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ようこそキャンプツーリングの世界へ②体格が小柄でもサドルバッグを諦めない! ブラックバーン「OUTPOST SEAT PACK & DRY BAG」

by 大城実結 / Miyu OSHIRO
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 バイクパッキングスタイルの代表的なアイテム「サドルバッグ」。ダボ穴が空いていないロードバイクにも設置できるため、気軽に旅スタイルを楽しめるのが最大の魅力ですが、体格によって使用可能なサイズや作りも違ってきます。

 今回は身長163センチの女性の筆者が使用しているサドルバッグ、ブラックバーン「OUTPOST SEAT PACK & DRY BAG」を紹介します。

小柄な筆者が、悩ましいサドルバッグ探しの旅の末にたどり着いたのは… Photo: Miyu OSHIRO

大型サドルバッグ、選ぶのが難しすぎる問題

 私、自転車旅を愛好するしがないサイクリスト。実は、つい最近まで“ハマって”いるものがあったの。それは…「サドルバッグ沼」!

【サドルバッグ沼】とは

 体格やバイクサイズに合うサドルバッグとなかなか出会えず、どんどん深みにハマっていく沼のこと。類語になかなかお尻にフィットするサドルと出会えない「サドル沼」がある。(注:全て筆者の造語)

 でも、ある日運命的な出会いを経て、とうとう沼の底から引き上げられちゃった。その運命のお相手は——!

 …こほん、それでは気を取り直して。みなさんこんにちは、筆者の大城実結です。いままでずっとリアパニアバッグで自転車旅をしていましたが、近年のバイクパッキングブームの波に押されて、フレームバッグを導入してみました。

 が、身長163センチ、選ぶフレームサイズはシリーズのほぼ最小の筆者に、欧米発のバイクパッキング文化は難しかった…。こちらの写真をご覧ください。サドルバッグとタイヤの間の空間がほぼ…ないんです。

ホイール:700c/サドルバッグ:15L Photo: Miyu OSHIRO

 写真のサドルバッグの容量は約15L。今まで20Lのサイドバッグをふたつ使っていた筆者にとって、なかなか手厳しい結果となりました。

 メーカーさんのモデル写真を見てみると、みなさん体も大きければフレームサイズも大きいのですね。だからこそフレーム周りの空間に余裕があり、大容量を積載できるという仕組みなのです。つまり小柄な人や女性には、かなり難しいスタイルなのでは…?

これは…ほぼアウトですね Photo: Miyu OSHIRO

 メーカーごとのバッグの形状を把握し選び、荷物の積み方を工夫をすれば良いと有識者よりアドバイスをいただきましたが、う〜ん、これがまた難しい。

 ライド時に収納する荷物をできるだけ軽量なものにし、バッグをフレームへしっかり固定しても、何度もタイヤにバッグ底面が干渉してしまい、バッグ表面がタイヤとの摩擦で溶けてしまいました。

 「そうか…こんなに体格の違う私は、サドルバッグでのバイクパッキングは不可能なのか…」

 失意のもとうなだれていた矢先、旅の先輩から“とあるサドルバッグ”を教えていただいたのです。

先輩に教えていただいた「ぴったりのサドルバッグ」

 「ず、ずり落ちてこない!ちゃんとタイヤとの間隔を確保できる!」

 感激のあまりに落涙しそうになりました。筆者をサドルバッグ沼の底から救ってくれたのが、ブラックバーン「OUTPOST SEAT PACK & DRY BAG(旧型)」でした。

ホイール:650B/サドルバッグ11L Photo: Miyu OSHIRO

 容量は約11L。先輩曰く「下部がスリムなので使いやすいはず」とのこと。10Lオーバーの容量を確保しつつも、タイヤとの間隔を確保できています。

安心・大容量の秘訣はこの3つ!

 小柄な筆者でも安心して使えるサドルバッグ、ブラックバーン「OUTPOST SEAT PACK & DRY BAG」の特筆したいポイントは3つです。

① セパレート型

 シートポストと固定するフレーム(OUTPOST SEAT PACK)と、荷物を積めるバッグ(DRY BAG)のセパレート型のサドルバッグです。

 一体型だと袋部分が常にシートポストにくくり付けられているため、荷物の出し入れがしにくいことがネックでした。一方、セパレート型はかなり便利。

フレームとバッグ部がセパレート(分離)する構造 Photo: Miyu OSHIRO
ドライバッグを取り外して荷物の出し入れが簡単に行える Photo: Miyu OSHIRO

 荷物を積み込みたいときは、フレームからドライバッグを取り出せばOK。おかげで丁寧に積み込みができます。

 シェルとなるシートパックはクッション性のある素材ですが安定感もばっちり。ドライバッグの先端をシートパックに差し込み、包み込むように固定する仕組みです。

ドライバッグの全体 Photo: Miyu OSHIRO
ドライバッグを取り外したフレーム部分 Photo: Miyu OSHIRO

② 信頼感バツグン!フレームへの固定ギミック

 走行中の固定力も求められるサドルバッグですが、このアイテムには「絶対に緩ませないぜ」という気迫さえ感じてしまいます。まず、シートポストへくくりつけるベルトは2本。

 ベルトの長さは、バックルのロックを外してから調整するもの。一度固定すれば滅多なことがない限り緩みません。

2本のベルトでシートポストにがっちり固定 Photo: Miyu OSHIRO
ベルト調整部は緩みにくい構造になっている Photo: Miyu OSHIRO

 今までどれだけしっかり固定しても必ずずり落ち、タイヤに干渉してしまっていた筆者の中の「サドルバッグ経験」。これにて悲劇の連鎖に終止符が打たれたようです。

③ 夏の1泊ならこれひとつで大丈夫

 サドルバッグの肝となる容量ですが、11Lにはどれほどの量が入るものでしょうか。積み込んでみるのは、夏のキャンプライドで必要になるであろうギア。

夏キャンプ用に厳選したギアをドライバッグに詰める Photo: Miyu OSHIRO

・工具一式
・ハンモック
・エアマット
・固形燃料
・シェラカップ
・タープ

 ドライバッグの中へ続々と積み込んでいきます。先端に硬く重いギアを詰め、口に近くなるにつれて布系のギアを入れていきます。

 空気を抜きながらくるくる口を折り畳み、バックルで固定すれば完了です。

バッグの口に近い部分は布系のギアに Photo: Miyu OSHIRO
口を折り畳み、バックルで固定。悪天候時にも中身の荷物を守ります Photo: Miyu OSHIRO

 こちらがシートパックに積み込んだ図。先ほどのギアを一式入れても、ドライバッグにはまだ約3割ほど余裕がありました。ハンモックの代わりに薄手のシュラフを入れてもよいですね。

安定感もばっちり! Photo: Miyu OSHIRO

 一方で、使っていると「この機能があればもっと便利だったな」という部分もあります。例えば、

・ドライバッグの空気抜きがほしいな
・ライド時のサイドの振れをもっとなくしたい

 というもの。実はブラックバーンの上位シリーズ「ELITE」であれば、この2つの機能も追加されているのだとか。もちろん価格も上がるためお財布と要相談ですね。

自分らしいサドルバッグを見つけよう

 星の数ほどあるサドルバッグですが、自分の体格やバイク、乗り方にぴったりと寄り添うアイテムは実は少ないのだと思います。今回、筆者が愛用しているサドルバッグも、別の人にとってはベストな選択肢ではないかもしれません。

 ただひとつ言えるのは、「選ぶことを楽しんじゃえ!」ということ。最高の相棒と出会うための道のりには様々な選択が待ち受けています。自転車に乗っていないときも、自転車で楽しむ。今思えば「沼」にハマるのも、結構おもしろかったり…う〜ん、良い経験でした。

大城 実結(おおしろ みゆう)

自転車や農業について執筆するフリーライター。旅やキャンプ、離島、風呂をこよなく愛する。念願のツーリングバイクがやってくることとなり舞い上がっている
Twitter:@moshiroa1
 

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