星野リゾート「BEB5 土浦」も体験茨城県筑波・霞ヶ浦エリアの魅力発見! 全てのサイクリストを満足させるサイクルリゾート

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ナショナルサイクルルートに指定された「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は、プレイアトレ土浦の開業や、周辺のサイクリストフレンドリーな施設のオープンに伴い、全国のサイクリストから注目を集めている。今回はモデルのもえさんとYouTuberのあむちゃんとともに筑波・霞ヶ浦エリアの魅力に触れた2日間の旅のレポートをお届けする。

ナショナルサイクルルートの一つ「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の魅力をモデルのもえさんとYouTuberのあむちゃんとともに探訪 Photo: Shusaku MATSUO

筑波山ルートは廃駅が“映え”スポット

 つくば霞ヶ浦りんりんロードは、霞ヶ浦湖畔の周囲を結ぶルートと、土浦から筑波山方面へと延びる旧筑波鉄道の廃線跡を自転車道として利用したルートを合わせた約180kmからなるサイクリングルートだ。2018年にJR土浦駅直結の「プレイアトレ土浦」がオープンして以来、ロッカーやシャワールームの設置、館内は自転車を押して歩けるサイクリストフレンドリーな設備が人気を博しているほか、都心から1時間以内でアクセスできる立地の良さも相まって多くのサイクリストが訪れている。

初日は筑波山を目指して出発!(写真中央左があむちゃん、右がもえさん) Photo: Shusaku MATSUO

 今回の旅もJR土浦駅前からスタートした。初日は筑波山を目指す行程だ。駅からサイクルルートまでは走り始めて5分ほどで入ることができる。廃線跡ならではのまっすぐで見通しの良い走路が特徴だ。車が侵入することはなく、交差点も多くはない。町中を抜けると開けた田園風景が広がり、次第に2つの峰が特徴的な筑波山が見えてくる。

道路との交差点毎に注意を促す看板が設置 Photo: Shusaku MATSUO
筑波線の旧常陸藤沢駅のホームで小休止 Photo: Shusaku MATSUO

 ルートの途中には、旧常陸藤沢駅のホームが残されており小休止した。ノスタルジックな雰囲気が漂い、写真の撮影スポットとしても最適だ。道の両端には桜の木々が延々と続いており、春先には満開の桜並木としてサイクリストの目を楽しませているという。あむちゃんは「平坦路で見通しも良くビギナーでも走りやすいと思います!」と快調にペダルを回していた。

2つの峰が特徴的な筑波山が近づいてきた Photo: Shusaku MATSUO
廃線跡を利用した見通しの良いコースが続く Photo: Shusaku MATSUO

筑波山の麓にある「つくばワイナリー」に到着 Photo: Shusaku MATSUO

 JR土浦駅から北側へ約15㎞ほど走り、筑波山の麓にある「つくばワイナリー」を訪れた。サイクリストにも人気のヒルクライムコース、不動峠のすぐ近くに位置している。ワイナリーの葡萄畑には日本の気候に合うという品種、「メルロー」や「山ぶどう」が栽培されており、収穫まであと少しという熟した果実がたわわに実っていた。葡萄を試食し「ちょっとすっぱくて濃厚」と表現したもえさんとあむちゃん。「その酸味とタンニンが美味しいワインを育てます」という農家の方の言葉に深く頷いていた。

収穫間近の葡萄を試食 Photo: Shusaku MATSUO
隣接した店舗ではオリジナルのワインを購入可能 Photo: Shusaku MATSUO

 醸造所も昨年オープンし、隣接する店舗ではオリジナルのワインが数多く販売。サイクルラックも用意されており、サイクリングの途中でも気軽に立ち寄れるスポットである。つくば霞ヶ浦りんりんロードから少々外れた場所になるが、小高い丘が連続し、南仏を思わせるような景色が広がったサイクリングに適した場所に位置している。近場には奈良・平安時代からの史跡「平澤官衛遺跡」もあり、こちらも立ち寄りスポットとして知られている。

愛車とベッドで添い寝OKなサービスも

 初日のサイクリングを終え、JR土浦駅に戻った2人は、今年3月にプレイアトレ内にオープンした星野リゾート「星野リゾート BEB5土浦」に宿泊した。サイクリスト向けの設備やサービスが充実しており、「愛車と泊まれるホテル」をコンセプトの一つとしている。

愛車と泊まれるホテル「星野リゾート BEB5土浦」に宿泊 Photo: Shusaku MATSUO
本当にいいの!?と躊躇いたくなる愛車との添い寝サービスも実施している Photo: Shusaku MATSUO

 館内にはメンテナンススペースが用意されているほか、愛車を部屋の目の前に置くこともできる。また、「サイクルルーム」はバイクを部屋の中まで持ち込むことが可能で、バスルームからもベッドからも愛車を眺めて至福の時間を過ごすことも。

 専用のシーツを用意して、愛車とベッドインできるユニークなサービスも人気だ。「本当にいいのかな…」というもえさんの心配をよそに「ホテル公式なのでもちろんOKです!」と力を込める。愛車と泊まれるをダイレクトに体現できる写真に映えるサービスだ。

メンテナンススペースも完備 Photo: Shusaku MATSUO
廊下に愛車を止めておくことも Photo: Shusaku MATSUO
チェックインはQRコードを使用してシームレスに。コロナ対策としても人を介さず有効 Photo: Shusaku MATSUO
ペダルを漕いでスムージーを作る「フェンダーブレンダー」を体験!料金は1人900円 Photo: Shusaku MATSUO

 星野リゾート BEB5土浦ではサイクリストの他、若者をターゲットにしたプランも打ち出している。宿泊者全員が29歳以下であれば通年1部屋1泊1万2000円(税抜)という価格で提供。3人で宿泊すれば一人あたりは税抜4000円とリーズナブルだ。飲食物の持ち込みも推奨しており、部屋や共有スペースでワイワイと時間を楽しんでほしいとのこと。24時間利用可能なカフェ/バー「BEBカフェ」もあり、同じ趣味を持つ仲間と過ごすには最適なホテルである。

早朝の絶景望む朝焼けツアーがスタート

 旅の2日目は早朝4時にスタートを切った。星野リゾート BEB5土浦が9月1日から始めた「朝焼け絶景サイクリング」へと参加するためだ。

朝焼けが始まるマジックアワーを満喫 Photo: Shusaku MATSUO
朝焼けを望みながらコーヒーと名産のサツマイモを使った干し芋をいただく Photo: Shusaku MATSUO

 まだ辺りが暗いなか、霞ヶ浦沿いを安全第一で走行し、絶景スポットまでは約10分ほどで到着。しばらくすると夜空と朝焼けが混ざるマジックアワーが始まり、参加者たちは東の空が赤く染まる様子を静かに眺めていた。

 その後、一行は風車が回る霞ヶ浦総合公園へと移動した。ここではコーヒーや、茨城県が全国シェア9割の生産量を誇る干し芋を絶景とともにいただく。自転車やヘルメット、各種グッズはレンタルできるため手ぶらでも参加が可能だ。

「朝焼け絶景サイクリング」概要

■時間:夏期4:30~6:00、冬期5:30~7:00
■定員:10名
■最少催行人数:1名
■予約:前日20:00までにフロントにて要予約
■料金:1名 2,200円(税別)
■含まれるもの:各種レンタル(自転車、ヘルメット、タンブラー、マグカップ、フレームバック、自撮り棒)、マップ、軽食セット(干し芋、コーヒーor紅茶)

自転車ごと船旅を楽しむサイクルーズ

 日が昇りきった後は霞ヶ浦の北側をひた走った。天気にも恵まれ、青々とした空と湖面が目の前に広がっている。視界を遮るものは何一つ無い。標高差も無いに等しく、マイペースで進むことができる。スポーツバイクビギナーも気持ちよく走ることができるだろう。一方で約180kmという距離を走り切る霞ヶ浦一周にチャレンジしたい上級者でも十分に走りごたえのあるコースだ。

開放的な眺望に思わずペダルへ力がこもる Photo: Shusaku MATSUO

 しばらく進むと目的地「かすみがうら市交流センター」へとたどり着いた。ここには地産地消をテーマにした「かすみキッチン」や、スイーツやお土産が並ぶ「かすみマルシェ」が入っている。テラスにはラックが並び、サイクリストにとっては休憩ポイントとして知られている。駐車場も無料開放されており、ここを拠点とする人も多い。

右に霞ヶ浦、左に蓮畑が広がり、遮るものは何もない Photo: Shusaku MATSUO

 ここから先は船で土浦まで戻った。歩崎桟橋から土浦港までショートカットできる「霞ヶ浦広域サイクルーズ」(完全予約制)に乗船。船に自転車ごと乗り込むことができるので、自走で帰る体力を心配することなく、往路だけのプランを練ることも可能となる。もえさんは「想像以上に速くて爽快! 霞ヶ浦の広大さを感じることができました」と感動した様子だ。

自転車を持ち込むことができる「霞ヶ浦広域サイクルーズ」 Photo: Shusaku MATSUO

 プレイアトレ土浦まで戻ってきた一行は、プレイアトレ土浦地下1階のシャワールームで汗を流して着替えを済ませ、愛車を輪行袋に詰めるまでスムーズに帰宅の準備を進めた。改札まではエレベーターを上がるだけ。出発から帰路に至るまで、サイクリスト目線で設計されていると実感できた。

 つくば霞ヶ浦りんりんロードを中心市としたエリアは霞ヶ浦の絶景が続く平坦路から、チャレンジングな筑波山のヒルクライムなど、走るルートは多種多様。サイクリングコース、グルメ、宿泊施設など、幅広いサイクリストに支持される条件がそろったまさにサイクリングリゾートである。ぜひ全国のサイクリストに訪れてほしいスポットだ。

土浦・霞ヶ浦エリアはサイクリスト目線で“欲しい”が満載のサイクルリゾート! Photo: Shusaku MATSUO

(提供:茨城県)

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