ツール・ド・ランカウイ2013 第8ステージ新城のチームメイト、フランスの新星コカールが大集団のスプリントを制する

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第8ステージのコースプロフィール ©Tour de Langkawi第8ステージのコースプロフィール ©Tour de Langkawi

 マレーシアで開催中の「ツール・ド・ランカウイ」は28日、クアラトレンガヌ~タナメラの164.5kmで第8ステージが争われ、ブリアン・コカール (フランス、チーム ヨーロッパカー)が大集団でのゴールスプリントを制して勝利した。総合成績の上位陣に変動はなく、ジュリアン・アレドンド・モレノ(コロンビア、チームNIPPO・デローザ)がリーダージャージを守っている。

 この日のステージは海岸線の平坦な道を進み、途中3カ所のスプリントポイントが設けられている。選手達はこの日ですでに1週間を走り続けており、さすがに疲労の色が見えはじめている。しかし各選手とも条件は同じ。どの選手もこのレースで結果を残したい。レース前に新城幸也は「逃げ切りを狙うには今大会で最後のステージとなると思うので積極的に行きたい」と語る。雨が降ったり止んだりと落ち着かない空模様の中、選手たちはスタートしていった。

 

【映像提供:シクロチャンネル】 
 

 この日も激しいアタックの応酬でレースは始まった。各選手とも積極的な動きを繰り返すものの、なかなか逃げは決まらずレーススピードは全く落ちない。路面は雨によって滑りやすく、また砂が地面に浮いており、パンク、落車が続発する。慌ただしいレース模様の中、連日スプリントで勝負に絡む活躍をしていたアイディス・クルオピス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が落車。この日早々にリタイアを余儀なくされてしまった。

海岸線を進むプロトン海岸線を進むプロトン

 レースが落ち着いたのはスタートから50分あまり、40キロが過ぎたところ。ロウ・ジーウェン(シンガポール、OCBCシンガポール)とリュウ・ジャンペン(中国、ハンシャン・サイクリングチーム)2人の逃げが決まる。2人とも総合成績で16分以上遅れているとあって、メーングループを牽引するチームNIPPO・デローザはゆっくりとしたペースでレースを進め、先頭とのタイム差はどんどん広がっていく。コース半分あたりの82キロ付近で11分あまりのタイム差がついた。

 さすがにこれに焦りの色を見せたのは、スプリントでステージ優勝を狙いたいチーム。ヴィーニファンティーニ、アスタナ、ガーミンシャープが先頭交代に加わり、一気にスピードアップ。先頭との差を縮めていく。最後リュウがアタックし単独で逃げるものの多勢無勢。勢いの着いた集団は止める事ができず、この日も集団スプリントとなった。

 すでにステージ優勝を果たしているフランチェスコ・キッキ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)、アンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ プロチーム)が競り合う中、一気に横から飛び出したのはブリアン・コカール(フランス、チーム ヨーロッパカー)。チームの下部組織であるヴァンデU出身の21歳で、ロンドンオリンピック、オムニアムで銀メダルを獲得し、今年鳴り物入りでプロ昇格した新星だ。すでにシーズン3勝目という大器の片鱗を見せつけた。

フランスの新星、コカールがゴールを獲った。五輪のタトゥーを指差す余裕もフランスの新星、コカールがゴールを獲った。五輪のタトゥーを指差す余裕も
ゴール後のコカール、アシストした新城と抱き合って喜ぶゴール後のコカール、アシストした新城と抱き合って喜ぶ
ステージ表彰台ステージ表彰台。左から3位のフェン、優勝のコカール、2位のキッキ

 チームメイトの新城はゴール前1キロまでコカールを牽引しアシスト。作戦通りチームが連携しての勝利に、新城の顔には充実感があふれていた。また、この日もレースをきっちりコントロールしたNIPPOが、アレドンド・モレノのリーダーを守っている。

 
(取材・シクロチャンネル 写真・砂田弓弦)

 

第8ステージ結果
1 ブリアン・コカール (フランス、チーム ヨーロッパカー) 3時間36分47秒
2 アンドリュー・フェン (イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)
3 フランチェスコ・キッキ (イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)
4 アンドレア・グアルディーニ (イタリア、アスタナ プロチーム)
5 リコ・ロジャース(ニュージーランド、シナジー・バク サイクリングプロジェクト)
6 オマール・ベルタッツォ(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ)
7 レイモンド・クレダー (オランダ、ガーミン・シャープ)
8 ホセイン・ノテギ (イラン、タブリーズ・ペトロケミカル チーム)
9 アヌア・マナン(マレーシア、シナジー・バク サイクリング)
10 ヤニ・テウェルデウェルデゲイバー(エリトリア)
15 福田真平 (愛三工業レーシングチーム)
46 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム)
49 中島康晴 (愛三工業レーシングチーム)
53 新城幸也 (チーム ヨーロッパカー)
83 盛一大 (愛三工業レーシングチーム)
85 西谷泰治 (愛三工業レーシングチーム) +22秒
97 福島晋一 (チームNIPPO・デローザ) +31秒
106 綾部勇成 (愛三工業レーシングチーム) +58秒
110 石橋学 (チームNIPPO・デローザ) +1分13秒
114 佐野淳哉 (ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +1分49秒
124 徳田鍛造 (チームNIPPO・デローザ) +5分31秒

個人総合成績
1 ジュリアン・アレドンド・モレノ (コロンビア、チームNIPPO・デローザ)  29時間31分52秒
2 ピーター・ウェーニング (オランダ、オリカ グリーンエッジ) +1分15秒
3 セルジョ・バルディリャ (スペイン、MTNキュベカ) +2分10秒
4 ピーター・ステティナ (アメリカ、ガーミン・シャープ) +2分32秒
5 ワン・メイエン (中国、ハンシャンサイクリングチーム) +2分40秒
6 ネイサン・ハース (オーストラリア、ガーミン・シャープ) +2分47秒
7 フォルッナート・バリアーニ (イタリア、チームNIPPO・デローザ) +2分49秒
8 ジョン・エブセン (デンマーク、シナジー・バク サイクリング) +2分55秒
9 ツガブ・グルメイ (エチオピア、MTNキュベカ) +2分58秒
10 アミール・コラドザグ (イラン、タブリーズ・ペトロケミカル チーム)

26 新城幸也 (チーム ヨーロッパカー) +11分09秒
41 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム) +16分16秒
47 中島康晴 (愛三工業レーシングチーム) +18分34秒
62 西谷泰治 (愛三工業レーシングチーム) +26分18秒
74 福島晋一 (チームNIPPO・デローザ) +35分57秒
87 佐野淳哉 (ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +40分03秒
88 石橋学 (チームNIPPO・デローザ) +40分09秒
111 福田真平 (愛三工業レーシングチーム) +49分20秒
114 盛一大 (愛三工業レーシングチーム)
123 綾部勇成 (愛三工業レーシングチーム) +55分45秒
124 徳田鍛造 (チームNIPPO・デローザ) +57分05秒

ポイント賞
アンドレア・グアルディーニ (イタリア、アスタナ プロチーム)

山岳賞
ワン・メイエン (中国、ハンシャンサイクリングチーム)

アジア・ライダー総合成績
ワン・メイエン (中国、ハンシャンサイクリングチーム)

チーム総合成績
MTNキュベカ

 

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