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メンテナンスの必須用品ロードバイク初心者が知っておきたいオイル、グリス、洗浄剤の選び方とオススメ

by 中山順司 / Junji NAKAYAMA
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  ロードバイクは買っておしまいではありません。機材スポーツの宿命として、メンテナンスが必要ですし、消耗品は時々交換しないといけません。面倒だと感じるかもしれませんが、「お手入れも楽しみのひとつ」と考えてはいかがでしょうか?

 作業はお店に丸投げしてしまうのもいいですが、やはり自分である程度できるようにしておくとお財布に優しいです。メンテナンスで必要になってくるのが各種ケミカル類。今回は最低限必要なケミカル類としてオイル、グリス、洗浄剤の選び方を解説します。

メンテナンスに欠かせないケミカル類の選び方・使い方を解説 Photo: Shusaku MATSUO

ケミカルを使ってメンテナンスすべき理由

 チェーンオイルやクリーナーなどのケミカル類を使ってメンテナンスすべき理由は、シンプルに「自転車を長持ちさせ、快適に乗れる」からです。住宅や車と同じで継続的にケアしてあげる消費財だと考えてください。

 家の外で雨ざらしが多く、サビさせてしまうママチャリ(軽快車)と違って、スポーツバイクはデリケート。トラブルの予防という意味でも、メンテナンスはルーチン化したほうが良いでしょう。メンテナンスで使うケミカル類と主な役割は最低限この3つを覚えておけば大丈夫です。

各ケミカルの簡単な役割

チェーンオイル:チェーンの潤滑油

グリス:パーツ同士の滑りをよくする

洗浄剤:汚れや油を洗い落とす

チェーンオイルの種類(ウェット&ドライ)

 チェーンオイル=油です。油でチェーンの動きを滑らかにします。オイルが切れるとチェーンから異音がしますが、音がする前に注油してあげるのがコツ。

 チェーンオイルには大きく分けて「ウェット」と「ドライ」の2種類あります。ウェット(セミウェットも含む)タイプは粘度が高くて長持ち。雨の日でも潤滑が機能しますが空気中のほこりやチリを吸着させ、黒く汚れやすいです。ドライタイプはオイルがサラサラで汚れにくいですが、ウェットタイプの様に長持ちしません。またドライなので雨など水に弱いです。

ウェット(セミウェット)タイプ

・粘度が高くて長持ち

・雨の日の走行でも潤滑が機能する

・黒く汚れやすい

ドライタイプ

・サラサラで汚れにくい

・ウェットよりも長持ちしない

・水に弱い

 「オイルは走り方に応じて使い分けましょう」と言いたいところですが、両方買うのも面倒ですし、雨の日に乗るって人は少ないでしょうから、最初に買うのはドライでいいでしょう。長持ちはしないですが、2~3週間に1回も注油すれば十分だと思います。最低でも月イチは注油してください。

 それ以外に「ワックス」タイプもあります。チェーンや駆動部をコーティングしてくれるのでオイルが車体に飛び散らないのがメリット。ただ、運用がちょっと面倒なので、ワックスは慣れてきてからでOKでしょう。

パーツ同士の摩耗や固着から守るグリス

 パーツ同士の固着を防いだり、回転部分の性能維持、さらには防塵・防水性の確保のために使うのがグリスです。油よりも粘度が高くて流動性が低いので、常温だと半固体か半流動体でとてもネットリしています。

粘度低めのスプレータイプを愛用してます Photo: Junji NAKAYAMA

 日常的に多用するものではないですが、そこそこ必要になるのがグリスです。たとえばこのような用途で用います。

・ボトルケージのネジ

 一度ネジを締めるとあまり緩めることはない部分で、固着することがあります。あらかじめ取付時にグリスを塗っておくといいです。

・ペダル

 ペダルは強力に締め付けて取り付けるので固着しやすい部分。いざ交換しようとして緩めたくても「びくともしない…」のはあるあるです。ここもあらかじめネジにグリスを塗っておくのをオススメします。

・ヘッドパーツ

 昨今は防水性のあるシールドベアリングが採用されていることが多いですが、さらに保険としてグリスを塗っておくのがベター。雨天走行が多い方は、とくにご注意ください。ちなみに筆者はヘッドから侵入した水や汗をほったらかしたせいで、シールドベアリングもろとも錆びさせた経験を持っています。修理にけっこうなお金がかかりました…。

たっぷり入ったグリス。ベアリングを入れたあと溢れたグリスをふき取って量を調節します Photo: Junji NAKAYAMA

・シートポスト

 シートポストとフレームが接する部分に薄く塗るのもちょっとしたコツ。ここも一度締めるとそうそう緩めないものですので、固着しやすいのです。

・ホイールのハブ

 ホイールのハブも数年に1度はグリスアップしたほうがいいですが、ここは初心者が手を出す部分ではないでしょうから、ショップにお任せしてしまいましょう。悪路走行や雨天走行が多い方はこまめにメンテナンスすることをオススメします。

ディグリーザー&パーツクリーナーの用途と違い

 洗浄剤にはディグリーザーとパーツクリーナーの2種類あります。どちらも油を落とす溶剤ですが、ディグリーザーはかなり強力です。チェーンのメンテナンスでいえばパーツクリーナーで十分でしょう。価格もディグリーザーより安い傾向です。

大容量のパーツクリーナー Photo: Junji NAKAYAMA

 それぞれの特徴ですが、パーツクリーナーは揮発性が高く、使用後は気化します。対してディグリーザーは気化しにくいので、チェーン内部まで浸透し、チェーンのコマの内部まで油を取り除けます。徹底洗浄をしたい場合はディグリーザーの方が向いているでしょう。

 もうひとつ、製品によってゴムパーツに吹きかけてOKなもの、NGなものがあるので使用方法はしっかりご確認ください。

中山順司(なかやまじゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するおっさんブロガー。ブログ「サイクルガジェット(http://www.cycle-gadget.com/)」を運営。徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ローディの方はもちろん、これからロードバイクを始めようかとお考えの方が、「こんなコンテンツを読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。
twitter: @Cycle_Gadget(https://twitter.com/Cycle_Gadget

編集部おすすめのオイル、グリス、洗浄剤

編集部 石川海璃のオススメ
 だいたいの自転車ショップに置いてあるので比較的手に入りやすいオイルです。スプレーでオイルを噴射するので、煩わしい作業もありません。オイルがサラサラとしているので、汚れがつきにくいのもいいですね。オイル汚れを落すときに手が真っ黒になりくいです。

編集部 石川海璃のオススメ
 色々なメーカーからグリスが出ていてよく分からないと思ったら、とりあえずこれを買っておけば安心です。汎用性が高く、ボルトの固定部、ヘッド回り、BBなど、色々なところに使えます。自分は主にボルトの腐食防止で買いましたが、Amazonレビューを見ると、つり具のメンテナンスに使っている方もいるようですね…。

編集部 松尾修作のオススメ
 チェーンやスプロケット周りの可動部は、油汚れだけでなく、泥やホコリが塊になってとても掃除が大変ですよね。これまではワコーズの「フィルタークリーナー」を使っていたのですが、廃盤になってしまったため、今使っているのはコレ。フィルタークリーナーと同様に原液タイプなので、トレーに入れてパーツを浸しながら掃除もOKです。専用のチェーン洗浄工具があればベストですが、スプロケやチェーンを歯磨きのようにブラシで磨いてもキレイになりますよ! 掃除が終わった後は「パーツクリーナー」や「マルチフォーミングクリーナー」などでしっかり落としてからオイルを塗布してくださいね。

編集部 大澤昌弘のオススメ
 吹いて拭くだけ。フォーミングマルチクリーナーはフレームに吹きかけて後はウエスで拭くだけで汚れが非常に落ちます。ウエスで拭いた後は、まるでワックスをかけたかのよう。もちろんワックスも存在していますが、個人的にはフォーミングマルチクリーナーだけでも十分綺麗になると思います。私に洗車革命をもたらした一品です。

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