京都市では最大400万円を助成駐車場の駐輪場転用に注目 自転車通勤 オフィス街の放置自転車が深刻化

  • 一覧

 自転車ブームに乗って、自転車通勤のビジネスマン(自転車ツーキニスト)が増えている。一方で、オフィス街の放置自転車問題が深刻化。地価が高い都市部に自治体が十分な駐輪場を整備するのが難しい中、空車が目立つ駐車場の駐輪場への転用策が注目されている。(清水麻子)

条例改正を

 日本最大のビジネス街、丸の内を抱える東京都千代田区。数年前から放置自転車が深刻化し、同区によると、JR東京駅と有楽町駅など区内主要駅付近では1日に計2436台にも達する。目立つのは、ロードバイクと呼ばれる長距離走行に適した自転車だ。

 そもそもオフィス街では自転車通勤者は想定されていない。JR東京駅周辺にビルを所有する三菱地所(千代田区)によると、自転車通勤者が少ない冬場の今も同社所有の駐輪場(計350台)の8割が埋まり、「官民問わず、オフィス街の駐輪場は圧倒的に足りない」(同区)のが実情だ。

2月にオープンした自転車ツーキニスト用の室内駐輪場「HIBIYA RIDE」=東京都千代田区2月にオープンした自転車ツーキニスト用の室内駐輪場「HIBIYA RIDE」=東京都千代田区

 そんな中で注目されているのが、都市部の駐車場の有効活用策だ。

 都立日比谷公園(同)の地下駐車場の一部を活用し、2月にオープンした自転車ツーキニスト用室内駐輪場「HIBIYA RIDE」は、専用ラックに約120台もの自転車を収容できる。

 開発を手掛けた「NEXCO東日本」(同)によると、もともと駐車場として使用していなかった会議室や倉庫などの遊休場所を活用して設置した。シャワーやロッカーを備え、利用料は月額1万5千円から。高めの利用料にもかかわらず、利用客は増えつつある。

 一方、オフィス街のビル管理者などからは「駐車場の一部を有効活用できないか」との声も聞かれる。ただ、既存の大規模ビルの駐車場の一部を駐輪場に転用するには、床面積に比例して駐車場の数を義務付ける都条例があり、現状では不可能だ。このため、周辺自治体などからは条例改正を望む声が上がる。

不法駐輪対策にも

 駐輪場増設に知恵を絞る京都市では平成21年度から、駅前などの小規模駐車場を駐輪場に転用する企業に最大400万円を助成する制度を開始。「市の財政事情が厳しい中で駐輪場という箱物を作るのは難しい」(同市)ことから発案された。

 これを受け、駐輪場でのビジネスを目指す企業が応募。百貨店の商用駐車場やコインパーキングなどが33カ所の民間駐輪場として生まれ変わり、繁華街の不法駐輪は3分の1に減った。

 NPO法人「自転車活用推進研究会」(東京都杉並区)の小林成基理事長は「都市部には車より自転車で通勤する人が目立ってきている。官民が協力し、駐輪場を増やしてほしい」と訴えている。

MSN産経ニュースより)

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。
  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載