バイクインプレッション20204代目のメリダ「リアクト」を実走レビュー 進化したエアロオールラウンダー

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 メリダのエアロロード「リアクト」がフルモデルチェンジを果たした。ディスクブレーキ専用設計として生まれ変わり、エアロ形状はさらに洗練され空気抵抗を削減。4代目として登場したレーシングバイクを実走レビューする。

メリダの4代目「リアクト」 Photo: Masami SATOU

 「Made in TAIWAN」といえばすっかり高品質なバイクの代名詞となった。数多あるメーカーの中でも、競争力のあるバイクを次々と生み出しているのがメリダだ。UCI(国際自転車競技連合)ワールドチームのバーレーン・マクラーレンにも供給し、ツール・ド・フランスをはじめとする世界中のレースで活躍している。新城幸也もメリダのバイクを愛用している。

ワイヤーやケーブル類はハンドル内にフル内装 Photo: Masami SATOU
ディスククーラーがブレーキング時の熱を放熱し、さらに安定した制動力を発揮 Photo: Masami SATOU
風洞実験を経てエアロ効果をさらに高めたフレームデザイン Photo: Masami SATOU

 今回、生まれ変わったリアクトは、エアロロードとしてのスペックを総合的に向上させた。風洞実験を経てデザインされたフレーム形状は、空気抵抗の更なる低減に成功。ワイヤー類が内装されたコックピットもエアロ効果を向上させ、2Wの削減に貢献している。

 車重は前作から85gのダイエットが図られ、フレームで965gに。ディスクブレーキ専用の設計となり、剛性バランスが最適化されたのも特徴だ。タイヤの対応クリアランスは30Cに拡大し、コンフォート性能が向上。リアディレーラーのマウントはダイレクト方式になり、より確実な変速が可能になった。

フレームセットで40万円を切る良コスパ

 今回試した車体は「リアクト 8000-E」というアルテグラDi2で組まれたモデル。乗り始めるとすぐに前世代から剛性バランスが良くなったことに気づいた。ディスクブレーキ専用設計になった恩恵だろう。パワーをかけるとダイレクトに推進力へと変わり、速度に頭打ちを感じない。低い速度から高速域まで詰まりなく加速していく。長い上りでは振りの軽さが好印象だった。エアロロードながらダンシングが得意で、いつまでも踏み続けていたくなる。

ディスクブレーキ専用設計となり、剛性バランスが最適化。推進力、振動吸収性が向上していた Photo: Masami SATOU

 振動吸収性も優れている。最初の印象としてチューブレスタイヤが装着されていたと思ったほど。直線的なフレームデザインながら、路面から伝わる振動をいなしてくれていた。

 加速感に優れた2世代目と、安定志向だった3代目の良さを掛け合わせたモデルへと進化を果たしていた今作。エアロオールラウンダーとしての性格を強め、高速レースから山岳コースまで対応する万能さが際立っていた。他ブランドと比較してもフレーム価格のコストパフォーマンスが高いので、積極的にレースへ出場したいホビーレーサーに最適な1台だ。

■メリダ「リアクト 8000-E」

税抜価格:850,000円(完成車)、369,000円(フレームセット)
サイズ:47、50、52、54、56(フレームセットのみ)

松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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