エッジの新作を駆使したロングライドガーミンに任せっきりで安心 千葉三大ラーメン制覇ライドの旅

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 何やら千葉県にはご当地の魅力が詰まった「千葉三大ラーメン」があるらしい。噂を聞きつけたCyclist編集部の松尾修作は友人を誘って1日で3店舗を制覇を試みることにした。しかし、千葉は広大で道も複雑だ。そこで、今回はガーミンの最新サイクルコンピューター「エッジ1030プラス」と「エッジ130プラス」に搭載された地図とナビゲーション機能に任せっきりで旅へと出発することにした。

果たして無事にたどり着くのか!? ガーミンの最新サイクルコンピューターに任せっぱなしの千葉三大ラーメンライドへ出発 Photo: Moe MATSUO

オススメルートを自動で設定

 千葉三大ラーメンとは、長柄町の「アリランラーメン」、富津市にある「竹岡式ラーメン」、そして勝浦市の「勝浦タンタンメン」である。ウェブで情報を収集していると、表示される画像を見ているだけでお腹が鳴った。「もうカロリーなんて関係ない! 走って燃やせばいいんじゃないか!」と俄然やる気が湧いてきた。

「ちゃんとルート引けるのかなぁ」と首を傾げる筆者(右)と友人の宮崎薫さん(左) Photo: Moe MATSUO

 関東近郊に住む読者ならご存じだと思うが、千葉県はとても広い。県をぐるりと一周すると520kmもある。長柄、富津、勝浦を縦断するように巡るとなると150km越えは確実。しかも、内陸の道は入り組んだり、大きな山は無くともアップダウンが多かったりとなかなかハードである。初めて通る道も多いが、そのたびにスマホの地図アプリを起動してルートを確認するなど面倒な作業であり、とてもじゃないが気が進まない。

アプリ「ガーミンコネクト」上でスタートと経由地点、ゴールを設定するとすぐにルートを引けた Photo: Shusaku MATSUO

 そこで今回、新たにガーミンの地図機能を駆使してナビゲーションを行うことにした。エッジ1030プラスには昭文社の地図データが搭載されている。正確、かつ見やすい表記で分かりやすく、近くのコンビニやカフェ、駅などもアイコンで確認することができる。デバイス上から直接目的地を設定し、ナビゲーションを開始することも可能だ。

「エッジ530」(左)と「エッジ1030プラス」(右)間では、デバイス同士でルートの同期も可能※エッジ130プラスは不可 Photo: Shusaku MATSUO

 まずはスマホアプリ「ガーミンコネクト」の詳細→トレーニング→コースからコースを作成した。コースはグーグルマップを使用しているため、お馴染みの画面の登場に安心感を覚える。

 作り方はとても簡単だ。スタート地点と、目標の3つの店舗、そしてゴール地点を訪れる順番でタップしてポイントを定めるだけ。あとはガーミンがおすすめのルートを勝手に引いてくれるのだ。ずぼらで細かい作業が苦手な筆者にとってはまさに“神機能”だ。あとはアプリとデバイスを同期して、コースを転送するだけ。

ナビルートから外れると、ナビを一時停止するか、ルートの再設定が可能なポップアップが表示

 エッジ1030プラスは、前作の「エッジ1030」をブラッシュアップしたモデルで、新型CPUを搭載してレスポンスがさらに改良。ナビゲーション機能もパワーアップしている。ルートから外れた際にはアラートが鳴り、ナビを停止するかルートを再設定するポップアップが表示するなどユーザビリティが向上している。最大で24時間稼働するうえ、拡張バッテリーパックを付ければ、最大44時間稼働という、まさにロングライドにうってつけなサイクルコンピューターである。

 また、友人で自転車仲間の宮崎薫さんの愛車には「エッジ130プラス」を装着。こちらも前作の「エッジ130」をバージョンアップした最新作だ。コンパクトながら視認性抜群のMIPモノクロディスプレイはそのままに、上位モデルに採用されていた「クライムプロ」機能が加わった。また、電動コンポーネントの変速段数表記に対応したほか、自動的におすすめのワークアウトを表示する機能も追加された。

パワーアップした地図とナビ機能

 スタート地点は東京・日本橋。旅の始まりにふさわしい場所である。ちなみに、2人ともコースの詳細をあえて確認しなかった。「ガーミンを信じて進めば大丈夫」と全てをガーミンに任せた。“ピロリ♪”というお馴染みのスタート音とともに千葉県三大ラーメンライドが始まった。

「スタートボタンを押したら、あとはもうガーミンを信じるしかない…」と祈る2人 Photo: Moe MATSUO
車道をメインに走るため、リアビューレーダーは欠かせない Photo: Shusaku MATSUO

 筆者が使うエッジ1030プラスの画面には速度や距離、時間など、ベーシックな項目が表示されているが、転換点が近づくと地図表示へと自動的に切り替わり、行先を示してくれる。転換するまでのポイントから、近すぎず遠すぎない絶妙な距離での案内だ。信号や曲がり角の多い都心の道でも迷うことなく、出だしはとてもスムーズだった。

荒川の河川敷へあえてルートを外れてみた Photo: Shusaku MATSUO

 しばらく走ったところであえてガーミンを裏切ってみることにした。「絶対このルートより荒川の河川敷を通った方が早い!」と、ガーミンが提示するナビルートから敢えて逸れ、自分の勘に従って荒川の河川敷を通ってみることにした。すると、エッジ1030プラスは即座に警告を発し、元の経路へ“リルート”を促してくる。エッジ1030プラスは全国の著名なサイクリングルートの地図が内蔵されており、荒川の河川敷をサイクリングルートとしてデバイスが認識。元の道の方が早いと判断し、戻るように注意してきたのだ。

「エッジ1030プラス」の画面キャプチャ。転換点やルートがわかりやすく印されている
荒川の河川敷もサイクリングルートとして認識している

 「なるほどすごい!」と感心しつつも、かなりの遠回りになったようで「それ見たことか」という友人の視線が痛かった。ガーミンが提案するルートに戻り、おとなしくお任せすることにした。ガーミンさん裏切ってすみません…。

Variaリアビューレーダーが捉えた後続車を、画面の右側に〇として表示。接近する速度に応じて色を分けて注意喚起も

 ぐんぐんと先を進み、千葉県に入ると大きな国道も通った。車通りが非常に多かったが、シートポストにはリアビューレーダー「Varia RTL515」と「Varia RVR315」を装備していたので安心して走行することができた。追い越そうとする車をデバイス上で可視化でき、余裕を持ったライドができた。LEDライトもとても優秀で、後続車からの視認性は昼間でも優れている。

 千葉市を抜けて郊外に入ると、都会的な雰囲気が薄まり、農道や小川といった牧歌的な風景に様変わりしていく。我々はガーミンが示すルートに促されるまま進んでいった。途中、「こんな道通るの!?」という小さな道も通過したが、迷うことなく、結果的には最短ルートであった。

車1台通れない道までルートに組み込まれている Photo: Shusaku MATSUO
「こんな農道もルート!?」と最初は疑ったが、ガーミンが示す道に間違いはなかった Photo: Shusaku MATSUO

“秘境系ラーメン店”に迷いなく到着

 そしてたどり着いた1店舗目は長柄町にある「アリランらーめん 八平の食堂」。開店30分前に到着し、気長にオープンを待っていると、どんどん人が集まり、開店5分前にはかなりの行列になった。さすが人気店である。

パンチが効くも、見た目よりもあっさりとした「アリランらーめん」 Photo: Shusaku MATSUO
2つ目の目的地へと急ぐ。この後は千葉県中部の山岳地帯へ Photo: Shusaku MATSUO

 注文したチャーシューメンは黒にんにくや玉ねぎ、ニラや豚肉をふんだんに使用したパンチの効いた一品。肉もどっさりでボリューミーだ。しかし、食べてみると重くなく、あっさりと食べられて非常に美味。ついついスープまで全て飲み干してしまった。すでにかなりの達成感があったが、まだまだ先は長い。エネルギーをたっぷりと補充できたので、次の店舗へと先を急いだ。

行く先の斜度や、頂上までの距離をリアルタイムで知らせてくれる「クライムプロ」

 次は富津市にある竹岡式ラーメンの有名店を目指した。県中部を縦断するルートとなったが、とにかくアップダウンが多い。練習不足で丸くなった体にはなかなか堪えた。しかし、「クライムプロ」機能が支えになった。同機能は上りの勾配を示してくれるうえに、残りの距離までもわかりやすく表示してくれるもの。初めて上るヒルクライムでも、頂上までのおおよその時間を把握できるため、ペーシングできるのだ。ツーリングはもちろん、ヒルクライムレースでも活躍する機能だろう。なお、クライムプロとは別に、エッジ1030プラスでは、ルート上に登場する上りの一覧を表示させることも可能だ。上りが続くエリアの走行で挫けそうになったが、「あともう少しで終わる」ということが常に分かるため、心が折れずに済んだ。ありがとうガーミン!

エッジ130プラスにもクライムプロが内蔵された Photo: Shusaku MATSUO
丸くなった筆者にとって上りは辛い…。「クライムプロ」機能のおかげで集中力を保つことができた Photo: Kaoru MIYAZAKI

ラーメンのアイコンが地図に登場

 東京湾を右手に臨み、海岸線を南下。しばらくすると、エッジ1030プラスの画面上にラーメンのアイコンが! ここが第二の目的地「梅乃家」である。お店の方に話を伺うと、サイクリストのお客さんもよく訪れるとのことだ。

ボリュームのあるチャーシュー、黒いスープ、縮れ麺が特徴の竹岡式ラーメンだ Photo: Shusaku MATSUO
この日2杯目のラーメン。いただきます Photo: Kaoru MIYAZAKI
「梅乃家」の場所にはラーメンのアイコンが表示されていた

 醤油ダレの黒いスープに、乾麺という特徴的な竹岡式ラーメン。梅乃家はそこにうま味がぎっしり詰まった分厚いチャーシューが加わり、とってもボリューミーな見た目である。しかし、こちらも意外にもあっさり。しっかり味が染みたチャーシューの塩味が疲れた体に染み渡る。こちらもどんぶりを空にするまで美味しくいただいた。

海岸線をひた走る Photo: Shusaku MATSUO

 さて、あとはゴールの勝浦を目指すのみ。内房から外房まで一気に横断する。すでに150km超をこなしており、疲労が蓄積していた。ふとしたことでエッジ1030プラスからの分岐点アラートを見逃してしまったが、後ろを走る友人からすぐに指摘が入る。彼のステムにマウントされたエッジ130プラスが、転換点に差し掛かるとビープ音と表示で知らせてくれたのだ。上位モデルと比較すると簡易的な表記ながらとても頼りになる。

エッジ130プラスにも簡易ナビ機能を搭載 Photo: Shusaku MATSUO
幾度となくトンネルをくぐったが、ガーミンのデバイスはGPSを即座に捕捉し、ルートに狂いは生じなかった Photo: Shusaku MATSUO

消費カロリー>摂取カロリーなるか!?

 内房とは異なり、開けた景色の太平洋を眺め、夕方の海岸線を2人で急いだ。予定していた東京行の特急の出発が迫っていたからだ。しばらくするとようやく勝浦市へと突入。「勝浦タンタンメン」と書かれた旗を探した。この地域の食堂やラーメン店には同じ旗が掲げられており、いずれの店でもご当地麺を食すことができるのだ。我々は目についた食堂「三彩亭」へと飛び込んだ。

果たして3杯目のラーメンは完食なるか!? Photo: Shusaku MATSUO

 当然、注文したのは勝浦タンタンメン。正直、ここまで2杯のラーメンや補給食を腹に収めてきている2人は「本当に食べきれるかな」と若干の不安があったものの、一瞬のうちに払拭された。辛みとうま味のバランスが抜群で、箸が止まらない。シャキシャキした甘い玉ねぎはクセが無く、麺とともにあっという間に食べきってしまった。時間があればもっと味わって食べたかったのが悔やまれる。

「三彩亭」の勝浦タンタンメン。玉ねぎの量がすさまじいが、一瞬で腹に吸い込まれていった Photo: Shusaku MATSUO

 これにて千葉三大ラーメンを食べ切って、無事に完走を果たした。日本橋を出発してから約11時間(走行時間は7時間半)、約185kmの長旅であった。結局、寄り道しつつも迷うことなく、ガーミンのナビに任せっきりでここまで来られた。必要な情報を必要なタイミングで表示してくれる地図とナビ機能は本当に優秀だった。旅のお供にするにはこれ以上ないGPSサイクルコンピューターであろう。

勝浦駅でフィニッシュ! 気になる消費カロリーは… Photo: Shusaku MATSUO

 さて、気になるのは消費カロリーだ。早速、帰りの特急電車でくつろぎながらガーミンコネクトにエッジを同期して、走行データを確認してみる。

「2461カロリー」

スタートから約11時間作動しながら、バッテリー残量はなんと58% Photo: Shusaku MATSUO
ガーミンコネクトには消費カロリー「2461カロリー」と表示。ラーメン3杯の方がエネルギーは多そうだ

 うーん、トントンどころか食べたカロリーの方が多そうである。兎にも角にも、旅の道中にグルメは欠かせない。“美味しい目的地”をルート上に組み込んで、自転車旅を満喫してみてはいかがだろうか。その際はガーミンのサイクルコンピューターをお忘れなく。
(提供:ガーミン)

■ガーミン「エッジ1030プラス」セット

ガーミンの新しいフラッグシップサイクルコンピューター「エッジ1030プラス」 ©Garmin

 ガーミン「エッジ1030プラス」は、前作の「エッジ1030」からさらに進化を果たしたフルスペックフラッグシップモデル。

エッジ1030プラスはデバイスから直接目的地を設定可能

 直観的なタッチパネル式の3.5インチの大画面はライド中でも見やすく、内蔵のCPUのスペックが向上し、操作性を高めている。最大稼働時間は24時間で、さらに別売りの拡張バッテリーを用いることで最大44時間もの稼働が可能となる。

 ナビゲーション機能で使用するルートは、アプリ「ガーミンコネクト」で設定できるほか、エッジ1030プラスのデバイスから直接検索することも可能。画面の地図上から、「座標」、「住所」、「電話番号」など、多彩な方法で目的地を選ぶことができる。カテゴリー検索ではか「フード/ドリンク」のほか、「病院」や「駐輪場」などの項目も用意。初めて訪れた土地でも頼りになる機能だ。

 そのほか、ヒルクライム中に斜度や頂上までの距離を表示する「クライムプロ」や、ガーミンのパワーセンサーと同期させてペダリングを分析する「サイクリングダイナミクス」、気温や高度に身体が順応しているかを教えてくれる「暑熱高度順応」など、ガーミンのサイクルコンピューターにおける全ての機能がエッジ1030プラスには備わっている。

【製品概要】
税抜価格:86,000円
稼働時間:最大24時間/拡張バッテリー(別売り)の使用で最大44時間稼働
本体サイズ:58 × 114 × 19 mm
同梱品:本体、スピードセンサーDual、ケイデンスセンサーDual、HRM-Dual、延長アウトフロントマウント(拡張バッテリー対応)、ハンドルステムマウント、microUSBケーブル、ストラップ、クイックスタートマニュアル

■ガーミン「エッジ130プラス」

パワーアップしたエントリーモデル「エッジ130プラス」 ©Garmin

 「エッジ130プラス」は、わずか33gとシリーズ中最もコンパクトで軽量ながら、ガーミンならではの機能がぎっしり詰まったエントリーモデルだ。

 1.8インチのメモリインピクセル(MIP)を採用した画面は、文字や情報を直射日光下でもくっきりと表示。本体の下部と側面に設けられた物理ボタンは明瞭なクリック感を備えており、確実な操作を可能にしている。操作に対する表示レスポンスも早い。

 4つの衛星を使用するGPS機能も内蔵。走行ログを取るだけでなく、ルートを設定しておけば転換点を知らせてくれる「コースナビ」も備えている。「クライムプロ」や「ワークアウト」機能も追加された。

【製品概要】
税抜価格:20,800円(本体のみ)/26,800円(セット)
稼働時間:最大13時間
本体サイズ:41 × 63 × 16 mm
同梱品:本体、ハンドルステムマウント、microUSBケーブル、ストラップ、クイック
スタートマニュアル
※セットにはスピードセンサーDual、ケイデンスセンサーDualが付属

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