ツール・ド・フランス2012 プロローグカンチェッラーラ復活の証明! ずば抜けたタイムで自身5度目の初日勝利

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優勝したカンチェッラーラ(レイディオシャック・ニッサン)優勝したカンチェッラーラ(レイディオシャック・ニッサン)

 第99回目となるツール・ド・フランスがいよいよ開幕した。初日のプロローグが開催されるのは、ベルギーのリエージュだ。8年前のツール・ド・フランスでもプロローグが開催されたコースで、全長は6.4km。ちなみに8年前のプロローグ勝者は、ファビアン・カンチェッラーラ(現 レイディオシャック・ニッサン)である。

沿道に立つベルギーのファン沿道に立つベルギーのファン
優勝候補の一人、ニバリ(アメリカ、リクイガス・キャノンデール) 。プロローグは14位優勝候補の一人、ニバリ(アメリカ、リクイガス・キャノンデール) 。プロローグは14位
4位に入ったヴァンガードレン(BMCレーシングチーム)が新人賞ジャージを獲得4位に入ったヴァンガードレン(BMCレーシングチーム)が新人賞ジャージを獲得
昨年の総合優勝者エヴァンスは13位発進(オーストラリア、BMCレーシング)昨年の総合優勝者エヴァンスは13位発進(オーストラリア、BMCレーシング)
ウィギンス(スカイ プロサイクリング)は2位ウィギンス(スカイ プロサイクリング)は2位
日本から唯一参加している新城幸也(チーム ヨーロッパカー)日本から唯一参加している新城幸也(チーム ヨーロッパカー)

 最初に上位の目安となるであろうタイムを記録したのは、4番目スタートのアンドリー・グリフコ(ウクライナ、プロチーム アスタナ)で、7分28秒というタイム。

 グリフコのタイムを最初に塗り替えたのは、ブレット・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)で、タイムは7分24秒。これが新たなターゲットタイムとなる。エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイ プロサイクリング)も7分24秒のタイムを記録、コンマ秒差でランカスターを上回る。108番目にスタートした期待の新城幸也(チーム ヨーロッパカー)は、7分51秒でゴールした。

 113番目にスタートしたのは、シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ)。フランスの期待を背負ったシャヴァネルは7分20秒という好タイムで暫定トップに立つ。そして沿道からひときわ大きな歓声を浴びてスタートしたのは、フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMC レーシングチーム)。3.5kmの計測地点をシャバネルから2秒遅れで通過し、沿道の歓声はよりいっそう強まるが、後半は伸びずシャバネルから6秒遅れの7分26秒でのゴール。

 ツール・ド・フランス初出場となる期待の若手スプリンター、ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)は、今年のツール・ド・スイス第1ステージ個人TTでカンチェッラーラを負かしているので期待が高まる。しかしロータリーでスリップして足を着きタイムロス、7分37秒と沈む。ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMC レーシングチーム)が暫定2位となる7分23秒を記録。

 個人タイムトライアルの現世界チャンピオン、トニー・マルティン(ドイツ、オメガファルマ・クイックステップ)は非常に力強い走りを見せるも、途中まさかのパンクでバイク交換。7分36秒と大きく遅れてしまった。そして、今回のツールで総合優勝を狙うブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング)が、中間計測で2秒遅れるも、後半に素晴らしい走りを見せて、7分20秒でゴール。僅かな差でシャヴァネルを上回った。

 最後から2番目にスタートしたのは、注目のカンチェッラーラだ。落ち着いた、そして強力な走りで飛ばしていく。ゴール前の固定カメラに7分を切るタイムで姿を現し、最後まで勢いが落ちることなく7分13秒という別格のタイムでゴール。ウイギンスを上回りトップに立った。

 残る最終走者はディフェンディングチャンピオンのカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMC レーシングチーム)。タイムトライアルの得意なエヴァンスだが、7分30秒というタイムでゴール、ステージ13位という結果になった。

 プロローグを制したのは、8年前と同じくファビアン・カンチェッラーラ(レイディオシャック・ニッサン)。4月にロンド・ファン・フラーンデレンで落車し鎖骨を骨折、シーズンの前半を棒にふった男が、見事な復活を見せた。ツール・ド・フランスの初日を制してマイヨジョーヌに袖を通すのは、自身5度目だ。



プロローグ結果

1 ファビアン・カンチェッラーラ(スイス、レイディオシャック・ニッサン) 7分13秒
2 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) 7分20秒
3 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) 7分20秒
4 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) 7分23秒
5 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイ プロサイクリング) 7分24秒
6 ブレット・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 7分24秒
7 パトリック・グレーチュ(ドイツ、アルゴス・シマノ) 7分25秒
8 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ チーム) 7分26秒
9 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム) 7分26秒
10 アンドリー・グリフコ(ウクライナ、アスタナ プロチーム)7分28秒
134 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) 7分51秒

(文 須賀川健一/写真 砂田弓弦)

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