも30分以上になってくるなら、やはり通勤時にある程度着替えることを前提に、通勤ウェアを用意することを検討した方が良さそうです。

自転車通勤のウェア選びは気温の高い時ほど悩ましいことが多くあります Photo: Kenta SAWANO

綿素材はNG

 自転車に乗る際のウェア選びで着目したいポイントは、「汗対策」「動きやすさ」「空気抵抗」の3つだと言えるでしょう。綿のTシャツ&ジーパンで乗るなとは言いませんが、正直、快適から程遠いのでオススメできません。

 汗対策に関しては、ポリエステルなど化繊のスポーツウェアが、やはりオススメです。綿は吸汗能力があるうちは快適ですが、汗を吸いきってしまうとベトベトになって不快になるだけでなく、運動強度が落ちたり冷房の室内に入ったりすると一気に汗冷えをして、体調を崩す心配があります。高機能な化繊のスポーツウェアであれば、繊維の構造により汗をウェアの内側から外側に排出してどんどん蒸発させるので、内部はサラサラを保って不快感がありません。

 化繊で一点注意しておきたいのは、汗を吸って乾くと、臭いがきつくなりやすい点です(汗っかきの筆者は某Uブランドの化繊シャツをほとんど着ないまま捨てました…)。このあたりは、ある程度以上の価格であれば、抗菌防臭加工の素材が使われることが増えています。

なんだかんだで専用ウェアが快適

 動きやすさに関しては、伸縮性のある素材の方が優れているのは基本として、自転車に関しては動作の特性から、膝まで出る丈の短いショートパンツがオススメです。膝を覆っていると重たかったり、一般的なカジュアルパンツは膝が伸びた状態を基準にしているので、余計な力が掛かっていたりして、走る時に相応のエネルギーロスがあります。

膝まで出る丈の短いショートパンツがオススメです。写真はパールイズミの2021春夏モデルのレータン Photo: Masahiro OSAWA

伸縮性のあるストレッチ素材が基本 Photo: Masahiro OSAWA

 そして空気抵抗をポイントに挙げるのは、自転車の走行抵抗の多くを占めるのが空気抵抗だからです。完全な平坦の場合、時速15kmを超えたあたりで走行抵抗の半分が空気抵抗となり、時速30kmだと約80%を空気抵抗が占めると言われています。クロスバイクの巡航速度域は時速20〜25kmあたりでしょうから、だぼだぼでバタつく衣服よりも、身体にフィットしたものの方が、空気抵抗が減るのでラクに走れるのです。

オススメウェア

 そうやって見ていくと、結局はサイクリング用ウェアと呼ばれるものが、自転車に乗る際には適しているということが分かってきます。身体のラインが露わになるサイクルウェアは最初は抵抗があるかもしれませんが、そのままお店に入ったりせず自転車に乗る時だけに使うなら、特に奇異ということもないでしょう。最初は若干ルーズ目に作られたカジュアル系サイクルウェアから始めてみましょう。以下、オススメをいくつかピックアップしてみました。

 あまりピッタリフィットはしすぎないサイズ感のサイクルジャージ。国内メーカーなので日本人の体型に合うサイズ設定なのは心強いです。デザインもおとなしめなので、下は普通のパンツとかでも組み合わせやすいです。吸汗速乾性能などサイクルウェアとしての基本性能もちゃんと押さえています。

 サイクルパンツって、中に下着をはかずに直接着用するんですよ…と書くと初心者の方には精神的ハードルが一気に上がるところですが、それでも結局専用のサイクルパンツの機能性・快適性というのは、やみつきになってしまうものなのです。この製品は初心者向けに厚手の生地を使用して、気持ちのハードルを少し下げてくれています。

 初心者であれば使った方がいいかも知れないウェアアイテムの一つに、グローブがあります。クロスバイクはママチャリよりも前傾姿勢が深いので、手への荷重が大きかったり、路面からの衝撃をより多く受けたりして、手が痛くなってしまう人は少なくないようです。あと万一転倒した際に、初心者は手を着きに行ってしまうことが多いので、グローブでケガを防止できます。そして使うと通っぽいので、筆者の経験から言うと、思った以上に気分がアガります(笑)。

汗をかいた後は…

 ある程度以上の時間を通勤すると、それなりの発汗があることは避けられません。服は着替えればいいとして、問題は体の方。シャワーが使えればベストなのですが、そんな恵まれた職場はごくわずかでしょう。そのままではベトついたり、汗の臭いが残って不快なこと間違いなしです。ということで着るものだけでなく、各種制汗グッズも用意しておいたほうが絶対に快適です。

 汗の出方は個人差があると思いますが、そこそこの発汗量であれば、汗自体をある程度タオルでぬぐってから、制汗スプレーというのがスピーディーでしょう。アイスの名前通り、強烈な冷感があり爽快感があります。あとキャップにロック機構があるので、カバンの中に入れておいても、勝手に中でぶちまけてしまう心配がありません。

 全身汗だくレベルまで行ってしまったら、制汗スプレーではもう太刀打ちはできません。ボディペーパーでしっかり拭いてリフレッシュしましょう。ベタつきを取って、その後の汗も抑えてくれます。こちらも冷感強いやつ。お徳用はかさばるのでロッカーに常備しておくといいでしょう。

 汗拭き用に普通のスポーツタオルではなく、ハイテク系もあると便利です。スイミング系のアイテムなので吸水力と速乾力に優れており、これ1枚で色々用が足りてしまいます。スイミング系ではよくあるセームタオルと用途は似つつも違いがあり、ドライタオルは乾いても柔らかい肌触りなので普通のタオル感覚で使えます。吸水力はセームタオルに若干劣るようですが、サイクリングだと逆にこちらが使いやすいでしょう。

 スワンズのドライタオルとほぼ同等品で、こちらはサイクリングブランドでデザインも自転車。サイズは若干小さめなので好みで選んでください。あと、こちらは持ち運び用のメッシュポーチが付属します。

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