全国で“1周系”イベントが始まる茨城の魅力溢れる「かすいち」を走破 探そうぜ!サイクルボール!

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 サイクルツーリズムを目的とした期間分散型イベント「サイクルボール 日本7大1周制覇の旅」が8月1日、全国各地に定められた島や湖を巡る“1周系コース”で順に始まる。そのルートのひとつ、茨城県の霞ヶ浦を1周するコースをイベントアンバサダーのひとり、MIHO氏が地元サイクリストと一緒に巡った。都心からもほど近い“かすいち”の魅力をお伝えする。

霞ヶ浦湖畔沿いの「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を快走するMIHO氏 Photo: Shusaku MATSUO

関東有数の1周系コース

 霞ヶ浦は茨城県の南東部に位置する広大な湖で、日本で2番目の面積を誇っている。周囲にはサイクリングコース「つくば霞ヶ浦りんりんロード」が敷かれており、県内外から多くのサイクリストが訪れている。起伏はほとんどなく、難易度は決して高くはない。レンタサイクルが用意してある施設や、サイクリストウェルカムな店舗も多く、老若男女、レベルを問わず人気のサイクリングスポットである。国が定めるナショナルサイクルルートの一つにも認定されている。

サイクルボールのルートのひとつ、約140kmの“かすいち”へスタート! Photo: Shusaku MATSUO

 その霞ヶ浦を舞台のひとつに設定したのが、ルーツ・スポーツ・ジャパンのサイクルツーリズムイベント「サイクルボール」だ。全国7カ所に設定された“1周系コース”を、全国の厳選コースやおすすめスポットが豊富に入ったスマホアプリ「ツール・ド」を駆使してスタンプラリーのように巡るイベントで、コースを完走すると完走証をゲットできるほか、期間内に7カ所全て完走を果たすと女神さまが願いを叶えてくれる。という設定で、豪華な賞品を手に入れることも可能なのだ。

■サイクルボール開催地

★霞ヶ浦1周(かすいち)ステージ
茨城県南東部に位置する日本第2の大湖「霞ヶ浦」を1周するコース

★浜名湖1周(ハマイチ)ステージ)
静岡県浜松市、湖西市をまたぐ「浜名湖」を1周するコース

★福島市・二本松市1周(ふくいち)ステージ
磐梯東スカイラインと福島市・二本松市を1周するコース

★富士山1周(富士いち)ステージ
世界遺産の富士山麓を反時計回りに1周するコース

★琵琶湖1周(ビワイチ)ステージ
滋賀県に位置する日本最大の湖「琵琶湖」を1周するコース

★淡路島1周(アワイチ)ステージ
兵庫県に位置する「淡路島」を1周するコース

★伊豆半島1周(伊豆いち)ステージ
静岡県南東部に位置する「伊豆半島」を1周するコース

サイクルボール「かすいち」コースのアンバサダーを務めるMIHO氏 Photo: Shusaku MATSUO

 サイクルボールで設定されたコースは霞ヶ浦1周、通称“かすいち”と呼ばれるルートをアレンジしたもの。距離は約140kmで、地域の名所や観光スポットにも立ち寄るルートで構成される。かすいちの魅力をアピールするアンバサダーは、イベントMCやYouTuberとして活躍するMIHO氏。この日は、地元のチーム「ウィンディー筑波」のメンバーたちと現地を訪れた。

かすみがうら市交流センターが発着点に Photo: Shusaku MATSUO
スタート/ゴール地点のかすみがうら市交流センター。駐車場やレンタルサイクル、ロッカーやシャワーも完備している Photo: Shusaku MATSUO

スマホアプリ「ツール・ド」を用いてイベントに参加する Photo: Shusaku MATSUO

 かすいちコースの発着点となるのは、かすみがうら市交流センターや、かすみキッチンがある歩崎公園。駐車場のほか、レンタサイクルやコインロッカー、シャワーが設置されており、サイクリングのスタート場所にふさわしいスポットだ。霞ヶ浦とサイクリングロードに面したテラスに集まったメンバーたちは、ルートの確認や軽いブリーフィングを実施し、かすいちのスタートを切った。

スタートからしばらくは湖畔沿いの蓮畑が続く Photo: Shusaku MATSUO

 出発してしばらくは蓮の畑を横目に進む。茨城県はれんこんの出荷量が全国1位で、国内総生産量の約半分のシェアを誇っている。特にスタート地点近くの土浦市、かすみがうら市に集中しており、初夏には見渡す限り広がる青々とした蓮の葉や、花を眺めながらサイクリングが可能である。約15km進んだところで、最初の立寄りスポット「武井れんこん農園」に到着。GPSと連携しているアプリ、ツール・ドにチェックインし、先へと進む。

一面に広がる蓮畑 Photo: Shusaku MATSUO
最初の立寄りスポットは「武井れんこん農園」 Photo: Shusaku MATSUO

グルメにフォト、充実の立寄りスポット

 土浦港を横目に、湖畔のサイクリングロードを進むと、オランダ型の風車が現れる。ここは立寄りスポット「霞ヶ浦総合公園」で、日帰り入浴施設やレストハウスも設置された複合施設である。もちろん、フォトスポットとしても欠かすことのできないチェックポイントだ。

オランダ型の風車がそびえる「霞ヶ浦総合公園」 Photo: Shusaku MATSUO

 その先は35kmほど霞ヶ浦沿い反時計回りに進んでいく。左手には湖が広がり、目の前には平坦路が延々と続く道のりで、さぞ代わり映えのない景色なのかと思いきや、所々で入り組み、コーナリングやブレーキングが必要とされる。風向きは常に変わり、時には走りごたえがある向かい風、時には背中を押してくれる追い風と、情景は変化に富んでおり、退屈には全く感じない。

快調に走るメンバーたち Photo: Shusaku MATSUO
サイクリングロードには各所にナビラインが設置されている Photo: Shusaku MATSUO

道の駅と川の駅が一体となった「水の郷さわら」 Photo: Shusaku MATSUO

 途中、コースは利根川を渡り、千葉県へ入ると間もなくして「道の駅 水の郷さわら」に到着した。観光遊覧船やボート、物産展を楽しむ家族連れが多く訪れ賑わいを見せていた。ちょうどコースの半分ほどの75kmを消化した一行は、豊富なメニューが並ぶフードコートで昼食を取った。敷地内にはサイクルラックが完備されており、サイクリストも訪れやすい。

天王崎観光交流センターにはサイクルラックも完備 Photo: Shusaku MATSUO

 再び茨城県へと戻り、霞ヶ浦の湖畔に合流したメンバーたちは、立寄りスポット「天王崎交流センター コテラス」へと到着。ライドで疲れた足をリフレッシュできる無料の足湯も併設。自由に入浴することもできる。

コテラス内にはカフェや特産物の直売所がある Photo: Shusaku MATSUO
無料の足湯も用意され、疲れた足を伸ばすことも Photo: Shusaku MATSUO

 7月初旬の田んぼには、青々とした稲が、まるで緑の絨毯のように広がっていた。秋には稲穂がなり、一面黄金色の眺望になるだろう。季節の移り変わりを感じ取れるのもこのコースの魅力のひとつである。

湖畔沿いだけでなく、田んぼを抜けるルートを通る Photo: Shusaku MATSUO

欠かせないご当地グルメを堪能

 次の立寄りスポットは「道の駅たまつくり」。ここでは霞ヶ浦産のアメリカナマズをパテに使ったご当地グルメ「なめパックン」(数量限定)や、鯉を使った「こいパックン」など、4種のバーガーがラインナップされ人気を博している。どれも出来立てアツアツで、ボリューム満点。行方特産のわさび菜も入っていて、とても美味である。メンバーたちは霞ヶ浦を望むテラス席で大きな口を開けて頬張った。

「かもパックン」をガブリ Photo: Shusaku MATSUO
パテはボリューム満点で揚げたてアツアツ Photo: Shusaku MATSUO
ご当地グルメが揃う「道の駅たまつくり」 Photo: Shusaku MATSUO

 ルートも後半に差し掛かると、茨城県の名峰「筑波山」に近づいてくる。この日はあいにくの天気で拝めなかったが、5月中旬と7月中旬の年2回、2つある頂の中心に夕日が沈む「ダイヤモンド筑波」を眺めることもできるという。

立派な城がそびえ建つ「かすみがうら市歴史博物館」 Photo: Shusaku MATSUO

 最後の立寄りスポットは、立派な天守閣が目印の「かすみがうら市歴史博物館」。城の中に入ることも可能で、最上階の展望室から霞ヶ浦の絶景を一望することもできる。歴史博物館を出ればあとは坂を下るだけ。500m進んだところでスタート地点の歩崎公園へと戻りゴールとなる。約140kmかけてぐるりと霞ヶ浦を1周した。

完走証をゲットしよう

 ゴール地点に到着したら、ツール・ドのアプリで必ず記録しよう。アプリ内で完走証が発行されるほか、その画面を窓口で提示することで、サイクルボールのカードをゲットすることができる。

霞ヶ浦の魅力と、ご当地のグルメを楽しみ切って約140kmを走破! Photo: Shusaku MATSUO

 かすいちを完走したメンバーたちは、かすみキッチンのコーヒーやジュース、スイーツでお腹を満たしながら、この日のライドについて語り合った。茨城県のサイクリングツアーガイドを務める文倉慎太郎さんは「季節を楽しめるコースでおすすめです。色々な茨城の魅力が詰まっています。途中で立ち寄って休憩できるスポットも多いのが特徴です。マイペースで完走を目指してほしいです」と魅力を力説した。

ライドを振り返るウィンディ―筑波のメンバーたち Photo: Shusaku MATSUO

 ウィンディー筑波の丸山孝行監督は「いつも練習で走る霞ヶ浦のコースと被る部分もありますが、千葉県側など初めて通過する個所もあり、とても新鮮でした。普段見逃していたスポットも多かったので、霞ヶ浦をメインに走っている方にも是非走ってほしいルートです」と振り返った。

 また、かすいちアンバサダーのMIHO氏は「サイクルボールの各ルートのなかでも、最も獲得標高が低く、たとえ100km以上走ったことなかったり、ロードバイクビギナーであっても挑戦しやすいコースです。見どころも多く、景色やグルメも沢山ありました。ぜひ多くの方に来ていただきたいコースです!」と全国のサイクリストへ向けてアピールした。

スタート/ゴール地点のかすみキッチンやかすみマルシェには地元の特産品を使ったスイーツやお土産が豊富に販売されている Photo: Shusaku MATSUO

 サイクルボールが始まるのは8月1日からだが、かすいちコースのキャンペーンは9月19日から11月22日まで。イベントの参加費用は無料だが、スマホアプリのツール・ドを用いて、各スポットを巡ることが完走の条件となる。幅広い層のサイクリストが楽しめる霞ヶ浦だけでなく、全国の有名1周コースを走破して探そうぜ!サイクルボール!

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サイクルツーリズム 茨城県

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