title banner

使ってよかった自転車アイテムノグのフロントライト「PWR ROAD」レビュー 1人2役以上をこなす多機能ライトに満足

by 大澤昌弘 / Masahiro OSAWA
  • 一覧

 みなさん、ロードバイクのフロントライトってどうしてますか。「100均のでいいでしょ?」なんて思ってないですよね? フロントライトには比較的お金をかけたほうが絶対いいですよ。でも、フロントライトへお金をかけることにしっくりこない人って多そうです。ロードバイクは爽快感が魅力なのに、スピードが上がらないパーツにお金はかけたなくない…。そんな声が聞こえてきそうです。

 「それ私のことです」と思った人がいるならば、ノグのフロントライト「PWR ROAD」はいかがでしょう? ただ、このライト、一癖も二癖もありますよ。しかし、私は満足しています。

ノグのフロントライト「PWR ROAD」 Photo: Masahiro OSAWA

お値段高めでも買った理由

 はじめに言っておきます。このライトは結構、いい値段がします。万人ウケする値段ではありません。600ルーメンの能力でお値段は税込みで1万円を超えます。コスパで有名なガシロンのライトならば、PWR ROADよりも能力が高い、800ルーメンのライトが5000円程度で購入できてしまいますから…。それでもなお、PWR ROADを選んだのは、いくつもの魅力があったからです。

 一つ目の魅力は、スタイリッシュに装着可能なことです。付属のマウントを使って、ロードバイクのハンドル下にも上にも取り付けらます。

 「えっ、他社製のライトだって、マウント使えばスタイリッシュになるじゃない?」なんて声が出そうなこともわかっていますが、マウント代がかかると考えたら、それほどコスパは悪くないように思えてきたわけです。

ハンドル下に装着 Photo: Masahiro OSAWA

ハンドル上に装着 Photo: Masahiro OSAWA

 二つ目は、モバイルバッテリーになることです。実は先端のライトヘッドは取り外し可能です。「PWR BANK」と呼ばれる胴体部分がバッテリーになっており、ここにUSBケーブルを差し込めば、スマートフォンのモバイルバッテリーとして機能します。サイクルコンピューターのバッテリーが切れても救ってくれますよ。電車輪行で必ずモバイルバッテリーを携帯する私としては、1人2役をこなしてくれるライトは、荷物が少なくなり、とても魅力的に思えたのです。

 ちなみに、私が使う「PWR BANK SMALL」は3350mAhの容量なので、3190mAhのiPhone 11 Proなら1回満充電ができる計算になります。

モバイルバッテリーになるというのは非常に惹かれたところです Photo: Masahiro OSAWA

 三つ目は、別売のライトヘッドを購入することで、フロントライトの能力をアップできることです。現在使用するのは最大600ルーメン(250ルーメン、65ルーメンのモードもあり)ですが、別売のライトヘッドを購入して、最大1000ルーメンもしくは最大2000ルーメンのフロントライトにすることも可能です。

 「何ルーメンのフロントライトがどのくらいの明るさなのか」という感触がわからない人にとって、決め打ちで買うよりも、失敗が少なくなるのではないでしょうか。

 四つ目は、拡張性があることです。実はPWR BANKは、別売のBluetoothポータブルスピーカーやランタン、ヘッドトーチの動力源にもなります。アウトドア好きであればあるほど、活躍の幅が広がります。私はアウトドアはしませんが、拡張性という言葉は大好きです。夢が広がっていいですね。

600ルーメンのライトってどうなの?

 さて、ライトの話に戻ります。同じ600ルーメンのライトがあったとしてもライトごとに味付けは異なり、印象も変わります。公式サイトによると、通常のライトが円形のビームになるのに対して、ノグの場合は楕円形状のビームとなり、道路に沿ってワイドに照らすようにしているとのことです。

 使用感もお伝えしましょう。夜の住宅街ではバッチリです。街灯が後ろからついてくるかのような錯覚を覚えます。目の前が明るく安心感があります。買ってよかったーと心底思えた場所です。

 幹線道路ではライトの効果がわからなくなります。幹線道路は街灯が整っていて明るいので、600ルーメン程度では周囲の光に埋もれてしまうのです。それでも街灯の切れ目では、明るく照らしてくれるので、600ルーメンあると安心です。

600ルーメンで照射。真っ暗な状態でも、横に広く、先まで見通せる明るさ Photo: Masahiro OSAWA

 対してサイクリングロードのように、街灯のない暗い場所では、さらに明るいライトが欲しくなりました。スピードは出せても時速20km程度といったところで、それ以上となると、怖さを感じます。そもそも、夜のサイクリングロードは試しに走っただけです。走行することは想定していないので、今のところ600ルーメンで満足。上位モデルは不要と感じています。

250ルーメンで照射。暗い場所では心もとないが幹線道路など街灯の多い場所では問題なく使えると感じた Photo: Masahiro OSAWA

人を選ぶアイテムかもしれない

 いいことを書きすぎました。冒頭で一癖も、二癖もあると記しました。その理由は、ハンドル下にスタイリッシュに装着したいと思っても、人によってはイメージ通りに装着できない恐れがあるからです。

 公式ページのイメージ写真のように、ステムの真下にライトを配置したいと思っても、ライトがヘッドチューブが接触してしまい、装着できない可能性が考えられます。「ステムが相当長くないと厳しいのでは?」というのが装着してみての感想です(筆者のステム長は90mm)。また、ハンドル周りのケーブルが遮って、マウントがうまく取り付けられない可能性もありそうです。

 マウントにしっかりと固定するために本体に設けられた切れ込みも2カ所しかなく、固定できるポジションも限られるという印象です。そして、そもそもマウント自体もかなり変わった造りで、装着するまで、かなりてこずりました(ハンドル径22.2mmと31.8mmに対応。31.7mm径のデダハンドルにも装着できましたが自己責任でお願いします)。

 このように癖のあるPWR ROADですが、こうした側面を差し引いても、個人的には満足です。明るいライトを購入すると、夜間走行の安心感が高まります。おかげさまで、改めてナイトライドにハマってしまいました。

 そして、今後も考えると楽しみです。モバイルバッテリーとして使う機会は巡ってきたときには、さらに買ってよかったーと思えるはずです。言葉にするなら後からしみじみ、じわりと買ってよかったと思える「じわり系フロントライト」ってところでしょうか。フロントライトをお探しの方へ。PWR ROAD、とってもいいよ!

この記事のタグ

自転車アイテム セレクション

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載