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自転車通勤のススメ①自転車通勤にクロスバイクがオススメな理由

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によりソーシャルディスタンスの確保が叫ばれるなかで、サイクリングや自転車通勤が注目を集めています。「3密」への恐怖を繰り返し唱えられながら1カ月余りの自粛生活を送った私たちは、今や満員電車そのものに、本能的な恐怖を抱くようになってしまいました。そんな自転車通勤をこれから始めたい皆さんに贈るのが今回のシリーズ。第1回のテーマは「自転車はどんな種類が適しているのか」ですが、タイトルにも書いてある通り、クロスバイクがオススメなのです。

自転車通勤にはクロスバイクがオススメ! Photo: Kenta SAWANO

そもそもクロスバイクとは何か?

 クロスバイクとはMTB(マウンテンバイク)とロードバイクが「クロスオーバー」したジャンルのバイクとして誕生したものです。スポーツ自転車界隈で「クロス」という言葉は「シクロクロス」や「MTBクロスカントリー」といったものもありますが、クロスバイクのクロスは全く違う由来となります。

MTBの乗りやすさと、ロードバイクの軽快性を合わせ持つクロスバイク Photo: Kairi ISHIKAWA

 元々は1990年前後のMTBブームの最中に誕生。MTBのフラットバーや立ち気味の乗車姿勢といった乗りやすさはそのままに、ホイールを舗装路に適した700C(27インチ)を採用して、タイヤも少し細身のスリックやセミスリックにした、というのがクロスバイクのあらましです。MTBの乗りやすさと、ロードバイクの軽快性を合わせ持ったのがクロスバイク、というわけです。MTBがいったん低調となった後もジャンルとして定着し、いまやスポーツバイク市場の裾野を支える存在になっています。

スポーツバイク初心者にベスト

 自転車通勤をしたい人にクロスバイクがオススメな理由は、色々あります。まず、公共交通機関の代わりに自転車を選ぶというのであれば、恐らく片道1〜2kmの短い距離ではないでしょうから、ママチャリ(シティサイクル)より走行性能の高いスポーツバイクがオススメです。

 そして道路を走るのであれば、最も速いのはロードバイクですが、筆者は初心者にロードバイクはあまりオススメしません。多くの人にとってロードバイクに付いたドロップハンドルは馴染みが薄く、また、深めになる前傾姿勢を乗りこなすには、それなりの訓練や体力が必要だからです。クロスバイクであれば、ママチャリの延長線上くらいで乗り始めることができます。

 また、価格の面でもクロスバイク<ロードバイクなので、手を出しやすいのが魅力です。一方でママチャリに比べると、軽くてダイレクトな走行感といった、スポーツバイクとしての醍醐味を十分に味わえるはずです。家を出て目の前がフィールドになり、通勤やちょっとした移動をスポーツの一環にできてしまうのは、オンロードスポーツバイクの大きな魅力の一つです。

クロスバイクの価格帯は?

 価格の話をする前の大前提として、自転車は通販ではなく、対面の専門店での購入をオススメします。自転車は命を預けるものなので、組み上げて初期のチェックや、定期的な点検とメンテナンスが不可欠だからです。もしあなたが自分でショップを開けるくらいの知識と技術を持っているのであれば別ですが、そうでなければ信頼に足る(と思われる)専門店を通して購入しましょう。

大体5万円くらいが標準の価格 Photo: Shusaku MATSUO

 今ネットで「クロスバイク」を検索すると、安いものは本体2万円を切る価格から出てきたりします。ですが、このあたりの価格帯のクロスバイクはオススメしません。モノには必要な品質や性能を求めたとき、「適正な価格」がある程度決まってくるからです。安く売られているモノには、安いだけの理由があります。多くの場合、安ければ品質が落ちます。つまり、走りがあまり良くありません。ママチャリと大差ないような走りでは、おそらく乗っててあまり楽しくありません。せっかく乗るんだから、楽しい方がいいですよね?

雨でもよく利くディスクブレーキが付いたモデルも近年登場 Photo: Kairi ISHIKAWA
信頼のできる専門店で購入するのがベスト Photo: Shusaku MATSUO

 ようやく本題です。大まかに言うと、リムブレーキ(ディスクブレーキでなく車輪をブレーキシューで挟むタイプのブレーキ)装備で本体5万円台というのが、クロスバイクの適正な価格帯だといえるでしょう。メーカーもこの価格帯を意識しているので、コストパフォーマンスも高いです。ディスクブレーキ装備ならプラス1万円くらい。プラス2〜3万円なら、コストカット要素の少ない上級モデル。10万円以上なら趣味的要素の強いプレミアムモデル。こんなイメージでカタログを見ていけばいいでしょう。

 以下は筆者のオススメをピックアップして紹介。他にもいろいろ良いモノがたくさんありますので、いろいろ見比べて悩んでみましょう(笑)。

GIANT ESCAPE R3

 世界最大のスポーツバイクブランド「ジャイアント」のベストセラークロスバイク。基本に忠実、スタイリッシュで扱いやすい、それでいてほどほどにスポーティーという、王道ど真ん中の一台です。

ジャイアント「ESCAPE R3」 ©GIANT

 コストパフォーマンスも高く、誰が買っても多分間違いなし。難点があるとすれば、売れすぎているモデルなので、個性を出したい人には逆にイマイチかも知れません。雨の日にも構わず乗るという人は、ディスクブレーキモデル(ESCAPE R DISC)がオススメ。

税抜価格:52,000円

RITEWAY SHEPHERD CITY

 「フェルト」「GT」「BBB」など海外ブランドも多く扱うライトウェイプロダクツジャパンのオリジナルブランド「ライトウェイ」の入門クロスバイク。

ライトウェイ「シェファードシティ」 © Riteway Products Japan

 ライトウェイには「シェファード」というクロスバイクもあって、ロードバイク歴の長い筆者はそちらの方が好みなのですが、初心者はこちらの「シェファードシティ」が、構成やスタイルが“普通”でオススメです。近年ビジュアルにかなりこだわっていて、良い意味でスポーツバイクブランドっぽくない見た目です。

税抜価格:57,800円

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クロスバイク 自転車アイテム セレクション 自転車通勤

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